「私の頭の中の消しゴム」

ヤマハホール試写会。「私の頭の中の消しゴム」試写会。

原作は、永作博美、緒方直人、寺脇康文出演の日本のドラマ。
徐々に記憶を失われてしまうという記憶障害に侵された妻と、彼女を献身的に支える夫との愛を描いた作品「Pure Soul 〜君が僕を忘れても〜」

チラシなどに日本のドラマの事が全然触れられていないので、単にストーリーを頂いただけ？と思っていたら、一応エンドロールで一瞬、英語とハングル語で紹介されていた。ドラマは観ていなかったけれど、何となくストーリーはわかった上での鑑賞。



映画は、もうストーリーがわかっているだけに、前半、主人公スジン（ソン・イェジン）が記憶を失い始めるまでの展開が長かったです。
前半、半分以上はスジンと大工のチョルス（チョン・ウソン）との出逢いから結ばれるまで、新婚生活が丁寧過ぎるくらいゆっくりと描かれるのだけれど、二人の幸せな生活を描く事が後半の悲劇をより際だたせるとわかっていても、それでも長いと感じてしまう程普通のラブストーリーが展開していって、ちょっと退屈してしまいました。
主人公のチョルス役のチョン・ウソンは、「MUSA -武士-」にも出演。主演の人？
ちょっと今回の映画を観ただけでは、「MUSA -武士-」のどの人なのかまではわからなかったです。

二人の出逢いは漫画っぽいし、スジンの過去の恋愛の描き方も、ちょっと物足りない気もしたけれど、確かに恋愛の中の幸せな一時、そしてそれが記憶をなくすという病気によってなくなっていくという悲しみと切なさ、痛みは伝わってきました。
セリフ、状況、シーンの描き方が上手なので、前後のシーンがなくても泣けるようなシーンは一杯あります。
ただ、その分、ちょっとやり過ぎというか、あざとい感じもして、素直に泣けない気も。

主演のチョン・ウソンに今ひとつ魅力を感じなかったのが一番物足りなかった理由かもしれません。武骨な大工を演じていながら、結構よく泣くし。泣き方にちょっと引いてしまいました。
ソン・イェジンは、これまでの出演作がどれも清純そうな同じ役柄ばかりという印象。今回は少し大人っぽい役柄に挑戦していました。際どいシーンがある訳ではないけれど、セリフやシチュエーションの見せ方によって、清純派好きには結構たまらないような（！？）シーンもあります。
ラストが少し甘すぎるかな？　とも思うけれど、映画としてああいう結末が無難なのかとも。
ドラマの結末も同じようなものだったのか気になるところです。

記憶をなくしていくスジンが、スケッチブックにチョルスの似顔絵を何枚も描いているシーンは、明らかに「50回目のファースト・キス」から頂いたもの？
もしかして日本のドラマ「Pure Soul 〜君が僕を忘れても〜」の方が先だったりして!?　ドラマ観ていた人がいらしたら、あのシーンが出て来るのかどうか、是非教えて下さい！
病気の種類が違うので、比較する事は出来ないけれど、どうしても「50回目のファースト・キス」と比べてしまいます。
「50回目のファースト・キス」では、あの病気の状況下で、もう一つ先へ踏み込んだ結末で、とても新鮮な感動と驚きがありました。
「私の頭の中の消しゴム」では、もっと辛い状況下で、ラストがいかにもなハッピーエンドなのがちょっと甘過ぎて、もっと踏み込んだその先が観てみたい気がしました。
でも、それじゃあラブ・ストーリーにはならなそうなので、やっぱりあれで良かったのかなとも思います。

＊「50回目のファースト・キス」感想記事＊

原作ドラマ「Pure Soul 〜君が僕を忘れても〜 DVD-BOX」

DVDジャケットやチラシ、どの写真を見ても「ラブストーリー」のあの女優さんには見えなかった！
　MUSA -武士- ディレクターズカット完全版

大分前に観たのに、今でもテーマ曲が耳について離れない。
調べてみると「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」でも知られる日本の現代音楽家・鷺巣詩郎が担当していた！

