2006年12月09日

和田誠プレゼンツ『死の十字路』『三十六人の乗客』With三谷幸喜

新文芸座にて、6周年記念の特集上映、『和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画』(←ナイスなタイトル♪)の初日に行って来ました。
毎日替わりの2本立てで、今日観たのは『死の十字路』(1956/日活)と『三十六人の乗客』(1957年/東宝)。
『死の十字路』は監督井上梅次、原作江戸川乱歩、脚本渡辺剣次。出演三國連太郎新珠三千代、大坂志郎、芦川いづみ、山岡久乃。

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sinojyujika.jpg殺した妻の死体を車で運ぶ最中、十字路で停車中、死体が一体増えてしまう! 二転三転する正統派サスペンスミステリー。
殺人を隠すために更に嘘と罪を重ねて行く、男とその愛人。
十字路で交錯する全く無関係に見える二つの事件が重なり合って更にややこしい事に巻き込まれていく主人公、伊勢省吾役の三國連太郎のダンディというかエロ親父っぷりに参りましたσ(^_^;)
新興宗教にはまる社長夫人、ダムに沈む採石場の古井戸、立ちんぼの足の悪い女と、細かい描写がリアルで生々しく、嫌な汗が流れるような湿度と熱気をフィルムから感じました。
新珠三千代さんの清楚な美しさは、社長の秘書で愛人という役には似合わない気もしましたが、清楚な女性だからこそ愛人になるのかしら??



『三十六人の乗客』は監督杉江敏男、原作有馬頼義、脚本井出雅人・瀬川昌治。
出演小泉博淡路恵子、扇千景、志村喬、多々良純。

三十六人の乗客 (1976年)
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sanjyurokunin.jpg三十六人の乗客の中に強盗犯人が紛れ込んでいる!? 草津へ向かうスキーバスに乗り合わせた刑事には、乗客全員が怪しげに見えてきて…。バスの中の閉じた空間が舞台の異色サスペンス。
こちらもサスペンスミステリーですが、全編にユーモアが溢れていて、一言一言の台詞も実に軽妙洒脱で笑わせてくれます。移動するバスが舞台というと密室の息詰る緊張感を想像しますが、各ポイントで停車するバスと、なんとか連携しようと陰で動く警察の様子や、乗客達それぞれの背景がドラマに絡みながらどんどん膨らんで行くところなど、とても面白かったです。
まず犯人探しで観ていって、犯人がわかった後は、崖崩れの雪山を走るバスの緊張感や、乗客が次第に協力し合い犯人を倒そうとするテンポの良い展開で、最後まで飽きさせません。
雪山を走り転び滑りながら降りて行く大勢の姿は、本当に楽しそうでした(⌒∇⌒)

バスの乗客に佐藤允、千秋実など芸達者の個性派俳優が勢揃いして盛り上げます。
バスガイド役の可憐な女性が扇千景さんだったとは!? 言われてもわからない位、まるで今とは別人のように可愛らしかったですσ(^_^;)

どちらも50年前の作品ですが、面白い物は時間が経っても面白いし、それ以上に今の日本映画にない活気や洒落や味わいがあって、とてもいいなぁと改めて思いました。

この特集上映では、連日、和田誠さんとゲストによるトークショーがあります。
今日は三谷幸喜さん。トークショー前には立ち見と、通路の階段にまでびっしりお客さんが入っていました。私の行った中では今までで一番の大入り。三谷幸喜さんって本当に人気あるんですね。この2本立てで女性客が多かったのもそのせいかと。三谷さんのおっかけ女性も沢山いらしてました。
wadamitani.jpg
終始和田誠さんがリードして、映画談義に盛り上がり、次回上映がなければずっと話続けてしまいそうなお二人。本当に映画が大好きで、そしてツーカーの仲なんだなぁと凄く感じました。
「あの、ほらあれ…」「ああ、〜(映画の名前や俳優名)。」と、「あれ」で通じちゃう二人。
好きなジャンルも似ているのかな? ビリー・ワイルダーと市川崑監督のお話がとても興味深かったです。ずっと聞いていたい、本当に楽しいトークショーでした♪

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和田誠さん、三谷幸喜さんの対談集。本は更に濃い内容で凄く面白いですかわいい

『和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画』は15日(金)までやっています。詳しくは文芸座HPへ。

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posted by bakabros at 23:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画
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