見ている間ずっとあったのは、「何の為に戦うのか」という切なさとやるせなさ。そして、アメリカ人であるクリント・イーストウッドが、「日本映画」を撮っている事への不思議な気持ち。
ほとんど日本語で、日本人しか出てこない、硫黄島をどう戦ったかという、日本兵達のやり取りがメインのストーリーであって、そこで延々と描かれるのは「日本人の気持ち」。
お国の為に、天皇陛下の為にと命を散らしていった若者達。
自決する事が最後に残された誇りであり美徳であること。
「天皇陛下万歳!」と三唱し、自決していくことが、日本人のきもちであったこと。そして今でもそうかもしれないと思うことがとても恐かったです。
また、それを提示してくれたのがクリント・イーストウッドであるという事が、とても大きな意味を持つ映画だと思いました。
とてもシンプルに、淡々と進み、完璧に終わる。
スクリーンが真っ暗になってから、ジワジワと後からこみ上げてくるような映画でした。
一作目に呼応するシーンも幾つかあるので、まず『父親たちの星条旗』を見てから『硫黄島からの手紙』を見ることで、色んな事をより深く考え、感じる事が出来るような気がします。
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)
硫黄島からの手紙 期間限定版

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
栗林忠道 硫黄島からの手紙
「玉砕総指揮官」の絵手紙
子供への手紙に描いたイラストが沢野ひとし
クリント・イーストウッド作品の感想記事
『父親たちの星条旗』『ミリオンダラー・ベイビー』『ダーティ・ファイター 燃えよ鉄拳』
武道館で行われたジャパンプレミアのレッドカーペットでクリント・イーストウッドに大接近! 二宮和也さん、伊原剛志さん、渡辺謙さん、加瀬亮さんらはあっと言う間に通り過ぎて行きましたが、クリントは雨の中でもゆっくりと歩き、立ち止まって近づいてきてくれました♪ お陰でナイスなショットが撮れました☆

サインはしていなかったみたいだけれど、握手には応じていたクリント。

髪と瞳の色が同じ!? 終始穏やかな笑顔でした。

渡辺謙さんは後ろ頭だけ……。男性の熱狂的ファンが多いのにびっくり。

みんなブラックのフォーマルスーツ。クリント・イーストウッドのシルバーグレイが遠くからでもとてもよく目立っていて、すぐに見つけられました。
おまけ。押切もえちゃんとエビちゃんはぼけちゃった(^_^;)ニノ(二宮和也)とバンビ(桜井翔)は、テレビで観るまんま☆
ちっちゃくて可愛かったです♪




アメリカで上映するときは
字幕でいっぱいになるのでしょうね。
こういうハリウッド映画も珍しいです。
イーストウッドは、
自分の表現したいことのためには
妥協しませんね。
そこが好きです。
本当に、日本映画かと思ってしまう瞬間が何度もありました。
イーストウッド監督の想いの強さがストレートに伝わってくる2作品だったと思います。
私も早く観たくてウズウズしています。
クリント・イースト・ウッドは凄いですね。
人生、尻上がりに良くなり、映画人として最高の地位に登りつめましたね。
今後もどしどし監督をしてほしいと
思います。
『父親たちの星条旗』を観た後、凄く気になって、とても期待していた作品です。
プレミアの時に見た、左肩が少し下がった後ろ姿にはちょっぴり哀愁を感じましたが、まだまだ現役ですよね。更にもっと凄い映画を沢山撮って、観客を悩ませて欲しい監督さんです。
>字幕でいっぱいになるのでしょうね。
古い記事へのコメントで恐縮ですが、六本木ヒルズでは英語字幕版の上映もしてましたね。どんな感じなのか興味はありますが。
英語字幕版も上映されていたんですね。
先日、『硫黄島からの手紙』アカデミー賞ノミネートについて放送していたTV番組の中で、ちらっと字幕がのっている映像を見ましたが、これは確かに外国語映画賞の枠に入るなぁと改めて思いました。