

虎ノ門の『沙門空海』へおうどんを食べに出かけましたが見当たらず、確か近くに『砂場』というおソバ屋があるはずということで、急遽行き先を『砂場』に変更。そして運良くすぐにお店を見つける事が出来ました!
元は大坂城築城に際しての資材置き場のひとつ「砂場」にあったお蕎麦屋さんで、その後江戸へ進出したそうです。虎ノ門の砂場は創業明治5年。(Wikipedia 砂場より)1923年建築の木造家屋は、歴史を感じさせます。80年あまりも経つとは思えない程とても美しくて、手入れが行き届いている事に感動しました。

天ぷらそば 1,350円。色の割には案外さっぱり薄味で、甘味のあるお出汁がおいしい。ソバは白くて細く、見た目冷や麦のよう。そば粉のおいしい味のするやさしく美しい美人蕎麦。

エビ天は海老の身が大きくて締まっていてプリプリ。衣だけ食べても旨い。油っこくない! 汁に浸かり、つゆに天ぷらの旨味が溶け出して更に味わいが増しています。天ぷらだけでも食べたくなるほど、美味な海老天ぷらでした。

辛みおろしそば 950円。「当店手作りの辛み大根」とメニューにあったのですが、大根まで作っているとは驚きです! この辛み大根、そんなにきつくなく丁度良い辛み。

細くてしなやかなお蕎麦と辛み大根、お出汁がよく合ってとてもおいしいです。貝割れ大根、三つ葉もおいしい。
シメにそば湯を入れて頂きました。ぶっかけそばにもそば湯を出してくれるのが嬉しい♪
今まで食べた蕎麦の中でも一番においしいかも。普段よく食べるような蕎麦とは全く違った印象でした。
虎ノ門砂場へ昔よく通ったというお客さんが、おかみさんと懐かしそうに当時の話をされていたのですが、その会話が大正時代から始まって、まるで異空間へタイムスリップしたような気分になりました。古き良き時代の空気がそのまま残り、身が引き締まるような、でもとても温かく居心地の良いお店でした。
『沙門空海』は閉店したそうです。残念ですが、偶然『砂場』に行く事が出来たので、結果的には大正解!
次回はもりやざるなどの基本メニューと、天ぷら以外のおつまみも食べてみたいです。



蕎麦屋の系図
蕎麦屋のしきたり
蕎麦には4世紀もの歴史があって、更科・藪・砂場といったそれぞれの老舗があるんですね。歴史を知ると蕎麦の味わいもぐっと深くなる気がします

東京 五つ星の蕎麦 『虎ノ門砂場』が紹介されています。


東京都港区虎ノ門1-10-6
TEL 03-3501-9661
営業時間 11:00〜20:00(土曜日は15:00まで)
定休日 日・祝日
「沙門空海」は閉店して、「新橋やきとん虎ノ門店」に変わっています。
砂場の方が吉です。
こちらは大阪屋が付くようです。
http://www.bekkoame.ne.jp/~kodama-m/soba/s/sunaba_toranomon.html
「沙門空海」も気になりましたが、結果オーライでした☆
屋号は大阪屋なんですね。しかものは平仮名で「虎の門」だったんですね。
こちらではやはりもりかざるがいけるのでしょうか? お勧めやおいしいメニューがあったら是非教えて下さい☆