
キャッチコピーは
“誰かに話したくなる、ワインの話。”
「この映画を見ると、明日選ぶワインが変わります。」
上手いですね〜! まんまと観ちゃいました。しかも、試写状が届くまでドキュメンタリー映画だという事もよく知らずにいました。
公式HPから行ける、cinemacafe.netの「モンドヴィーノ」特集はとても充実した内容で読み応えあります。東京ワインマップ、ワインを愛するブロガー特集、ワインチャートまであって、ワイン好きにはたまらないです。
映画は、ただ“ワインが好き”という人よりも、大分“ワイン通”向けかな?という印象です。
ワインに関わる事、物、言葉や人、ただボルドーやシャルドネだけでは終わらない、テロワール“地味”(その土地の持つ風土や気候、それによって変わってくる味わい)という物の価値や意味合いを深く追求するドキュメンタリー映画でした。

この映画の中で語られる色んな事物を、あまりにも知らなさすぎて、私にとっては“ワインを飲みたくなる”よりも、“もっとワインを知りたくなる、ワインについて考えてみたくなる”映画でした。
そして、テロワール溢れる昔ながらの農場の、手作りワインが飲みたくなるのと同じくらいか、それ以上に映画の中で“悪”とされているグローバリゼーションされパーカリゼーションされてミッシェル・ロランに酸素を含まされた新しいワイン、スーパートスカーナとか、オーパス・ワンとか、シャトー・マルゴーを飲んでみたくなりました。
ソムリエの資格を持つジョナサン・ノシター監督の演出は徹底して昔ながらの作り手に光を当て、ロランやパーカー、モンダヴィ一族らの影を映し出します。
イタリアやフランスのブドウ畑の美しい山並みが開発などでなくなって欲しくはないし、着色されない本物のワインをいつまでも飲み続けたい。
でも、10年20年寝かすなんて待ってられない、今すぐに飲み頃のワインを楽しみたい。
両者の言いたいこともよくわかるし、それぞれに納得します。
そして、私はそんな両方のワインを楽しみたいと思いました。
それを選ぶことが出来る現在のワイン事情は、私にとっては好ましいかもしれません。
でも、価格操作されたり不自然に添加されたものは御免です。
結局、自分の舌で自分の美味しいと思う物を選ぶ事が一番だと思うのですが、果たしてそんなことが自分に出来るのかな。多分無理。
そして今日も1.8l¥700のワインを買ってしまうのでした。
![ボジョレーヴィラージュ・プリムール[2005]/ルロワ](http://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/marugensake/img64/img10571028726.gif)
でも、ボジョレーだけは別格! これだけは毎年奮発して頂きます♪ 解禁日は11/17です!
ワインの科学―「私のワイン」のさがし方 ソムリエも知らないワインの素顔。
ワイン通が嫌われる理由(わけ)
ワインの謎解き―キーワードは太陽と大地
最高のワインをめざして―ロバート・モンダヴィ自伝 映画にも登場するアメリカのワイン業界の元大御所モンダヴィ自伝。