九段会館にて「天空の草原のナンサ」試写会。「らくだの涙」(ルイジ・ファロルニ監督と共同監督)のビャンバスレン・ダバー監督の最新作。
モンゴルの遊牧民一家の暮らしを丁寧に追った、ハーフドキュメンタリーのような映像に強く心動かされる。
6歳のナンサは、やった事のない牛のフン拾いにも文句一つ言わず1人で出かける。
お母さんはナンサや妹(4歳位?)に「お手伝いして」とよく仕事を頼む。
日本人の感覚では、一見子供には危ない事のように思える事も平気で頼む。

天空の草原のナンサ デラックス版
天空の草原のナンサ 映画の原案、ノベライズ本。
お父さんが街へ羊の皮を売りに行った時には、父の代わりに馬に乗り羊の群れを放牧へ、山の頂上まで1人で行かせる。
自分の二倍程の背丈の馬に難なく乗り降りし、乗りこなす6歳のナンサの姿を見て、本当に驚いた。
小さなお仕事、小さなお手伝いも、全てが生活の基本で、生きていく為に必要な事。
言葉も喋れないうちから仕事をさせるのは、モンゴルの厳しい大自然の中での暮らしが大変な事、労働力が必要だという事だけではなくて、生きていく知恵を授けているのだと思った。
だから母親も父親も、当たり前のように小さな子供に労働を与えて、子供達も当たり前のように、自分の出来る限りの力を発揮して、生き生きと楽しそうに仕事をする。
「きっと昔は誰もがこうやって暮らしていたのだ」という事と、それを今なお守り続けて暮らしている人々が居るという事実、その姿にもの凄く感動する。
大自然の中で、生き物の命や大地の恵みへの感謝の心を常に忘れず、淡々とただ暮らしている一家の姿は懐かしいようで、美しくて、神々しくて、輝いて見える。
本当の家族が出演している。本物の生活。本物の愛。ノンフィクションを超えたフィクション。ストーリーは、ナンサが拾って来た子犬を飼うことを父親に反対されるという、子供の頃に誰でも一度は経験したことがあるようなとてもシンプルなお話。
ナンサや妹、弟、子犬がとても可愛らしいのと、雄大なモンゴルの大草原、自然に寄り添った無駄のない暮らしぶりを丹念に描く映像に目を奪われるので、ストーリーはあってもなくてもいいような物、と初めは思った。でも、そんなシンプルなストーリーが、実に深く色んな問題に隠喩を持たせていって、モンゴルのことわざ、母親や老人の教え、言い伝えのような言葉たちと共に、心に深く染み込んでくる。
厳しい自然の中で、ただ生きていく為に暮らす民のたくましさと知恵、本当の“生きる力”に圧倒され、子供達の笑顔、家族のかたちに、とても心地の良い時間を過ごせた映像体験だった。
天空の草原のナンサ オリジナル・サウンドトラックモンゴルの伝統音楽、馬頭琴やホーミーなどの民族色溢れる曲が、ゆったりとした時間の流れにぴったりと合っていて、映像とのバランスが最高に良かったです。決してうるさくなく、そして静かすぎもせず、ナンサ達とモンゴルの風景を優しく包み込みます。
「天空の草原のナンサ」を観て、これを観ていなかった事を凄く後悔しました! ラクダ、犬よりも好きだし。「子供達が大人の仕事を手伝うことが、徹底して頭に、体に、身に付いているんだ!」と感じたのは、一番下の、まだ言葉も喋れない小さな子供が、姉のナンサが連れ帰ってきた子犬にも気づかない程夢中で、洗濯物を草の上に拡げて干そうとしていた場面。
“お手伝い”というよりも遊びの延長で、母親の真似をしているのだろうけれど、それ程夢中になれるなんて、集中力も素晴らしい!
そして、観る前にチラシを読んで驚いたのも、その一番下の子が、男の子だったという事!
まるで3人姉妹のように同じ服装で、髪の毛を2つに結っている姿が本当に可愛らしくて、女の子にしか見えない。お尻が映ったシーン(でみんな初めて気がついた)、会場内のどよめきがもの凄かった!
virtual trip モンゴル 遊牧の地 音の世界遺産 モンゴルの馬頭琴〜草原のチェロ
音の世界遺産 モンゴルのホーミー〜超絶の声
モンゴル ゲルのくにはっけん
モンゴルの文化にとても興味がわきました。
モンゴルの移動家屋“ゲル”の解体シーンが凄く面白い! てきぱきとあっと言う間に分割され畳まれていく様子はまるでマジックを観ているよう。妹のナンサルマーが大量の柱を普通に運ぼうとしている姿にまたびっくり!
この映画を気になっている人は、絶対観ることをお勧めします!
そして、子供が出ている映画が好きな方、犬好きの方にもお勧め。
“ツォーホル”は、カンヌの「パルムドッグ賞」
演技を超えた演技にもうびっくり! 何でいつもあんなにグッタリしてるの〜




僕もあたっていたのですが・・・
大和を見に行ってしまった
こっちのほうが面白そうなのわかっていたのに・・・
よさそうな映画ですね
見たかった・・・
私も昨日の試写観に行ってました☆
すごく良かったですね!
私も、どうみても弟が女の子にしか見えませんでした。笑
TBさせていただきます!
私も別の試写と重なっていて凄く悩みましたが、ナンサにして良かったです!
本当に良い映画でしたよ〜!
batakoさま。
はじめまして、こんにちは!
良かったです〜。子供達は可愛くて、大自然の中で生きていく力のたくましさに感動しました。
この家族のスナップ写真いいですね。
すごく自然で。
「MASAI」もそうですが、民族衣装っていいですね。すごく素敵、モンゴルはみんなブーツだし…。
お父さんは力強く、お母さんはたくましく、子供達は素直ないい子で、本当に理想の家族像がまぶしかったです。
民族衣装も手作りなんですね。凄いなあと思いました。電動ミシンも使えない自分って…。
わたしも途中で「妹」じゃなくて「弟」だということが、一瞬映って、びっくりしました。
またあそびにきますね。
こんにちは! 実はチラシを読んでわかったいたんですが、実際映画を観てもあのシーンまで確信が持てずにいました。凄く良い作品でした! また観たい映画です。
ナンサが馬に乗るシーンでは、あまりに、人馬一体となっている自然な様態に、びっくりしました。
いつもありがとうございます♪
モンゴルの子供達のたくましさには本当に驚かされます。乗馬姿にも見惚れてしまいました!