原作の漫画は読んでいないので、侍ジャイアンツかアストロ球団のようなトンデモ野球漫画だろうと思っていた。

映画館で予告を観た時に、ストップモーションCGの使い方に、逆に漫画の世界その物を見たような、ばかばかしくてくだらないけど、何かが新しいような、不思議な違和感があった。
「真夜中の弥次さん喜多さん」の前だったのだが、満員の若者達の爆笑に引いた。映画本編よりも「逆境ナイン」予告編の方が受けていたかもしれない程。

主役の玉山鉄二は、どの角度から見ても、変な顔しても(変な顔にならない)綺麗なお顔。二枚目で、整いすぎていて、魅力がなく、面白みもない。
もし今後他の役をしている彼を見ても、多分誰だかわからないだろうと思う。そこが彼の良いところ!?
他のナインは個性的な顔も3,4人いるのだが、あとのメンバーは最後まで顔もよくわからなかった。
チラシを見た時からずっと思っていたのだけど、野球帽を深く被ると、顔がよく見えない。チラシの面も、裏も主役の玉山鉄二の顔が見えないのでこれでいいのだろうかと不安になる程。
映画は、パロディや馬鹿馬鹿しさ、会話などで笑わせるが、122分の上映時間の半分か、それ以上過ぎても、野球をしている場面、野球の試合のシーンがない!!
なので、この映画を野球のコメディ映画として見に行くと、大層ガッカリする事だろう。自分も少しその口だったのでガッカリした。
野球のシーンその物は、30分もないと思われる。
ただ、それまでを面白おかしく見せてくれるので、「野球ってよくわかんない」という女の子を連れて行ってもそこそこ楽しんでくれるかもしれない。
試写会場でも、大爆笑の渦だった。デートムービーに良いのかも。
見た後しばらくは、何か困った事やアイタタタという状況に陥った時に「逆境だ。。。」と言うのがお約束になるだろう。
例えば、ペプシのボトルキャップ、続けて三つ同じフィギアが出た時。
おめかしして出かけたら、鼻血が出て全身血だらけになった時、などに。

“試験に出る不屈闘志物語”ー112対0からの大逆境克服


