2006年03月19日

『ククーシュカ ラップランドの妖精』

「ククーシュカ ラップランドの妖精」原題『Kukushka』。
フィンランド最北の地ラップランド。ロシア人兵士とフィンランド兵士をサーミ人の女性アンニが助ける。彼女にとって二人は敵ではなくてただの男。ところがそれぞれロシア語、フィンランド語、サーミ語しか話せない為に言葉が通じず、時にシリアスに、ユーモラスで不思議な暮らしが始まって……。

ククーシュカ ラップランドの妖精 ククーシュカ ラップランドの妖精

kukushka1.jpg始まりは仲間の兵士に足かせをされて置き去りにされるフィンランド兵士と、諜報会議にかけられる為に輸送される途中、味方のロシア軍から空爆を受けて倒れるロシア兵士の様子が延々と描かれます。

その時間の進み具合、時の描き方がとてもゆったりとしていて、「これがフィンランドタイムなのか!?」と思いました。

そこまではユーモアもなく、ただシビアな戦争という現実をじっくり見せられてちょっと疲れましたが、ラップランドの地で素朴な暮らしをするサーミ人の女性アンニが登場してから、スクリーンが一気に呼吸し始めて、俄然面白くなってきます。

トナカイの乳を搾り、湖の魚を捕り、自給自足の素朴な暮らしをたった1人でしているアンニのたくましさに敬服します! 
突如現れた何年ぶりかの男性を前に、素直に自分の欲望を伝える、そのあっけらかんとした姿に、本来の男と女の関係や、動物としての人間の本能を力強く感じて、現在の自分たちの生き方について深く考えさせられます。
内面も外見も飾らずに(二人に会ってから段々とお洒落で小綺麗になっていくのが可愛い)、厳しい自然の中でのギリギリの暮らし、食べる為に暮らし、当たり前に男を求めるサーミ人の女性像がとても逞しく、羨ましく思えました。

言葉の通じない3人の関係が終始ユーモラスに、でもとてもリアルに丁寧に描かれていて、とても見応えがありました。敵同士でも、言葉が通じなくても、同じ人間で、男と女。すると三角関係へ……、という展開もおかしかったです。
kukushka.jpg戦争中の人々の暮らしをコミカルに見せるという点は、「ライフ・イズ・ミラクル」とちょっと似たイメージですが、私は「ククーシュカ」の方がずっと面白く観られて、好きな映画でした。

初めにこの映画を知った時は、チラシ等の写真と「ラップランドの妖精」というサブタイトルから、子供が出て来るファンタジーな映画かと思っていました。
ストーリーを読んで、どうやらこの子供達は、イメージシーンのような使われ方なのかな? とも思いましたが、実際そんな感じでした。
そして、あのチラシ自体が結構ネタバレしてるような!? ちょっと、あれはまずいでしょうふらふら

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posted by bakabros at 16:50 | 東京 ☀ | Comment(14) | TrackBack(17) | 外国映画
この記事へのコメント
こんにちは。ブログにコメントを頂き、ありがとうございます。
「ククーシュカ」の時間の流れ方、僕も印象に残りました。ところでアンニ役の女性は、演技素人のサーミ人だと聞きました。もしそうなら、見事な演技ですよね。
それにしても、映画を沢山ご覧になっていますね。これからも面白い映画があったら、どしどし紹介してくださいね。
Posted by raf at 2006年03月20日 11:27
rafさま。こんにちは!
アンニ役のアンニさん、本当に素敵な女性ですね♪ 演技も独特(素のまま!?)でとても魅力的でした。
また是非覗いてやってくださいね!
Posted by bakabros at 2006年03月20日 14:37
こんにちわ。
書き込みどうもありがとございました。
沢山の試写感想があってびっくりしました。
よく行かれていらっしゃるのですね。
あと、ご飯の写真がとっても美味しそうで。
カレー、私も好物なんです♪
じっくり読ませていただきます。笑。
Posted by kaho at 2006年03月20日 15:26
こんにちは。
弊ブログへのトラックバックとコメント、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。

僕は、ロシア映画に余り馴染みがないのですが、bakabros様が記事で書かれていらっしゃいます様に、物語冒頭の二人の兵士を描写した部分とアンニさんの生活を対比させ、観る人を映画世界に引き込む上手さを感じさせる作品でした。
そして、チラシに使われている場面で物語展開が分かってしまう部分はありますが、言葉が通じない事に笑いを感じながらも、意思が確実に伝わる事に感心するなど、色々と感じさせる映画であったと思います。

