ジム・ジャームッシュ
少しばかりの緊張感と、心地良い気だるさと、クールでスタイリッシュな映像。
昔よく観たジム・ジャームッシュの映画そのままだったので少し懐かしい気もした。
その懐かしさは、“1986年から18年に渡って撮り貯めた11本のモノクロ短編集”という映画のスタイルからも感じたのかもしれない。
どの話も、シチュエーションだけ決めて、セリフのほとんど全てがアドリブなんじゃないかと思う程、意味がなく、とりとめのない会話が交わされていく。
その会話、登場人物たちの視線、何とも気まずい“間”というものがリアルにカメラに映し出される感じは、観ていて逆に緊張感を感じる。もちろん、程良く刺激的な、心地良い緊張感。
自分は音楽も、この映画に出て来る俳優も半分くらいしか知らないのだけど、音楽好きな人や、俳優に詳しい人はきっともっと楽しめるんだろうなと凄く思った。
ただ、みんな実名で、本人として登場してくれるので「あ、この人誰だっけ!?」と思って観ていたら、映画の中で名前とか、出演作まで言ってくれるのでわかったりして。
喋らない子供が日本の豆を食べる「それは命取り」と、武器庫で休憩するおじいさん二人の「シャンパン」が好き。
ビル・マーレイ
自分はカフェイン依存症なので、いつもと同じくコーヒーを飲みながら観ていたけれど、スモーカーはさぞや煙草が吸いたくなっただろうな。と思っていたら、終映後の喫煙所は凄い事になっていた。
いつもはシニア世代の男性がほとんどの映画館が、今回は一人客の女性が多く、スモーカーも多かった。
禁煙中の人は絶対に観てはいけない映画!
そう言えば「10ミニッツ・オールダー」のジム・ジャームッシュ監督作品、クロエ・セヴィニー
全体的に観て一番印象的だったのは、コーヒーの不味そうな事!
そして、不味いと言いながらもそのコーヒーをさかんに飲む人たち。
アメリカのコーヒーって不味そうだけれど、それを『不味い不味い』と言いながら飲む人たちを見ていて、「ああ、この国の人達は、不味いコーヒーを不味いと言いながら飲む事が大好きなんだな」と思った。
アメリカ映画に必ず出て来る、あのコーヒーポットのコーヒーの意味がわかった気がしてちょっと嬉しかった。

コーヒー&シガレッツ【廉価2500円版】
ジム・ジャームッシュ / アーリー・コレクションDVD-BOX (初回限定生産)初DVD化の「パーマネント・バケーション」と「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」を収録した初回限定豪華4枚組DVD BOX。あの頃のジャームッシュを今また堪能したいです
10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャル映画史に輝く巨匠監督たちが10分間という定められた時間の中で競作した短編集。
ビクトル・エリセ 監督の『ライフライン』はまるで一本の長編映画を観たような感動と充足感のある秀作! この10分の為だけに観てもいい程の素晴らしさ!




テスラコイルの話とか「あるよっあるよこんな事!」って妙に共感を得た話が多くお気に入りの1本になりました。
テスラコイルの話。最初ついていけず、そういうストーリーなのかと思ったらちゃんとオチがあって。あの女優さんがとても印象的で気になりました。
何とも言えない気まずさ、いいですね〜!
私も大好きです。
そういえば日本のカフェってファミレスは別としてコーヒーのお代わりを積極的に
してくれる所ってほとんど無いですよね。
判りやすく印象的なケイト・ブランシェットのや、スティーヴ・クーガンのが面白かったですが、今思い返せばあのコーヒーの
砂糖の濃度に異様にこだわってる女性のやつとか面白いですよね^^
こちらへもコメントありがとうございます!
本当に不味そうなコーヒーが印象的です。
でもそれを自覚して飲んでるんだって確信が持てた事が大きな収穫(!?)でした。
「レネ」でしたっけ? あの女性は美しかったですね〜! 店員のしつこさも可愛くて好きでした。
症状としては パニック障害 不整脈 痙攣等・・・
中毒の人は珈琲は飲めないんです!
カフェイン中毒ではなくて依存症なんですね。
時々不整脈が出るのはカフェインのせいなのかしら……。
コーヒーが飲めないのは辛いですね。
という事は、カフェイン入りの薬も飲めないですねσ(^_^;)