ジーン・ハックマン、若い頃から薄いなとか、あとの役者はほとんど知らない人ばかりで、やけに淡々と進んでいく映像を淡々と観ながら、画面の登場人物と一緒にウイスキーを飲む。
最近ウィスキーを飲めるようになってから、今まで何とも思わなかった“ウイスキーを飲むシーン”に興味が湧き、登場人物の心情に少し近づいたような気がしてくる。
映画にはやたらと“ウイスキーを飲むシーン”が出て来る。その多さにも改めて気づく。
33年前の映画としてはスタイリッシュな映像と、シーンの繋ぎがとても早く、テンポ良くリアルで渋い映像。
アスファルトに置かれたように、とても低い目線からあおって見る人物と車、ホテルと空。
地下鉄駅での尾行、走り去る列車から見送るホームが暗いトンネルへと吸い込まれていくシーン。
淡々と抑揚無く進んでいくストーリーの中の、スタイリッシュで印象的な映像。
高架線の電車と高架下道路でのカーチェイス。
ここから俄然盛り上がり、物語も急に展開していき、面白くなってくる。
電車を上に見ながら車で暴走し、犯人を追い続けるジーン・ハックマン。
このシーンを見て、あ、この映画だったのか!と初めて気づいた。
アカデミー賞か何かの映画紹介シーンで見た覚えがある。
フランスから持ち込んだヘロインを隠しているはずの車を解体するシーンのリアルさ、銃撃戦で仲間を撃っても「犯人逮捕の為」と動じないジーン・ハックマン演じるNY市警のジミー・ドイル刑事、通称“ポパイ”。
何とも言えないわだかまりを残すのは、この映画が実話を基にしたものだから。
それも、ラストで登場人物のその後の説明文で知った。
実話がベースだからこそ、作り事にはないリアルさと、ある意味淡々とした抑揚の無さと、正義対悪という勧善懲悪ではない描き方が出来るのだと思う。
ポパイの行動が、ただの刑事物では終わらない凄みを残す。
それが実話の力なのだと思う。
マルセイユの海辺の照りつける陽光の眩しい白さと、湿って陽の当たらない、水たまりの残る裏路地の影の暗い空気。
ブルックリン、ポパイの住むアパート廊下の壁は全部煉瓦のようなタイル。
犯人を追うビル屋上の壁も煉瓦。
古き良き時代の街の持つ、手作りの暖かみや、人間の息づかいや営みを感じる。
反対にニューヨークは、乱立する都会のけたたましいビルと廃虚、見慣れた荒んだ景色。
街が主役の映画だと思った。
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第44回(1971年)アカデミー賞 作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞受賞/第29回(1972年)ゴールデングローブ賞 ドラマ部門 作品賞受賞という凄い作品でした。
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「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン監督作。ウィリアム・L・ピーターセン、ウィレム・デフォー、ジョン・バンコウ、ジョン・タートゥーロと渋い役者勢揃いのスタイリッシュな犯罪アクション映画。




イースト・ウッドのキャラハン刑事はマグナムで・・・
マックイーンのブリッド刑事はムスタングでカーチェイス
どちらも 今の刑事物映画のさきがけでかっこよく
そこにどちらかと言うと冴えない感じのハックマンのポパイ刑事が出てきました
しかしキャラハンのマグナムを撃つより鋭く
初めて本格的カーチェイスを映画の中でした
ブリッドよりも
走る走る 我らがポパイ刑事(笑)
当時刑事物映画が一斉に誕生し このポパイ刑事に 皆が拍手をしたものでした
まだまだ勝手がわからずにバタバタしております。
そうかー、イースト・ウッドも、マックイーンも、刑事物で有名だったのですよね。
ほとんどまともにその頃の刑事物を観ていません。
「フレンチ・コネクション」ですが、本当にリアルで、リアルすぎて尾行のシーンとかもうヒヤヒヤしました。
ジーン・ハックマンって、今まで何の興味もなかったのですが、これから注目して見返して行きたいと思います。
少しずつ記事の引っ越ししていく予定です。
また遊びに来てやって下さい!