映画の主人公リンリンと同じ1972年生まれの監督シャオ・チアン(小江)が、子供時代に観た野外映画館の記憶を基にして脚本を書いたそうです。
文化大革命の真っ只中、周りに迎合することなく、正直に生きた女性の一生を、子供の視点から描いたシンプルなストーリーですが、野外映画館を知らない世代にも懐かしく、ノスタルジックな気分にさせてくれます
劇中、鍵となるアルバニア映画の映像
映画を観ることを唯一の楽しみに北京で働く青年ダービンは、ある日、自転車で転んだ拍子に見知らぬ若い女に頭を殴られてしまう。警察に連行されたその女は、あろうことか金魚の世話をダービンに託し部屋の鍵を手渡すのだった。やむを得ず向かった部屋で目にしたのは、壁一面を覆う映画のポスターやスターのピンナップ、そして一冊のノート。彼女の子供時代からの思い出が綴られたそのノートを読んでいくと……。
Electric Shadows: Chinese Film Score AnthologyUS版サウンドトラック。1930〜1940年に活躍したスター歌手、チョウ・シュアンの映像や歌声、日本未公開の中国映画などのクラシック映像も見所です。
ちょっと抜けた感じの青年ダービンを演じるシア・ユイ
このダービンの少年時代の役を演じるワン・チャンジア(王正佳)がまたイイ! 登場しただけ、画面に入っているだけで笑いが起こるほど、凄い存在感と表情で、とにかくカワイイです
リンリンの少女時代を演じるクアン・シャオトンは、可愛いだけでなく、しっかりとした演技で映画を引っ張っていきます。
「PROMISE」にも出演しているそうです。もしかして冒頭シーンのあの娘かな??
リンリンの母親には「鬼が来た!」でチアン・ウエンの妻役を演じたチアン・イーホン。バレーボール選手を経て役者になったというその均整のとれた体と華やかな顔立ちが印象的で、女優に憧れる田舎町の娘という役柄にぴったりでした。

シア・ユイ
中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記チアン・イーホンの他に、リンリンの義父を演じたリー・ハイビン(李海濱)
も出演しています。




発音表記の違いだけでおそらく同じ子でしょう。
『故郷の香り』にも出てました。
各順番が後先になりましたが
この映画、ぼくはとても気に入りました。
やっぱり冒頭のあの子ですか!?
「PROMISE」でも、とても印象的なシーン。
自分の映画史と照らし合わせて観てしまうような映画でした。
野外で映画を観てみたくなりました☆