ハリウッドでも成功し、飛行機のパイオニアであるハワード・ヒューズの最盛期をレオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシが描く。
レオナルド・ディカプリオは、10代の頃からハワード・ヒューズに魅了され、その映画化の為に自ら制作総指揮にも名を連ねる。
映画では、父が残した莫大な財産を注ぎ込んだ映画制作と同時に進行する飛行機開発、恋愛、神経症的な内面が描かれる。
映画業界、飛行機業界、あるいは神経症に興味のある人以外には退屈な映画かもしれない。
映画業界と言っても1930年代のお話。キャサリン・ヘップバーンって誰だっけ? エヴァ・ガードナーって?? という人にはこの映画の醍醐味が半分も伝わらないのでは。
そもそもハワード・ヒューズって誰? という人も多いのでは。
アカデミー賞最多ノミネート、日本のマスコミのレオ様報道に煽られこの映画を見に来る人が多いと思うけれど、観る前にはチラシなどを読んである程度内容を把握しておいた方が良いかもしれない。
でも、この映画の核心的な部分はチラシではひと言も触れられていないので、ヒーロー物と思って行くとガッカリするかも。
映画での華々しい成功とその為の無茶の数々、飛行機開発にかける情熱と行動力、成功を信じて失敗を続ける姿勢、ハリウッド女優達との優雅な恋愛がテンポ良く描かれるのでグイグイと引っ張られていく。
その合間合間に入る神経症の予兆を表す神経に障る映像。後半はほとんど神経症を描いたものになっていた。
神経症の症状は多かれ少なかれ誰にでも多少はあるのではないか。
何かのはずみで、過剰なストレスで、ある日突然、あるいは徐々に始まるかもしれない。
そんな恐怖を抱かせられる。
ハリウッドの成功や飛行機業界の成功という華やかな世界よりも、誰よりも孤独を感じるひとりの時間。
その恐ろしさの方がとても大きくて、この映画の印象は、精神的な痛み、救われない想い、といったとても暗く重いものだった。
レオナルド・ディカプリオはこういう役をやらせると本当に上手い。が、童顔で声も高い為か、年齢を重ねて行っても二十歳に見えるし、最後までどうしても大物の貫禄が感じられない。
一生懸命眉間に皺を寄せて苦悩するのだけれど、顔がつるんとしていて口はリスっぽいし、どうも子供が大人の役をやっている感じが抜けない。女性を口説くシーンでも全然魅力を感じないのは、個人的にタイプでないからだけ? レオナルド・ディカプリオファンは、やはりステキ!と思うのでしょうか!?


ハワード・ヒューズの人生、生き方、人間性にはとても興味を持ちました

この映画はお金を沢山使って、しかも俳優人もすごく有名な人たちを使っているのに、内容がつまらなかったと思います。すごく眠たくなってきました・・・。こういう成功もので感動するのは、貧乏が前提でないと面白くないし涙も出ないと思いますねぇ。
また遊びに来ますっ。
私は、主人公がどのように神経症になっていくのかという過程と、彼の人生に興味があったのでそれだけでも面白くは観られましたが、やはり長かったですねー!
あと、主演俳優に興味がないというのが一番辛かったかも……!?