それは、目に見えない心の傷跡に“包帯を巻く”という行為そのものと、それを“クラブ”として楽しむという行為両方から感じました。
「こんなこと、高校生の頃に考えたなぁ」ということが、言葉や台詞でなくニュアンスで伝わってくるような。これは天童荒太さんの原作によるものなのか、原作を読んでみたくなりました。


包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
「包帯クラブ」オリジナル・サウンドトラック
映画が始まってから堤幸彦監督作品と知ったくらい、本当に何の知識もなく観ました。

ディノ役の柳楽優弥さんは、『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』の時よりも更に成長していて、タイトルロールで彼が出るとわかっていたのに、登場シーンでこれが柳楽優弥なのか? しばらくわからなかったほど。精神的にちょっと弾けた感じ? エセ関西弁が良い感じに彼によく合っていて、今まで観た中でも一番良かったです。これからが楽しみですね。

タンシオ役の貫地谷しほりさんは、『夜のピクニック』の後藤リカ役が印象的。役名まで覚えているところがスゴイ。
テンポ役の関めぐみさんは『笑う大天使(ミカエル)』以来ですが、彼女もとても印象的で、存在感がありますね。
リスキ役の佐藤千亜妃さんは初めて観ました。クールな感じが良かったです。
ギモ役の田中圭さんは、よく見かけるけど未だに名前と顔がなかなか覚えられません。
堤幸彦監督作品には、いつも何か過剰な期待をしてしまうのですが、とてもストレートな映画だったと思います。同じような印象がある、『明日の記憶』も観てみたくなりました。


包帯クラブ 1 (1) (ヤングサンデーコミックススペシャル)
包帯クラブ 2 (2) (ヤングサンデーコミックススペシャル)
そして漫画化もされていました(^○^)!
お葬式のシーン涙出ました。
柳楽くん新境地確立ですね。
青空をバックに包帯が風になびくシーンが印象的でした。
柳楽くん、これからがますます楽しみですね。
6人の若手俳優たちは、撮影前に合宿したらしいけど、とても息があっていたと思います。
6人がそれぞれそこにいるだけ、その空気感がリアルで、自分の高校時代を思い出しました。清々しい作品でしたね。