あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション実際に警察官として働いた経歴を持つオリヴィエ・マルシャル監督が、共同脚本として本作に関わった元刑事ドミニク・ロワゾーの経験したエピソードを中心に、その当時の事件や実在の人物に基づき映画化。
ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー主演。
第30回セザール賞では8部門にノミネート。
パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属のレオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、BRB(強盗鎮圧班)所属のドニ・クラン(ジェラール・ドパルデュー)は、次期長官候補として対立するライバル関係にあった。ある事件の作戦中、手柄を立てようと一人無謀な行動にでたドニだったが、お陰で作戦は大失敗に終わり、窮地に陥る。ドニは、ある裏情報を基にレオを密告、思惑通り彼を刑務所送りにすることに成功するが…。かつて親友だった
同じ女を愛した
今はただ敵と呼ぶのか…
というコピーがなければ、二人が親友だったことも同じ女を愛したことも今ひとつ伝わって来ない気がしましたが、多くを語らず、なんとなく匂わすような、淡々とした展開は嫌いではありません。
ただ、フレンチ犯罪ノワールに期待するような、もっと非情で、救いがない物語を想像していたので、ちょっと物足りなかった気もします。
レオとドニが、真っ向から対峙して、決着をつけるシーンが観たかったです。
でも、ラストへと繋がる偶然のようで、実は必然的なある出来事は、とても映画的にドラマティックでしびれました。
共同脚本に参加し、この映画のモデルにもなっている元刑事、ドミニク・ロワゾーは、実際に映画のような汚職刑事事件に巻き込まれ、6年間服役しているそうです。実際のBRBのボスは、今も健在なのでしょうか? 出世して今も警視庁に留まっているとしたら、この映画のことをどう思ったのか、気になるところです。
よく刑事ものに出てくる、「退職間際に殉職してしまう悲運の刑事」というシチュエーションがこの映画にも描かれていますが、ドミニク・ロワゾーの友人でもあり、警察官時代のオリヴィエ・マルシャル監督の教官でもあった実在の人物が、デスクワークへの転属一週間前に銃撃され亡くなったという出来事に捧げられているそうです。
観ている時は、話の展開について行くのがやっとで、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかはあまり考えなかったのですが、事実を基にしたこの映画、そういった観点から見ると、更に奥深く、より面白く観られるかもしれません。
ギャングスターオリヴィエ・マルシャル監督の長編第一作。『ニキータ』のアンヌ・パリロー42歳のエロティック・アクション。これすごく観てみたいです




悪も警察も同じような事をして、同じような黒革ジャケットで、どっちがどうか、分かりませんでしたから。
パンフを読んで、なるほど!と思ったくらいです。
普段、観ないタイプの渋〜いお話でしたね。
本当に、犯人と警察の見分けがつきませんでしたよね。
どちらに転んでもおかしくないという感じで。
なかなか見応えありました。
ハリウッドリメイクも楽しみです(^^)
私、途中、「インファナル・アフェア」系とダブって見えてしまいました。面白かったですけど、なんかオイシイ所を部下が持ってちゃった感も否めませんでしたね。いやそれでもいいんですけど^^;
またお邪魔します☆
おじ様達の渋さや、男臭い感じは良かったですね。
最後の対決は期待はずれ感もありましたが、ちょっと意外な展開もあって、映画的にも結構楽しませて貰えました(^^)