![]() | 「バカ姉弟」「団地ともお」に続く、“口に出しづらい漫画タイトル” シリーズの最終章です。 ぶち抜きの一位がありました。 それは、「ピューと吹く!ジャガー |
“ピューと”って。
口に出したら一番恥ずかしい音ですよ。
イントネーションも、“ピュー”


その上、“ピューと吹く”って! 表紙をよく見れば、「ジャガーという人が笛を吹くんだな」という事は何となくわかるけれど、これ実際口に出して言うと恥ずかしいですよ。
試しに、今言ってみて下さい。
はい!
「ピューと吹く!ジャガー」!
これを本屋ではっきりと、恥ずかしげもなく、さらっと、クールに「“ピューと吹く!ジャガー”ありますか?」と言える人がいるのなら見てみたい。きっと惚れる。
今回タイトルを書く為にちゃんと見たら、何となくずっと「ピューっと吹くジャガーさん」だと思っていた事に気づきました。本当は「ピューと吹く!ジャガー」でした。微妙だけど大分違う。
本当は「ギンギンですね、ジャガーさんのそれ。」というタイトルになるはずだったらしい。それも、同じくらい言いづらいかも。
ミュージシャンを目指しガリクソンプロダクションに入り、笛科講師のジャガーさんと寮生活をする事になったピヨ彦。忍者崩れのハマー、アイドル志望のオタク高菜、ロボットのハミデントまで登場し毎回凄い事になるけれど、結局何も変わっていない!? そのギャクの洪水は、一度でいいから溺れてみる価値あり!
「リンダリンダリンダ」の“焼き肉ダーツ”、4巻の影千代先輩の、あれですよね? 山下敦弘
作者は「セクシーコマンド外伝 すごいよ!!マサルさん(1)等のうすた京介
“マサルさん”の時はまず絵が苦手で読まず嫌いしていた。でも、バカにしながらも読み進めていくと、いつの間にか笑っている自分がいた!
脱力ギャグ、不条理で意味のないネタの繰り返しが段々心地良くなっていく。
凝り固まった頭がほぐされる。「あ、一緒にバカになってみたら凄く楽しくておかしかった!」と魂が自由になり解放される。

「ピューと吹く!ジャガー
普段TVを観ても、映画を観ても、腹の底から爆笑することなんてほとんど滅多にない。
初めて読んだ時、このナンセンスギャグ漫画で爆笑している自分に新鮮な驚きと感動があった。
凄いのは何度読んでも笑える事。
前と違う箇所で笑ったりする。そんな発見も面白い。
読めば読むほど、ジャガーさんに夢中です。