原作は真戸 香さんの小説あしたの私のつくり方 。
小・中学校の同級生だった寿梨(じゅり)と日南子(かなこ)。みんなが求める「私」を演じてしまう寿梨。毎日を楽しそうに、一見幸せそうに送っているように見えるけれど、実は息苦しさを感じている。
日南子は、ある日突然、憧れの優等生から、クラスで無視される存在に変わる。
二人は別の高校へ進学し、そこでも居場所を探していた。
寿梨はコトリと名乗り、日南子に自作の物語「ヒナとコトリの物語」を携帯メールで送るようになる。日南子はそのメールに描かれる人気者ヒナをお手本にして、新しい高校で再び輝き始めるが……。
主人公寿梨役に成海璃子。14歳という事で小学生時代はわかりますが、高校生までを自然に演じきる姿にはただただ圧倒されます。生まれついての女優さんなんだなぁ、と見惚れてしまいます。『神童』『きみにしか聞こえない』と、本作で主演作三本が続々公開されます。
相手役の日南子役には、秋元康が手掛けるアイドルグループAKB48の前田敦子。初めて見たのですが、こちらは15歳での映画初出演。暗い影を落とす、思いつめた表情がなかなか良かったです。
寿梨の両親に石原良純と石原真理子。観る前はどうなることかとちょっと不安な二人のキャスティングでしたが、意外と良かったです。特に石原真理子は、これが初めてという母親役でしたが、結構はまっていました。『ふぞろいの林檎たち』ファンとしては、今後も女優として更に活躍して欲しいと思っています。
監督は『トニー滝谷』、『竜馬の妻とその夫と愛人』の市川準。
監督がTVCFの演出出身ということと、この映画自体がNTT DoCoMoのタイアップ(というよりも、初めにドコモの携帯ありきという企画っぽさがあり)なので、映画がそのまま携帯電話のCMのようでもありました。
携帯世代の今の小・中・高校生にとっては、これがリアルな日常なのかな?
市川準監督作品は『大阪物語』と『つぐみ』位しか観ていないでよくわからないのですが、少女達の揺れる想いや、傷つきやすい脆さとプライドが瑞々しく描かれていたと思います。
日南子と淳(桜田淳)のデートシーンは、初々し過ぎてこそばゆくてたまらなかったです。高校生の初デートって、あんな感じなのでしょうか...( = =) トオイメ
市川準監督も、撮影時に役者の二人よりも恥ずかしそうに照れながら演出されいたそうです。監督が恥ずかしがったくらいですから、観ているこちらも相当恥ずかしいんですよ(^▽^;)!
桜田淳さん、結構印象を残す役なのに、公式サイトにもクレジットされていなくて可哀想。新人さんなのでしょうか、たどたどしさが逆にピュアな感じがして良かったです。
高岡蒼甫さんは、女子校の「イケメン」教師役という設定とあまり似合わないように思える長髪にちょっとびっくり。短髪の方が良いのにな。
主題歌は眼鏡男子3人組ロックバンド・シュノーケルの『天気予報』
トニー滝谷 プレミアム・エディション
市川準監督。村上春樹の短編集『レキシントンの幽霊』に収められた同名小説をイッセー尾形、宮沢りえ主演で映画化した切ない愛の物語。気になって見逃していました。評判も良いし、とても観てみたい作品です。
出演者の関連作品感想記事
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『シュガー&スパイス 風味絶佳』『 春の雪』
私のサイトで
こちらの記事を紹介させていただきました。
紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/zero_20070304/archives/53876042.html
です。
よろしくお願いいたします。
ご紹介頂きましてありがとうございます。
また是非遊びに入らして下さいね(^^)☆
すまさま。
すまさんの姫と変わらない年齢なんですね。
本当にしっかりしていて大人っぽくて驚きます。女優として、プロ意識も持たれていて、この映画でも映画初出演の前田敦子さんを終始リードしていたんだとか。本当に美しい娘さんですね(*^-^)☆