オペラ座の屋根裏?に仮面をつけた怪人ファントムが住みついていて、色々と悪さをするらしい、という位しか予備知識がなかったけれど、とても話題になっていたので、気になっていた作品。
冒頭、1919年のパリ、劇中の“今”がセピア色の映像で始まり、1870年の過去へとタイムスリップする。
廃虚となったオペラ座が、過去のベールを取り払われ、一番輝いていた時の姿を現す。
一瞬のシーンだけれど、このシーンが一番心に残り、一番感動したシーンだった。
過去をカラー、今をセピアで現す映像が美しく、素晴らしい。
アンドリュー・ロイド=ウェバーは作曲だけでなく、制作・脚本も兼ねる。
脚色ということなのだろうか。
「ムーラン・ルージュ」との二本立て上映だったのだけど、ほとんどの客が女性。しかも、「10回観た」「20回観た」と言うおばさま達が目立つ。
「映画観てるとつい一緒に歌いたくなっちゃうのよね」とか言っているのでとても驚いた。
一緒に歌う!? そうか。そこがこの映画の人気の秘密?
男優とか、女優とか、ストーリーとか、映像とか、勿論それらがあっての上の事だろうけど、
「音楽」、「楽曲」なんだ。と思った。
本当に一緒に歌われたらどうしよう? とちょっと心配したけれど、さすがに一緒に歌い出す客はいなかった。
でも、終始囁き声や「え? そこ笑う場面なの?」というシーンでクスクス笑う声が聞こえてきて、もう何回も観ているリピーターが半分くらいは居たんじゃないかと思う。
「オペラ座の怪人 」を何度もリピートして観る人は、一体どんな人なのか分析してみる。
●純粋にオペラ好き。
●舞台、ミュージカル好き。
●クラシック音楽好き。
●仮面(マスク)好き。
●モンスター好き。
これくらいかと思っていたけれど、今回新たなファン層がわかった。
それは、「絢爛豪華な世界好き」だ。
「20回観た」「一緒に歌いたくなる」程の「オペラ座の怪人 」ファンが、こんな会話もしていた。
「私今度あれが観たいのよ!『ルパン』!」
「え〜? 私そういうの好きじゃないわ〜」
「違うのよ、あれ。1900年代のフランスが舞台で、衣装とか宝石とか、豪華絢爛なのよ〜!」
「あら、そうなの? じゃあ観なくちゃ!」と。
こういうファンもいるんだね。
DVDも当然持っているだろうけれど、ちゃんとスクリーンを見に来るのが本物のファンだなと感心した。
映画の感想は。
ファントム役のジェラルド・バトラーは、低い声としっかりした顔つきが良かった。
名前がまた良い。
クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは、ちょっと歌が心細い気もしたけれど、ファントムの歌声に聞き惚れ、いつも口が開いている、陶酔した表情が良かった。
彼女の歌声が少し物足りなかったので、セリフも少ない分、受け身の演技しか観られなかったのが残念。もう少し沢山彼女のセリフやシーンが観たかった。
真っ赤なマントが可愛い! 胸が大きく開いたドレスは女性(男性も?)の永遠の憧れ。
あんなに胸が開いたドレスで、マフラーとかマントしてるのがまた良い。
ラウル役の パトリック・ウィルソンは、髪の毛を縛った時の方がずっと格好良かった。
何故「オペラ座の怪人 」の検索でサラ・ブライトマンが出て来るのか? と思ったら、彼女は「オペラ座の怪人」舞台初演のクリスティーヌ役を演じた、アンドリュー・ロイド=ウェバーのかつてのミューズだった!
「オペラ座の怪人 」の映画化が彼女との離婚によって10年も遅れてしまったらしい。
『The Phantom of the Opera』の曲がやけにロック調なのに驚いたのだけれど、あれは元々ああいう曲なのだろうか。
オペラ座の地下の洞窟のようなファントムの住みか。
そこまで馬車と船を乗り継いで行き、その間ずっと歌い続ける二人。
曲も、映像も、段々とディズニー音楽やディズニーランドのアトラクションの世界のような気がしてくる。
そう考えると、音楽もどことなくディズニー風。
それからはずっとディズニー映画を観ているような気分だった。
「オペラ座の怪人」“公式サイト”
舞台版、サラ・ブライトマンの歌声が動画で観られる!
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>ディズニー映画を観ているような気分
わかります〜。怪人のすみかはカリブっぽかったですね。
確かに全体的にアトラクション風味はありますね。
今回はムーランルージュが目的だったのですがどちらも劇場で観られてすごい嬉しかったです〜。
TB&コメントどうもです。
自分も冒頭のシーンが一番印象に残ってますね。
あのシーンは作り手も一番こだわった部分じゃないかなって思うくらいいい演出だったと思います。
「ルパン」ってたしかカルティエが全面的に協力して、かなり貴重なジュエリーを提供したり、社交界の華やかさを演出しているので、
「豪華絢爛な世界が好き」な方には必見の映画なのかもしれないですね。
TB.コメントありがとうございます!
「ムーランルージュ」は2回目でしたが、初めての「オペラ座の怪人」をスクリーンで観られて良かったです!
あずーりさま。
TB.コメントありがとうございます!
あのシーンは、何回でも観たいですね〜。
「ルパン」は、セットや衣装、世界観がとてもリアルで、おとぎ話と現実の合間を上手に表現している映画でした。確かに絢爛豪華。このジャンルに熱狂的なファンがいるというのが面白かったです。
確かに、映画に理想的な世界、煌びやかな景色が求められるというのはあると思います。
ナトコ映画じゃないですが、外国の優雅な生活への憧れから流行る映画も多いのでしょう。
アトラクション風というのは私も感じました。
良く言えば夢がある、悪く言うと作り物ぽいと。
先の豪華さと、この嘘っぽさがどうも噛み合わないなーというのが正直な感想ですね。
TB.コメントありがとうございます!
20回も「オペラ座の怪人」を見ているおば様方と「ルパン」が結びつかなくて?でしたが、確かに、1900年初頭のパリ、ドレスや宝石、舞踏会とか通じる物がありますね。
映像的に、映画化作品としては、とてもよく出来ていたとは思いますが、逆に舞台をちゃんと見てみたくなりました。
私も12回映画館で観て 完全にハマりまくったリピーターです。
上手く言えないですが、この映画は映画館で観たいんです!
この映画から入って、劇団四季のも先日 初めて観ましたが、やっぱりよかった!
私には ALWの楽曲・豪華絢爛・ロマンチック・切ない すべてツボです。
映画館の中も、リピーターだらけの様子でした! 映画館で観たい作品ですよね。逆にDVDなら観なかったかもしれません。舞台も観てみたいです♪
この映画はクリスティーヌが雪が舞い降りる中、父親の墓前を訪れるシーンがよかったですよね。
では、では今後ともよろしくお願いします。
はじめまして、こんにちは!
とても美しくて心に残るシーンが沢山ありました☆ クリスティーヌの衣装も良かったです♪
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します!