それぞれが独立しながらも絶妙なバランスで交錯する、その、異質でいながらも、自然な違和感は、初めての感覚。
心象風景を映し出す、命の木、草、川、水の美しい映像に、かつてどこかで見ただろう、過去の記憶を呼び覚まされる。
主人公の少年時代が、全て夏のシーンだったのがとても印象的。
キラキラと眩く光り輝き、終わることのないかのように思える、永遠の夏の一日。
今の自分を作り上げた、両親や兄弟との確執や葛藤。
いつの日か、必ず、その答えを出せる日が来る。
その時、自分がおかれている状況によって、見方や感想が大きく変わりそうな作品。
人生の節目や、ふと立ち止まった時に、また観たくなりそうな一本です。
東京独女スタイルの招待で鑑賞しました。
ブラッド・ピットはブラピに見えなくて、役柄の父親役に見えました。これまで観た中で一番良かったです。
ショーン・ペンは、出番が少ないながらも、強烈な印象を残します。
テレンス・マリック監督の過去の作品も観てみたくなりました。
美しく、繊細で、荘厳で、深く考えさせられました。
私は、鑑賞後、お墓参りに行った後のような清々しさを感じました。
亡くした家族と再会したような、切なくて優しい後味です。