
リドリー・スコット監督とラブ・ストーリーって、少し意外な組み合わせな感じがします。この作品、結構色んな媒体で大きく宣伝されているのですが、どれも広告ターゲットが若い女性のようです。そのつもりで観たら、ちょっとイメージが違った感じ。

仕事バリバリ→突然の休暇で故郷へ→運命の出逢い→スローライフへの目覚め、という流れは働く女性にとっても共感出来る事だとは思いますが、なんとなく「おじさんの夢」物語のような感じがありました。
勿論、性別年齢問わず、このストーリーに共感する人は沢山いると思います。今の自分の仕事や私生活の状況によって、凄く見方が変わりそうな気がします。

原作はピーター・メイルのプロヴァンスの贈りもの。
リドリー・スコット監督と原作者のピーター・メイルは、かつて1970年代にロンドンの広告業界で共に仕事をしてきた30年来の友人。
実際プロヴァンスに定住しているメイルと、別荘とぶどう園を所有しているスコット。まるで映画の中の登場人物そのものですね。このお話のきっかけも、スコットがアイデアを出したんだとか。
映画はそんな二人の関係や、私生活が垣間みられるようなリアルさのありました。
観る前は詳しくは知りませんでしたが、後からいきさつを知ると、尚更おじさんの映画に思えてきました(^▽^;)

ヘンリーおじさん役のアルバート・フィニー、運命の女性ファニー役のマリオン・コティヤール、友人の不動産業者チャーリー役のトム・ホランダー、『不完全なふたり』のヴァレリア・ブルーニ・テデスキなど、キャスティングも良かったです。
ぶどう園を切り盛りするデュフロ夫婦のキャタクターが楽しかった(^^)
特に、マックスとデュフロのテニス対決はもの凄いスピード感と迫力! こんな激しいテニスシーンを観たのは初めてです。さすがリドリー・スコット! と思わせるシーンでした。
私もbakabrosさん同様、
ぶどう園を切り盛りする家族の
キャラクターが楽しくて、すごく好きです。
プールの前で立ったまま居眠りしてる
おじいちゃんも可愛いし!
ラコステVSフレッドペリーの戦いも、
盛り上がりましたよね。
細部の面白さが結構際立ってる
作品だと思いました。
ブドウ園の夫妻、楽しかったですね(^^)
テニスシーンは凄かったです!
休みなくバリバリ働いている忙しい人には清涼剤のような作品になるのかな? 毎日が夏休み状態の私には今ひとつピンときませんでしたσ(^_^;)