「ハービー 〜機械じかけのキューピッド〜」と同じ会場、夏休みに入った事と、日曜という事もあってか、今日の方が子供の姿が目立ちます。
子供向け映画は子供に囲まれて観る! がモットーなのでちょっと楽しみ。

劇場でも期間限定で上映されたあのテロリストペンギン達が主役で大活躍する、「ペンギン大作戦」のディスク付 !
映画は「シュレック」シリーズ「シャーク・テイル」のドリームワークス作品。
CGアニメはピクサー派の私も「シュレック2」を観て楽しんでしまってからは少しドリームワークス作品にも期待するようになりました。でも、「シャーク・テイル」のあの中途半端で手抜きとしか思えないCGと、ピクサー作品の「ファインディング・ニモ」のパクリとしか思えない題材の選び方には相変わらず呆れます。(ピクサー作品「バグズ・ライフ」の後に続けて作った「アンツ」と同じく。)声優だけはやけに豪華で気にはなったけれど。
「シュレック」は、浜ちゃんの声に馴染めずに、キャラクターも可愛くないし、あまり好きではなかったけれど、「シュレック2」では、吹き替えの声にも慣れたのか、売りのパロディシーンにも思わず笑ってしまいました。
そして、「マダガスカル」。本来なら字幕版で観たかった所。
だけれど、意外に吹き替えのキャストの上手さに、想像以上に楽しく観る事が出来ました。

彼が凄く上手で、良い意味で声に個性がなく、違和感がない為、初めは声優さんかと思った程。
カバのグロリア役、ジェイダ・ピンケット・スミスに高島礼子。
彼女も、期待していなかったのだけれど、案外上手で良かったです。
キリンのメルマン役、ディヴィット・シュインマーに岡田義徳。
彼の声は、うっちーだった。まあ感じは出てると思うけれど、ちょっとイントネーションと話し方に難あり!?
そして、シマウマのマーティ役、クリス・ロックの柳沢慎吾。
彼だけは、終始柳沢慎吾本人を連想してしまい辛かった。
イントネーションと、何度か引っ掛かる部分があって、気にになりました。
ただ上手下手という問題だけでなく、もっと、普通のトークがすでに面白い!というお笑いの人を配役して欲しかったかな。
後は、キツネザルの酋長?とお付きの爺を演じた「おぎやはぎ」は、二人とも役にぴったり! でとても良かったです。
ペンギンズの隊長をアンタッチャブルの山崎弘也、ペンギンズ新人を同じく柴田英嗣。
この二人も、出演している事は知っていたにも関わらず、どの役を演じていたのか、最後までわからなかったです。凄く上手でした。
こういう使い方こそ、声優の意味がある!
その声を聞いて、最後までその本人しか浮かばないと言うのは吹き替え映画としてはよろしくないような気がします
この映画は、吹き替え版の映画として、とても上手く成功した珍しい作品だと思いました。
結構ほとんどの場面がセリフの打々発止なので、ピント外れな字幕とアニメーションを必死に目で追うよりは、かえって吹き替えで観た方が素直に、ストレートにより映画を楽しめる気がします。
字幕版を観ていないので比較する事は出来ませんが、今回ばかりは、吹き替え版をお勧めすします。

ニューヨークの動物園で人気者の動物たち。エステやサプリメント、運動不足解消のウォーキングマシーン、エアコン完備の快適な部屋で、この上なく快適な生活をしていた。
シマウマのマーティは4歳の誕生日に、四匹のテロリストのペンギンたちが、動物園から脱出を試みている事を知ってしまう。
野生への憧れを捨てきれないマーティは、夜の間だけの逃避行を決め動物園を抜け出すが、それを知ったライオンのアレックス、キリンのメルマン、カバのグロリアは、マーティを探しに動物園を抜け出してしまう。
それから物語は二転、三転して、何となく結末は予想出来る物の、それまでの描き方には結構ハラハラさせられます。
この映画がただの子供向けアニメで終わらないのは、「動物園の動物たちは幸せなのか?」「野生動物との共存、共栄は可能なのか?」そして「どこまでを愛でて、どこからを食料の対象にするのか?」と言ったとても難しく、奥深い、生命と弱肉強食の基本的な問題を内包しているからだと思います。
そう言う事を示唆する場面も結構ありますが、子供達はただ笑っていました。
それで良いと思う。そして、見終わって、何か引っかかりか、疑問点が生まれればもっと良いと思います。
ストーリーはご都合主義なので、甘い部分もありますが、私は充分に楽しんで、ほろりとさせられる場面もありました。
あるシーンでは完全に感情移入してしまったりして。それって凄い事だと思います。
そして、意外な伏兵ペンギンズ! 主役の四頭を食ってしまうような活躍と可愛さ、面白さ。
ペンギンズの出て来るシーン全部良かった!
「皇帝ペンギン」を観た後なので、その動き、テロリストぶりにギャップと愛着がわいてとても良かったです! 「皇帝ペンギン」、「マダガスカル」の順番で観ると楽しめますよ♪
欲を言えば、ドリームワークスのキャラクターは可愛くない!
フィギアが欲しいとか、グッズを欲しいとは絶対に思わないような造型とデザイン。
そう言う所で売ろうとはしていないと言う事なのか?
髪の毛をふぁさ〜、と風になびかず所と、目が大きな可愛いキャラが出て来るのはお約束?
新宿でこんなイベントが!新宿に動物園!?知ってたら絶対に行ってた! あ〜、子ライオンとペンギンズ観たかった!!
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ペンギンズの笑いの”間”は、さすがお笑い芸人でしたね!
TB,コメントありがとうございます!
ペンギンズのアンタッチャブルと、キツネザルの酋長&爺のおぎやはぎも凄く良かったです。
こういう吹き替え版ばかりだとアニメも安心して観られるし、楽しくなりますね!