
設定や小さなギャグまでほとんど日本映画「Shall We ダンス?」のままリメイクしてあるということと、変えられた部分も予告編や映画番組などで見てしまっていて、その変更の仕方にも疑問があったので、あまり期待していなかった。
でも、リチャード・ギア
いやー、やっぱりいい男! 始めは「年取ったな〜」と思ったけれど、シワが増えても、若い時より逆に今の方がずっと良くなったみたい。
昔からキザというかにやけ顔だけれど、スクリーンでリチャード・ギアがにやけたり微笑んだりする度に、こちらも一緒になってにやけてしまう。
ストーリーはわかっているし、細かいセリフや演出まで原作映画と一緒なので、安心してリチャード・ギアの顔に見とれられた。
スーザン・サランドン
メイクもほとんどノーメイクのようで(本当はしてるのかも!?)、働く中年女性をもの凄くリアルに演じていた。
面白かったのは、登場人物が全員少しずつ、陽気なキャラクターになっていること!
草刈民代
ジェニファー・ロペスのダンスシーンの迫力はさすが! ダンスシーン観るだけでもいいかなと思うほど美しい体とその動きにうっとり。
ジェニファー・ロペスって結構しっかりとした体つきで、おしりは目を疑うような盛り上がりのかたち!
大きいんだけど、ただ大きいんじゃなくて、角度がこう、何て言うか、とにかく凄い!
ただ細いだけの女優さんじゃなくて、健康的でしなやかな筋肉に包まれた体は本当に美しくて見とれてしまった。
意外だったのは、アメリカでも“社交ダンスはちょっと恥ずかしい”んだという事。映画でもよくすぐダンスするのに。”古い”という感じで恥ずかしいのかな?

ラストとその前の二人のダンスシーンの変更の仕方には、日米の家族や夫婦間の愛情表現の違い、精神性が表れているようでとても興味深かった。
その変更箇所とどう変えたのかも、観る前から大体知っていたのだけれど、わかってるのに、思わずグッときて涙してしまった。
原作映画では、ほとんど描かれていなかった妻と娘(と息子)もきちんと描かれ、家族との関係や絆の深さと夫婦間の熱い愛情表現がプラスαされていて、それがちょっと日本人の自分には照れくさく、斜に観ながらも、ちょっと羨ましかった。
いい男といい女がいい物語を演じると、いい映画になるんだね。
アメリカ版「Shall we Dance ?」のラストはもの凄いハッピーエンディングに! 日本映画「Shall We ダンス?」のエンドロールには実際のブラックブール、ダンス選手権の模様が流れる。そのダンスシーンが素晴らしくて最高にイイ!
映画中の俳優のダンスとはまるで違うレベルの本物のダンスが観られ、それが映画に華を添えていて、上手く現実と作品がリンクして、より素敵な映画になっていた。
アメリカ版にも付け加えて欲しかったな!
「レッスンDVDですぐに踊れる社交ダンス」この映画を観ると、ちょっと踊ってみたくなる♪

シャル・ウィ・ダンス・ウィズ・ラヴ・シネマ?~ラヴ・シネマで始める社交ダンス
「オペラ座の怪人」から「2001年宇宙の旅」まで! 社交ダンスの入門編にも最適な恋愛映画使用楽曲ばかり(?)を収録したコンピ盤。
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