寝ずの番寝ずの番 特別番
映画監督の牧野省三
監督の実兄である長門裕之
笑満亭橋鶴師匠の臨終のとき。最期の望みは、「そ、そ○が見たい…」。
白羽の矢が立ったのは、二番弟子の橋太(中井貴一
笑満亭一家のおかみさんである志津子ねえさんを富司純子
特に中井貴一と木村佳乃は今までのイメージを一新する役柄と演技で、化けたのか、それとも今まで“地”を隠していたのか!? と思うほど。
寝ずの番寝ずの番
原作は未読ですが、映画の中の、あの打々発止のやり取りが、原作にそのまま書かれていたら凄いなぁ、と感心しきりでした。
とにかく始めから終わりまで、下ネタ満載でエロいのエロくないの! それも、直接的なシーンがあるのではなくて、交わされるセリフや歌合戦の歌詞などが下ネタだらけ。しかも、それを言うのが普段はいかにも真面目で上品そうな中井貴一や木村佳乃だというのがまた不思議で異常な感じ。そして、ただエロと笑わすだけでなく、笑わせながらも泣かせられ、悲しみと思い出と楽しさの混じり合った、お通夜の夜の不思議な空気の中に自分もいるみたいな気分になっていきます。
下ネタ好きにはたまらない!? 下ネタ嫌いな人にもお勧め出来る、大人の粋な映画です。仲間でワイワイ言いながらDVDで観るのも楽しそうですが、これは是非映画館のスクリーンで観て、大笑いしてニヤニヤするのが大人の愉しみかと思います。
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺映画を観る前に丁度読んでいた、落語ミステリ『ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺』。映画の中でも富司純子が「あーちゃん」と呼ばれていて、へぇ〜、と思いました。落語家のおかみさんのことを「あーちゃん」と呼ぶんですね。
映画の中に、亡き師匠の得意な噺として上方落語屈指の長講酒ネタ「らくだ」が出てきます。
『ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺』の中にも出て来る噺。「らくだ」の噺をご存じない方は『寝ずの番』を観る前に是非一度観るか読むかしておくと、より映画を楽しめると思います
映画のモデルは笑福亭松鶴
柳家小さん 落語名人集ぱーと2 らくだ/気の長短
桂文珍(6)「らくだ」-「朝日名人会」ライヴシリーズ8
落語は出来れば映像で観たいけれど、CDでも良いし、本で読んでも、面白いネタはやっぱり面白いです
・寝ずの番@映画生活




私も「らくだ」の話は好きで、小さいころよくおばあちゃんに笑い話で聞いていたのを思い出しました。本作ドエロな内容なんですが、落語家の話なので、リズムが良くて面白かったですね。
TB返させて頂きました。
この映画の下ネタは、テンポが良いのもあって許せちゃう感じでしたね。
「らくだ」を話して聞かせてくれたなんて、素敵なおばあちゃまですね!
最近まで落語には縁がなかったのですが、今落語の面白さにはまっています(^^)