サッド・ヴァケイション 映画の原作小説。『レイクサイド マーダーケース』の青山真治監督が『Helpless』から11年、『ユリイカ(EUREKA)』から7年の時を経て撮り上げた、“北九州サーガ”の集大成的作品。
行き場をなくした者たちが集まる運送会社を舞台に、「血」の関係を軸にして、運命に翻弄される男たちと、やさしく、したたかな“ゆるぎない女たち”の絡み合う人間関係、愛憎のドラマ。
ユリイカ(EUREKA)Helpless
青山真治監督の作品は、見逃していてこれが初めての鑑賞です。
鑑賞前にチラシの「北九州サーガ」というフレーズを見て、『スター・ウォーズ』シリーズを連想していたら、本当にオープニングで『スター・ウォーズ』のイントロダクションのような、これまでのあらすじが流れてびっくりしました(^▽^;) そして早くて内容についていけなかった……σ(^_^;)
観ている時、『ユリイカ(EUREKA)』に出ている宮崎あおいさんがそのままの役で出ているみたいだったので、「もしかしてこれ前の作品と繋がっているのかな?」と思ったら、やはりそうだったんですね。
見終わってから、浅野忠信さん演じる白石健次が『Helpless』の主人公だと知りました。彼の過去や、フラッシュバックで出てくる「安男」の存在が少しわかりにくかったのですが、『サッド ヴァケイション』だけを観ても立派な一本の見応えある作品。でもやはり『Helpless』と『ユリイカ(EUREKA)』を観てから観た方が、よりこの映画を奥深く堪能出来るのではないかと思いました。
試写会場のせいもあるのか、全体的に台詞がとても聞き取りづらくて大変疲れました。リアルな臨場感を出すためあえてそういう感じにしているのかもしれませんが、それが結構重要な台詞だったりして、なんとなくの演技とか表情だけで読み取るには難しくて勿体ないような気がしました。主人公の浅野忠信さんの台詞が特に聞き取りづらかった(;^_^)
他の方の台詞は比較的聞き取れたりもしたので、発声とか滑舌の問題なのでしょうか。
オダギリジョーさんは、そんなに台詞も多くないのですが、脇役として印象的に輝いていました。新しいオダジョーを観た気がします。
石田えりさんの母親役は、静かな演技の中にも凄い迫力がありました。女というもの、母親というものの業の深さを見せつけられ、恐くなりますが、その当たり前さがかえって清々しくも感じます。
板谷由夏さん演じる健次の恋人を、お葬式で嫁のように扱うシーンも凄く生々しくて、でも案外よくある事のような気もします。母親だったら誰でもごく当たり前にそうするのかもしれないな、と思い、それがまた恐くなりました。
Helpless―ヘルプレス自身の劇場映画デビュー作を完全小説化。「Helpless」から続く、主人公秋彦と健次のその後を追った中編2本も収録。
ユリイカ (角川文庫)カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞にノミネートされ、青山真治監督が国際批評家連盟賞、エキュメニック賞を受賞した作品『ユリイカ』を小説化した、青山真治監督の処女作。第14回三島由紀夫賞受賞。
『ユリイカ(EUREKA)』は前から凄く観たかった作品だったのですが、まずは『Helpless』から、通して観てみたくなりました。




これもオダギリジョーさんが出るんですね!
未だに「ゆれる」観てません。早く観たい!
旦那が予約した「ライフイズビューティフル」を観終えて、今度は「ヤング・フランケンシュタイン」です。これ観終えたら、また日本のビデオ屋さんに行ってま〜す。
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オダギリジョーさん、気になっているんですね(^^)
そして最近映画にもはまってますね〜☆
TBどうもありがとうございました。
台詞の聞きづらさ、
ところどころ私も感じました。。
(私は試写会ではないです)
母性というものをもつ女の強さや怖さを、
じわじわと感じさせられましたね。
皆さん好演で、よかったです。
映画館でも、台詞聴きづらかったんですね……。
映画を観ていて、こんな気持ちになるのは珍しいなと思うような、新鮮な感じがしました。