2005年04月21日

「さよなら、さよならハリウッド」

よみうりホール。ウッディ・アレン三年ぶりの新作「さよなら、さよならハリウッド」試写会。
ウッディ・アレンの映画は、大感動とか、爆笑する程の面白さなどは期待できないけれど、全くつまらないとか、笑えないという心配もない。いつも無難に楽しめる。
始まりから、超早口なセリフの応酬なので、少し戸惑うけれど、すぐにウッディ・アレン演じるウッディ・アレンに引き込まれていく。

さよなら、さよならハリウッド
日活 (2005/11/11)
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おすすめ度の平均: 4.0
4 あーだこーだ言うまい、この職人芸を見よ!
4 【最近見始めた この監督作品】
4 私は最後のオチが好きだな〜


かつて二度のアカデミー賞を獲っていながら、落ちぶれて神経症気味の映画監督。
そんな彼にハリウッド超大作のオファーが来たが、依頼主は彼を捨てた元妻と、制作スタジオ重役である彼女の今の男。果たして映画は無事に完成するのか??

会話劇で、シニカルな笑いやベタなコメディを楽しむ映画なので、ストーリーを知っていても十分に楽しめると思うけれど、観る前にチラシとか、予告編、公式サイトなどはあまり目に入れない方がもっと楽しめると思う。
公式サイトでは結構なネタバレをしているので、観る前に見ないで良かったと思った。

爆笑するほどの面白さはないと書いたけれど、試写会場では結構な爆笑が巻き起こっていた。
私は終始、“クスッ!ニヤッ!”とはしていたけれど、周りの爆笑ぶりにはついていけなくてちょっと戸惑った。
だって、セリフの前に字幕で会場全体が大爆笑して、その笑い声でセリフが聞こえない!なんて事が何度かあったのだ。

これって凄い事だと思う。普段映画館で若い男性の大きな笑い声なんて滅多に聞かないので不思議な感じだった。
シーンの繋ぎや状況、ウッディ・アレンの動きだけで笑いが起こるというのは。もはや言葉を越えた映画だ。

ウッディ・アレンの神経過敏でいつも悩んで愚痴を言っているキャラクターが嫌いでなかったら、誰でも楽しめると思う。
ウッディ・アレンって、存在が面白い。あんなにちっちゃくて、結構な年で、皮肉屋で、悲観的な男が、なぜあんなに女にもてるのだろう??といつも彼の映画を観ながら思う。でも最後には彼の魅力にすっかり引き込まれ、カワイイ奴!に見えてくる。

何にも残らないような気がして、でも見終わった後は何故か気分良く、楽しく、鼻歌かスキップなんかしたくなるような。
人間のダメさとか、愚かさ、悲しさ、つまらなさを全て愛おしい物に変えて魅せてくれる

見終わった後、チラシの手の動きと、タイトルの意味がわかり、またニヤッとさせられた。

ウッディ・アレンの脚本、出演作では彼の映画デビュー作「何かいいことないか子猫チャン」が大好き! 

この映画のDVDが出ていないなんてexclamation&questionと思っていたら、やっと出してくれました!
何かいいことないか子猫チャン 何かいいことないか子猫チャン
コメディ、ラブコメディ、お色気コメディを語る前に、是非ご覧あれるんるん

今年で70歳になるけれど、いつまでも変わり映えのしない映画を撮り続けて欲しい、貴重な映画監督です。



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posted by bakabros at 05:13 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 外国映画
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