また遊びに来させて頂きます。
今後共、よろしくお願い致します。
ではまた。
Posted by たろ at 2006年03月20日 16:06
こんにちは!
コメント&TBありがとうございました〜

あの冒頭の静かさは、ちょっと長すぎる気がしました。
後ろに座っていた方は「そこは寝てた」そうです。
…眠くもなるよ。

ソ連とかロシアの映画って意識してあまり見てないのですが
みんなああいう感じなのでしょうかね?
Posted by すずる at 2006年03月20日 23:42
kahoさま。こんにちは!
こちらこそ、コメントありがとうございます♪
最近映画よりグルメ記事の方が増えてきています。カレーにもはまっています! 是非また覗いてやって下さいね♪

たろさま。こんにちは!
こちらこそ、TB&コメントありがとうございます!
私もロシア映画はあまり観たことがないのですが、映画の中の時間の流れ方がとても興味深かったです。
また是非遊びにいらして下さいね♪

すずるさま。こんにちは!
TB、コメントありがとうございます♪
ほとんど音楽がないのも、眠気を誘いますよね〜。観る前にご飯食べていたら、おそらく寝ていたと思いました。
フィンランド、ラップランドの映画だと思っていたのですが、制作はロシア映画だったんですね。
私もほとんどロシア映画は観たことがないのですが、「ククーシュカ」はゆったりとした良い映画で、ロシア映画に対するイメージが変わりました。
Posted by bakabros at 2006年03月21日 02:54
bakabrosさんこんにちは。
書き込みありがとうございます。
たっくさんの映画をご覧になられているのですね!
是非また寄らせていただきます。
Posted by AI at 2006年03月21日 21:20
AIさま。こんにちは!
こちらこそ、コメントありがとうございます♪
最近は映画とグルメと日替わりになってますが、なるべく沢山の映画を紹介したいと思っています。是非また遊びにいらして下さいね♪
Posted by bakabros at 2006年03月21日 21:57
こんばんは。

ぼくもこの『ククーシュカ』の方が、
『ライフ・イズ・ミラクル』より好きです。

話変わりますが、
銀座の「お米ギャラリー」は明後日まででなくなってしまうそうです。
もし、銀座に行く機会があり、
なおかつ「お米ギャラリー」食事未体験だったらぜひ。
Posted by えい at 2006年03月22日 22:44
えいさま。こんにちは!
TB,コメントありがとうございます♪
とても気になっていた映画でしたが、想像以上に面白くて、好みのタイプの映画だった事がなんだか嬉しかったです。

ガスホールがなくなる事は知っていたのですが、「お米ギャラリー」も一緒になくなってしまうんですね。よく通っていたけど、食事は未体験でした。気になっていたのですが、ちょっと入りづらかったかな。
銀座試写会の予定がないので、残念ですが行く機会がなさそうです。
そうなると、やけに行きたくなってきました!
Posted by bakabros at 2006年03月23日 01:53
コメント&TB失礼します。
本能や自然に対して忠実に生きるサーミ人アンニがとても魅力的でした。
チラシはそういえば劇場で拾ってなかったのですが、
あちこちで使われている写真、
bakabrosさんの記事の2枚目の画像の子供といるシーンは、
おもいっきりラストのもので、
それを新聞などに載せるのはどうかなぁと感じました。
ちょっと幻想的で、しかしリアリティがあって、
さらにはラップランド、サーミ人のことが知れて、
なかなか良い映画だったと思います。
Posted by 現象 at 2006年03月28日 22:12
現象さま。こんにちは!
土着的な生活やシンプルで自給自足な生活に憧れるので、
アンニの生き方が本当に羨ましくて眩しかったです☆
そうなんですよね、この写真。マズイと言いながらも、自分まで載せているのも問題かな……!?  
しっかりとしたリアリティの中の、宗教的な祈り、そしてファンタジーなおまけ(!?)と、
バランスの良い素敵で面白い映画でした♪ 
Posted by bakabros at 2006年03月28日 23:55
こんばんは。
結構好きな映画です。
アンニのキャラクターが何とも愛らしくて魅力的でした。
ま〜たりした時間が気持ちよかったけど、せっかちな人には辛い映画かもしれませんね(笑
Posted by ノラネコ at 2006年03月29日 23:55
ノラネコさま。こんにちは!
アンニが出て来るまではちょっと辛かったのですが、後半は別の映画のようにテンポも良くなって面白かったです。
アンニは、正直で生命力があって輝いていて、とても魅力的でした☆
Posted by bakabros at 2006年03月30日 02:06
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