Comments

　こんにちは、はじめまして。今回トラックバックさせていただきました激情☆ロマンチカ管理人のあづさと申します。こちらへのトラックバックもありがとうございました。
　挨拶が遅れてしまって申し訳ありません…。

　こちらのブログは検索で見つけたのですが、他の記事も拝見させていただきました！
　私も良く有楽町に映画を観に行くんですが、あんなに美味しそうなパスタのお店があるんだなんて知りませんでした！有楽町へ行くと映画目的だけでお店が何もないと思ってたので映画を観たらすぐどこかへ移動してしまっていたのですが、やっぱり散策は必要ですね。
　パスタは大好きなので、今度また有楽町へ行く機会があったらお店を探してみたいと思います。

　これからも素敵記事楽しみにしてます〜！

Posted by あづさ at 2005年10月09日 13:03

あづささま。

ご丁寧にコメント頂きましてありがとうございます！
「ジャポネ」の住所等追記しました！
行かれましたら、是非感想聞かせて下さいね♪
有楽町は食べるところ沢山あっていつも悩みます。
8/27の記事で書いた『あろいなたべた』もお勧めです！

Posted by bakabros at 2005年10月09日 18:14

TBいただきにきました。

ラスト、私も、物足りなかったのですけどね〜〜。
どういうし目方にするのかな？と興味がありましたが「雰囲気だけ」で終わりでしたね。

もとにはTVドラマがあったのですね。
元の方がどんな展開か気になります。

Posted by ぷちてん at 2005年10月22日 21:08

ぷちてんさま。
何となく、ギリギリのところでハッピーエンドのように見せかけているような気がしました。
よく考えれば、全然ハッピーではないんですけどね。
何となく“良い雰囲気”で終わったのが、良かったような物足りないような。
原作が気になりますね〜！

Posted by bakabros at 2005年10月23日 03:04

ラストの車のシーンは僕もちょっとって感じでしたが、全体的にはよかったかなーて思います。泣いちゃいましたし。

Posted by exp#21 at 2005年11月01日 01:04

exp#21さま。
全体的によくまとまっていて、終わり方もいいと思うんですが、ちょっと期待し過ぎてしまいました。でも私も泣いちゃいましたし(^_^;)

Posted by bakabros at 2005年11月01日 01:54

初めましてですね。
ＴＢ＆コメントありがとうございます。
私的には、韓国映画って感じがしたので、それはそれで良かったかなとも思いました＾＾
観る方によって色々ですね。そこが面白いんですけどね＾＾
こちらもＴＢさせて頂きます。
また遊びにきますね＾＾

Posted by tuki-to-kyabetu at 2005年11月16日 00:05

tuki-to-kyabetuさま。
そんなに期待せず見ましたが、さすが韓国映画、と思わせる完成度の高さだったと思います。色々書いてますが、結構泣かされました。
是非また遊びに来て下さいね！

Posted by bakabros at 2005年11月16日 06:04

おひさしぶりです
だいぶご無沙汰していましたが無事に復活しました。

この作品もだいぶ前に見たんですがようやく記事に出来ましたのでＴＢさせていただきました！！

今年もヨロシクお願いいたします☆

Posted by mobeer at 2006年01月03日 15:41

mobeerさま。
こんにちは！　おひさしぶりです♪
TBありがとうございます。
mobeerさんのブログ更新、楽しみにしていますよ！　今年もよろしくお願い致します♪

Posted by bakabros at 2006年01月04日 18:29

お邪魔させていただきました。
遅ればせながらの鑑賞で、かなり号泣させられてしまいましたｆ＾−＾；
何よりチョン・ウソンに惚れずにはいられない作品でした（笑）

「50回目のファースト・キス」は私も大好きな作品です！
でも、こちらの記事を読ませていただくまではまったく浮かんできませんでした（汗）
確かに、ちょっとコメディタッチではあるものの同じ題材を扱っている作品ですよね！

ＴＢもさせていただきます！

Posted by マッキー at 2006年06月27日 20:42

マッキーさま。いらっしゃいませ♪
チョン・ウソンは熱かったですね〜！
「50回目のファースト・キス」、良いですよね☆　でも記憶喪失のラブストーリーと考えて、順番からみると、日本のドラマが一番先だったりして!?

Posted by bakabros at 2006年06月27日 22:45