旅先で知り合った男女が強く惹かれ合い、半年後に再会する事を約束し別れるまでの14時間を描いた「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」。前作と同じリチャード・リンクレイター
とても面白い試みで、異色の映画。
「ビフォア・サンセット」は、イーサン・ホーク
そして、この85分、特にドラマは起こらない。ただ2人が延々としゃべっているだけ。
「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」を観た人はわかると思うけれど、この映画も会話劇。そこが好き。2人の9年後も気になるし。二人は、少しシワが増えていて切なくなるけれど、それは甘い切なさで、確かに過ごしてきた時間、熟成したワインように大人の魅力と人生の深さを感じさせてくれる。
実際「ビフォア・サンセット」を観るまで、「恋人までの距離」で最後に2人が半年後に再会する約束をした事も忘れていた。多分その時は、この2人はこの後上手く行かないだろうなと思っていたから、再会もないと思っていたんだと思う。
半年後の再会を果たせぬまま9年が経ち、必然的な再会。
ジェシーは家庭を持ち、セリーヌも恋人がいる。そこで繰り広げられる2人の会話は初めお互いを伺いながら、段々と確信に近づいていく。
『なぜ約束の日に現れなかったのか。なぜ結婚したのか。なぜ、今再び現れたのか』
2人は生来の友人のように仕事や世界観、人生観や恋愛観について率直に、途切れる間もなく語り合う。
想いは9年前のあの日に戻り、2人が結ばれなかった事を悔やみ、今現在に続く、抗えないそれぞれの人生を憂う。
「忘れられない人がいる、すべての人のための85分」というキャプション通り、2人の会話を通して自分の考え方や、今の恋人、かつての恋人との関係を照らし合わせ我が身に置き換え観てしまう。
ラストは期待が高かった分、少し拍子抜けした感もあるが、この映画はあれはあれでありかな、とも思う。
スパッと切られる感じは逆に観終わった瞬間、心地良かった。
観客全員が自分と照らし合わせて観ているのだから、観客の数だけ結末があるということ。
逃げと言えば逃げだけれど、観賞後、嫌な気分は残らない。
あのイーサン・ホークのデレデレした顔!思い出すとこっちまでにやけてきてしまいそう。
実際見終わった後の観客達の感想を聞いていたら、“その後2人がどうなったか”と言う事について、実に様々な意見が飛び交っていた。
それで良いのだと思う。
ラストは、その人が観た時の気分、状況、どんな恋をしているのかできっと変化するのだろう。
あなたはどんなラストを観ましたか?

ビフォア・サンセット / ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ツインパック (初回限定生産)




こんなに引っ越しが進んでいたなんてびっくりしました。
この映画、ひさしぶりに深〜く心に残りました。
それで、ビフォア・サンライズの方もレンタルして見てしまいました。
私の記憶では、セリーヌはけっこうクールで
ジェシーのほうがセリーヌにメロメロ!だったのですが、
セリーヌもジェシーにちゃんとあのとき恋をしていたんですね! それがよく描かれていました。
でも、ラストは、ジェシーが半年後に
ヴェニスに向かう電車に乗っている(真冬)シーンで
終わっていたと思うのですが、
そんなシーンはどこにもなかった…。
私の妄想なのでしょうか…?
(まるでエターナル・サンシャインのbakabrosちゃん状態)
勝手にべらべらとごめんなさい、、。
また遊びにきま〜す!
まだまだ勝手がわからずバタバタしているところです。これからも細かい事色々聞くと思うのでよろしくお願いします! 頼りにしてます!
ビフォア・サンライズのラスト、列車に乗っているジェシー、しかも真冬でちゃんと季節が進んでるとは! rabbitpoleの中でこの映画がしっかりと息づいていたんだ! それって凄く素敵な事だと思います。映画との幸せな出逢い。
また、どんどん気軽に遊びに来てね!