バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
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ジェネオン エンタテインメント (2005/10/21)
売り上げランキング: 114
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飯田橋ギンレイホールにて「バタフライ・エフェクト」を観る。
*内容に深く触れているので観る前の方はご注意下さい*
“バタフライ・エフェクト”とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」と言われるような、初期条件のわすがな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、というカオス理論の一つ。
このタイトルと、過去を行き来するというストーリーからも結構期待するものがあった。
愛する女性の不幸な“今”の現実を変える為に、何度でも過去へ戻る男の話という設定は興味深いし、面白い。
監督のエリック・ブレス&マッキー・J・グラバーは、6年かかって脚本を書き上げ、既存の映画で見た事のあるようなシーンがあれば書き直したそうだ。
確かにオリジナルな発想もあるけれど、その裏で荒削りな部分も目立つ気がした。
ノートを読む時の文字が揺れて動き出す感じとかは、観ている方も本当に酔いそうで面白かった。ただ、ノートを読むだけで過去へ戻れるというのがちょっと簡単すぎる気もした。
記憶についての学問を学んでいたりして、父親の話もあったので、もうちょっと何か科学的な仕組みがあるのかとちょっと期待し過ぎたのかもしれない。
始まりから中盤まで、記憶が瞬時に吹っ飛ぶようなスピード感のある映像は、謎を隠したまま観客の興味を引っ張って行く。それがちょっと長いので、少しイライラしてくるが、それも映画に入り込んでいる証拠。
過去へと話がさかのぼるようになってからは、ストーリーも急展開していき、ついていくのがやっとになってくる。
そして、出口の見えないまま、意外なラストへと導かれていく。
この映画は「映画史上最も切ないハッピーエンドの物語」と謳われている。
確かにラスト前の出来事はとても切なくてちょっとびっくりした。
でも、その後のエンディングは、ハッピーエンドだった。
『バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
には、劇場公開版とは異なるエンディングのディレクターズカット版本篇が封入されているという事なので、もしかしたら本当の結末はもっと切ないものだったのかもしれない。
あと、公式サイトにケイト(エイミー・スマート)のウエディング姿と思われる写真が使われているのだけれど、こちらも劇場公開版本編には出てこなかった場面なので、ディレクターズカット版か、未公開シーンに収録されているのだろうか。
個人的には、子供時代の子供達の凶悪ぶりがとても恐ろしくて、「子供には見せられない」とか、実際虐待の経験を持つような人がこの映画を観たらどう感じるのだろうか? などと心配してしまった。
アメリカ映画は、本当にこういう児童虐待、子供の頃に受けたトラウマによる話が多い。
いじめや虐待が、必ず現在に何かしらの影響を及ぼしているという視点は頷けるけれど、そんなに虐待が多いのかとアメリカの現状も心配になる。
ちょっと「アイデンティティー」を思い出していたら、トミー役のウィリアム・リー・スコットは「アイデンティティー」にも出演していた。
アシュトン・カッチャー出演作を観るのは初めて。
イケメンで話題なので顔は知っていた。体が大きくて、何を着ても映える、無精ヒゲでもいい男。演技も上手だし、自然と目がいくようなオーラがあって、他の作品も観てみたくなる。
エイミー・スマートも初めて観る。
庶民的な顔立ちがもの凄くリアルで、売春婦役ではちょっと引いてしまう程の凄みがあった。
アシュトン・カッチャーの母親役のメローラ・ウォルターズは、アシュトン・カッチャーと10歳しか歳が違わない! 青年役のアシュトン・カッチャーと同じ年頃の役からスタートして、メイクと演技力で末期ガン患者までを演じ分ける。「ベートーベン」と「マッチスティック・メン」にも出演。
ただのサスペンス・ラブ・ストーリーとしてだけではなく、過去の罪と贖罪の物語としての普遍的な問題を兼ね備えている重みが、この作品のヒットと評判の良さの理由だと思う。
そういう点では、「フラットライナーズ」を思い出した。





この映画自分はラストがあまり納得できなかったのですが、巷では好評のようですね。
今思えばラスト以外は退屈せず「この先どうなるのだろう?」と観ることができた良作だったのでしょう。
アシュトン・カッチャー他の主演者達の子役もみんな似ているところ等配役も光っていましたね。
ディレクターズカット版は更に悲しい結末と聞いていますが、気になります。
ちょっと荒いところもあるけど、しかしこのテンポのよさはすごくよかったです
結局、彼はあの行動をすることは運命だったのでしょうね。幼少のころの包丁や絵のエピソードがつながるし・・・
DVDすごい楽しみです。anotherエンディングが気になる。
「エターナル・・」はいつでるのかなぁ・・・
思っていた切ないラストとは違う、ハッピーエンドだなと思いました。
人によって受け取り方が色々出来る終わり方だったので、そこも人気の秘密なのかもしれません。
子供時代のキャストは本当にみんなよく似ていてびっくりしました。
ディレクターズ・カット版の結末を読んでしまったのですが、知らないで、想像していた方が良かったかも…。読む前にDVDで観れば良かった!
zattchiさま。
あの包丁の絵の意味がいまいちわからなかったのですが、いくつかの人生で彼がした事なのかな?
という事は、あの絵を描いている時は、過去へ戻ったエヴァンが描いたという事なのでしょうか?? やっぱりDVDでよ〜くもう一度観てみたい映画ですね。
anotherエンディング、詳細をネットで読んでしまって後悔しました。映像で観たかった!
「エターナル・サンシャイン」は10/28発売です!
ディレクターズカット版の映像がようやくDVDになって見れると知って今から楽しみで仕方ありません。
あの切ない終わり方が映像ではどうなっているのか、想像しただけでも涙が出てきそうです。
早く発売にならないかな〜☆
バッドエンディングの方も映像で見たいですね〜。
エンディングだけでなく、ちゃんと本編通して一枚分あるのも嬉しいですね。今から楽しみです。
ある意味、う〜んそこまでやるか!?という愛の深さみたいなのを感じさせます。
詳しく読んで知ってしまい後悔しました。
想像していた方が良かったかも。
究極の愛というか、自己犠牲の深さがちょっと怖いですね。
でも、やはり映像でちゃんと観てみたいです。
エヴァンが記憶喪失を起こしているとこが、未来から来たエヴェンが身がわったとこですよね。
だから、包丁をなぜ持ったのか?なぜあの絵を描いたのか?爆発のときのことや、お父さんとの会話・・・
ちょっと、矛盾しているような気もしますが・・・記憶喪失がポイントなんでしょうね
う〜!エターナル楽しみです〜
ナイフを持ったのは、確か「ロープを切る物を…」と言って探していたような。絵は、予知夢のような感じなのでしょうか?
ますますわかりません。じっくりDVDで観たいですね〜。
「エターナル・サンシャイン」もスゴク楽しみ!
先日「私の頭の中の消しゴム」を観て、「50回目のファースト・キス」を思い出し、更にその良さを再認識しました。
最近記憶物が熱いですが、記憶物って、後々残りますねー!