『眉山-びざん-』

『眉山-びざん-』とは徳島県徳島市にある山で、どの方向から眺めても眉の姿に見えることから、その名がついたといわれるそうです。映画の見所はなんといっても10年ぶりの映画出演となる宮本信子さん。ちゃきちゃきの江戸っ子で、神田のお能と呼ばれる気っぷの良い女性を生き生きと魅力的に演じています。

「眉山」 オリジナル・サウンドトラック

父親の事を何も語らず、自分勝手に全てを決めてしまう母親・龍子に複雑な感情を抱いて来た咲子は、突然入院した母親が、余命幾ばくもない事を知り葛藤する。残された短い日々の中、母親の秘められた想いや父親に関する事実を知って行き、咲子の中の母親への想いも少しずつ変化して行く。

眉山
『精霊流し』、『解夏』に続く、さだまさしさん原作の小説の映画化。
『メゾン・ド・ヒミコ』、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督。

さだまさしさん原作の映画も、犬童一心監督作品もこれが初めて。
時間や心の動きを丁寧に追ったゆったりとした流れの中、徳島の風景や空気が美しく描かれていました。
クライマックスの阿波踊りシーンは、壮大な雰囲気は伝わって来ますが、ちょっと長過ぎたような気がします。踊りの迫力と、ドラマの盛り上がりが今ひとつリンクしてこないので、ただ延々と阿波踊りのドキュメント映像を観ているような感じがありました。
松嶋菜々子さんの容姿には見とれますね。
大沢たかおさんも、相変わらず優しく誠実な好青年役。
山田辰夫さん、久しぶりに見る気がします。いい味出していますね。


主題歌はレミオロメンの蛍 / RUN (初回限定盤)。



メゾン・ド・ヒミコ
ジョゼと虎と魚たち
犬童一心監督作品。気になっていた2本です。


　大沢たかおの出演作品の感想記事
『陽気なギャングが地球を回す』『地下鉄（メトロ）に乗って』『子ぎつねヘレン』

Comments

犬童監督の映画好きなもので、見てきたんですが、ちょっといまひとつって感じでした。
宮本信子さんは良かったですが〜♪

犬童監督では「ジョゼ･･」「メゾン･ド･ヒミコ」がやっぱり良いかな〜〜＾＾）

Posted by ぷちてん at 2007年05月13日 00:30

『メゾン・ド・ヒミコ』と『ジョゼと虎と魚たち』、気になっていたのですが、犬童監督が全くイメージの違うこの映画を撮った事が不思議な感じがしました。
でもかえってこれまでの作品がもっと観てみたくなりました(^^)

Posted by bakabros at 2007年05月13日 06:50