鈴木清順
「凄いらしい」「ぶっ飛んでいる」と噂に聞いていましたが、想像以上に面白かったです。思いの外わかりやすく、ミュージカルなのでセリフでストーリーを説明してくれるし、歌詞もはっきりとして聞き取りやすかったです。
オペレッタ狸御殿まず、驚いたのは場面転換の鮮やかさ! 素早さ、思い切りの良さに胸の空くような想いです! 歌舞伎や能のようでもあり、舞台劇のような書き割りのセットとCGとのコラボレーションの絶妙さ加減には感嘆します。
特に、CGの使い方が素晴らしい。油絵や水墨画、屏風画から抜け出してくるような、役者と背景、CGの使い方には目から鱗がポロポロ落ちます。
そんなリアルなVFX紙芝居のような、絵巻物世界の中で、一番驚くのは、そのひとつひとつのアイデアです。監督の頭の中に浮かぶアイデアを、次々と、出来る限りの技術と想像力で、そのまま映像にしてみました、という、監督の頭の中を覗いているような興奮と刺激の111分。
それはただの舞台とも違う、総合芸術という名にふさわしい数少ない作品だと、映画を観ていて初めて思いました。
映像、楽曲と、衣装がまた素晴らしいです。
狸姫の絢爛豪華な十二単、ハワイアンのようなフリンジのドレス、海辺のローブまで、時代劇とは思えない華麗な衣装の数々にうっとり
チャン・ツィイー
オダギリジョーは、今から二年前とは思えない程、細面で若々しくて、雨千代という役柄にぴったり。甘い歌声で、歌も結構いけます。
チャン・ツィーが中国語で歌い、オダギリジョー
バックは極彩色のバーチャル絵巻物。そんなトンデモな世界観なのに、全てが上手く溶け合って、奇妙で不思議な国のおとぎ話に。
とても心地良く楽しい、夢のようなひと時を過ごさせてくれるオペレッタでした♪
この2人のデュエット曲「恋する炭酸水」のポップな歌詞とメロディがキュートで、頭の中でいつまでもリフレインします
チャン・ツィーが赤、白、緑のフリンジの衣装で、オダギリジョーと歌い踊るシーンは素敵すぎます
ソーダ水の 雨があがって
レモン色した たそがれのとき
みつめるふたり 瞳すきとおって
このすきとおった こころで キスしたい
冷たいのどごしと ほのかに のこる 甘い香り
あなたなしで 生きてゆけない
ソーダ水の 雨があがって
いちご色した たそがれのとき
ほほえむふたり くちびるがきらめいて
このきらめきを 消さずに キスしたい
オペレッタ狸御殿 オリジナル・サウンドトラック大島ミチル
公式サイトで、オダギリジョーとチャン・ツィイーバージョン、デュエットバージョンを聞く事が出来ます。
オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション 平幹二朗、由紀さおり、薬師丸ひろ子といった脇を固める俳優陣も楽しそうに演じています。スクリーンの向こう側に入り込んで、一緒に歌いたくなる、これこそオペレッタ
“狸御殿”とは、1940〜50年代の日本映画黄金期に、“オペレッタ喜劇”として日本中を夢と涙と笑いで包み、映画各社が競って看板女優を起用、製作した大ヒットシリーズ。青春時代にこのシリーズに魅せられた鈴木清順は、“狸御殿” がその後の監督人生の念願の企画になったのだそうです。
狸御殿シリーズ
鈴木清順監督の「オペレッタ狸御殿」では、なんと美空ひばりがデジタル出演! セリフや歌声までデジタルで再現されています。観る前は驚いたけれど、結構ちゃんとしていて、デジタルと言われてもわからない程よく出来ていました。ひばり好きにはたまらない

七変化狸御殿 大当り狸御殿




コメントありがとうございました!
かなり楽しめたみたいですね。
僕は圧倒されっ放しでした(苦笑)
でも音楽とか映像はすごく綺麗で楽しめましたよ。
ブログの調子が悪くてTBが反映されなかったみたいなので、
よろしかったらまたお願いしますm(__)m
僕もまた遊びにきますね〜
今後ともよろしくお願いします♪
TBありがとうございました!
とても素直に楽しまれたようで何よりです!
オダギリファンなので清順監督作に出演が決まった時は飛び上がるほど喜んだのですが、何かの番組で「ソーダー水」の歌を聞いた時にあまりのセンスの古さにイスからずり落ちそうになりました(笑)
でも、やはり仕上がってみれば清順ワールド全開で楽しかったです。
私も、圧倒されながらも楽しめました☆
映画に禁じ手はないのだな! となんだか嬉しくなる作品でした。
好き勝手そうでいて、踏み外さないバランスの良さには感嘆します。
もう一度TBさせて頂きたいと思います。
こちらこそ、また是非遊びにいらして下さいね♪
ミチさま。 こんにちは♪
びっくり仰天しながらも、次第になんだか楽しい気分になりました☆
私もオダギリジョーさん好きです。なんだか気になって、彼の出演作はそれだけで、
観ずにはいられないような気分になります。
「ソーダーすーいのー」、凄く良かったですよー♪
あのまったり感がなんとも言えず心地良かったです!
鈴木清順作品はとても特異なので賛否があるのですが、「あえて」の演出という点を理解できればかなり「深く」楽しめます。
しかし恩歳83歳でこのイマジネーションは脱帽です。
場面転換する度に「おおっー!」と驚かせてくれる。本当に狸に化かされているような心持ちでした。
それにしても、83歳とは、天晴れですね!!
そのお年だから、色んな事から解き放たれて自由になれるのかな? と思いましたが、鈴木清順監督に限っては、若い頃からそうだったらしいので、過去の作品も見返さねばと思っています。