映画「魔笛」オリジナル・サウンドトラック
『恋の骨折り損』、『ヘンリー5世』などシェイクスピア劇の映画化で有名なケネス・ブラナー監督が、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトが最後に書いた人気オペラ『魔笛』を映画化。舞台を古代エジプトから第一次大戦下のヨーロッパに移し、『魔笛』の楽曲全22曲に乗せ、斬新な新解釈と大胆な映像で綴るファンタジー・ラブストーリー。
第一次世界大戦前夜のヨーロッパ。兵士タミーノは戦場で命を失いかけたところを、夜の女王に仕える3人の侍女に救われる。女王から魔法の笛を贈られ、暗黒卿ザラストロに誘拐された娘パミーナの救出を頼まれる。タミーノは小鳥を愛する小心者の兵士パパゲーノと共に、パミーナの救出へと旅立つが…。
出演者はほとんどが映画俳優ではなく、ザラストロ役のルネ・パーペ他、世界最高峰のオペラ界のスター歌手たちが集結しているそうです。
主役を演じるのは実力派テノールのジョセフ・カイザーと英国出身の新星エイミー・カーソン。
『魔笛』は、“歌芝居”(ジングシュピュール)という形式で、ストーリーを進める為に適度に台詞が挟まれている、ミュージカルの原点と言われるオペラ。なので、このシネマオペラはとても観やすかったです。そして『魔笛』を全然知らなかった私でも、何曲も聞き覚えのある曲が流れて楽しかったです。ストーリーの大筋は、「魔法の笛に導かれて出会った恋人達の奇跡の愛の物語」ですが、パミーナの母親である夜の女王の本性とか、ザラストロの立場とか、パパゲーノとパパゲーナの登場、三人の侍女と三人の童子の存在とか、よく考えてみるとよくわからない事が沢山ありましたが、そのまま勢いでフィナーレへと突き進んで行く感じ。
元々オペラなので、ストーリーというよりも曲を聴くものなのだろうな、と思いながら観ていました。
曲は歌詞がわからなくても、メロディと歌声を聞いているだけでも楽しくなるような曲が多くて楽しめました。
今回は映画を見る前に、ソプラノ歌手佐藤美枝子さんの独唱で、「夜の女王」を生で聴く事が出来ました。オペラには全く無知ですが、サビは知っている曲だった事と、超高音アリアの迫力と美しさを体感出来たのはとても貴重な体験でした。
オペラを生で聴くのも初めてでしたが、本当に凄いの一言。声量やメロディや抑揚や、スタッカートなどの技量も含めて、人間の体がこんなに美しい音色を奏で、こちらの体や心、魂までを震わせてくれる事が出来るなんて! 凄くストレートに響いて来て、感動しました。オペラその物にもとても興味がわいたので、今度是非一度、オペラを観に行ってみたいなぁと思います(*^-^)☆
アリア 佐藤美枝子さんのアリア集。モーツァルトの『魔笛』から二曲収録されています。

モーツァルト 歌劇《魔笛》全曲 魅惑のオペラ 5 魔笛 モーツァルト 全幕完全収録のDVDと解説・対訳つきのDVDブック。モーツァルトの曲は、歌詞がわからなくても聴いていて楽しいのですが、歌詞の意味を深く理解すれば、きっともっと楽しめる筈。まずは『魔笛』から勉強してみます(^^)♪
モーツァルト「魔笛」 イングマール・ベルイマン監督による1974年の映画化作品。これと見比べて観るのも面白そうですね。


