「ティム・バートンのコープス・ブライド」

ユナイテッドシネマとしまえんにて「コープス・ブライド」鑑賞。
「チャーリーとチョコレート工場」以上に楽しみにしていた「コープス・ブライド」。

ティム・バートンのコープスブライド 特別版 2006/3/3 発売！
ストーリーも大体わかっているものの、あまりに素晴らしい人形達の演技、演出力、カメラワークに痺れまくり！
「ストップモーションアニメだよ」、と常に自分に言い聞かせていないと、全部CGかと思ってしまうような不思議でリアルでファンタジーな映像が次々と、普通な顔して過ぎ去ってしまうので、ワンシーン、ワンカットも見逃すまいと必死になってしまう。
それ程独特の映像、楽しくて美しくしい悪夢の中にいるみたい。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同じくミュージカル・タッチで進んでいくストーリー。ああ、ミュージカルだったのか！でもこのパペット達の不思議な世界にはミュージカルがぴったりかも。

コープスブライド ブラッシュ スケルトンボーイ
コープスブライド ブラッシュ スケルトンガール
コープスブライド ブラッシュ マゴット
コープスブライド ぬいぐるみ/スクラップ Y-227
スケルトンボーイとガール、あの年で死んだのかと思うともうそれだけで悲しくなってしまう。

成金の息子と落ちぶれた貴族の娘が、お互い親の利害の為に結婚する事に。
結婚式前夜に初めて顔を会わすビクターとビクトリア。
逢ってみるといい感じ。でもリハーサルで誓いの言葉を上手く言えないビクトリア。牧師からは結婚延期（！？）を言い渡されてしまい、森で１人誓いの言葉の練習をすると、死体の花嫁が現れて…！？

実写映画だったらちょっと無理矢理と思うようなストーリー展開も、オーバーなセリフまわしや演技も演出もとにかく楽しくてたまらない！

驚いたのは、カメラワークが普通に実写映画のようで、登場人物（パペット）達がハッと驚くシーン、つまづくシーン、グッとなるシーンで、こちらも「あっ！」と驚き、「ハッ！」として、「グッ！」となってしまう。

登場人物（パペット）達のあまりに自然な動きと心の動きを映し出すカメラワークと演出力に唸る。さすがティム・バートン監督。どんどん映画に引き込まれて行く。
コープス・ブライドの眉間が、笑った時にいつか変わるのか？とか、ビクター、ビクトリアの髪の毛は毛糸かな？とか、死人達の細かい設定、画面のそこかしこに現れては消える一匹の蜘蛛さえ見逃してはなるまいと必死にディテールを追い続ける。その一時の楽しいこと！

ティム・バートン作品、最近では「ビッグ・フィッシュ」が一番好きだった。
「コープス・ブライド」はストップモーションアニメなので、特別にこちらも“ティム・バートンのアニメーション作品”の中で一番好きな作品になった。

ジョニー・デップは始めの方で「あ、ジョニー・デップなんだっけ」と一度思ったけれど、あとはもうパペットの方が魅力的で、声は全く気にならなくて忘れてしまった。コープス・ブライドのヘレナ・ボナム・カーターの声の方がずっと印象的で魅惑的で心に残る。あとはクリストファー・リーかな。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」も大好きだったけれど、ちょっと異次元過ぎるジャックとサリーと比べて、コープス・ブライドには感情移入しまくり。

あのいつも泣きそうな顔と微笑みを絶やさぬ口元。美しくて切なくなる。
地上のセピアな世界よりも、地下の墓場、死人達の世界の方がずっとカラフルで楽しげなのもいい。

Tim Burton's Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
ダニー・エルフマンの音楽はもうそれだけで映画以上に感動出来る、相変わらずの素晴らしさ。今回も思いっきり楽しませてくれました！

ガイコツ達のジャジーなナンバー（一体何個の楽器になるのか！？）、クモのお針子さん達のお直しシーンとか、もう大好き！　
ずっと笑って、ずっと涙を浮かべて、ラストにはもうぼろぼろ泣いてしまう。
切なすぎるよ。でもよくわかるよ。
コープス・ブライドの瞳「あれ、もしかしてウルウルしてる！？」と思っていたけれど、本当にウルウルしていたんだね。
もう切なすぎる素敵な悪夢。やられた。大好きです。


ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション
やっぱりこれが凄く観たくなります！　特製ポストカード付きコレクターズ・エディションが11/23に発売されます。メイキングやストーリーボードとの比較、未公開シーン集やティム・バートン初期の作品も収録されています。

コレクションドール/コープスブライド Y-230
美しい！　可愛い！　素敵すぎる！

ビクターとブライド、出逢いのシーンジオラマフィギュア/ビクターとブライド Y-228
ビクターのフィギュアは既に在庫切れ！　コープスブライド ぬいぐるみ/ビクター Y-225、コープスブライド ブラッシュ ビクター、コープスブライド ファッションドール ビクターは予約受付中です。

ティム・バートンのコープスブライド ポストカードブック

「チャーリーとチョコレート工場」の感想記事

Comments

ＴＢありがとうございます！
こちらからもさせていただきました。

楽しいブログですね。
「ナイトメア・・・」観たことないので、ぜひ近々観たいです。

Posted by ふくちゃん at 2005年11月02日 19:16

ＴＢ＆コメントどうもでした。

そそ、この「ナイトメア〜」のコレクターズエディション、購入を検討中です。

Posted by たいむ at 2005年11月02日 20:03

コープスブライドの優しい選択に、
最後はジーンとせつなくも優しい気持ちになれる
いい映画だったなぁって思います。
ビクターも、どちらかなんて選べなくなっていたのかもしれませんね。

Posted by cocoa at 2005年11月02日 20:40

ふくちゃんさま。
いらっしゃいませ！　音楽については「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の方が良かったかな？　未だにサントラをよく聴いています。是非また遊びに来て下さいね！

たいむさま。
私は、サウンドの良い物が出るかとずっと待っていたのですが、どうやらこのコレクターズエディソンで手を打つことになりそうです。また是非お越し下さい♪

cocoaさま。
ブライドがビクトリアを見つけて、あっ！？となっているシーン、「えっ？　そうなの？　そうするの！？」ってわかっていながらも凄くハラハラして、今にもこぼれ落ちそうな涙を必死で見守っていました。あの瞳の美しいこと！　素敵でした。

Posted by bakabros at 2005年11月02日 20:53

ＴＢ＆コメントありがとうございました！

切なすぎる素敵な悪夢というフレーズに「それだ！」と勝手に共感しています。
コープスブライドには惚れますね。

こちらからもＴＢさせていただきました♪

Posted by あおみかん at 2005年11月02日 20:58

TBありがとうございます。
これだけ好評だと、コープスプライド２が出来るかも。
タイトルはもちろん
「コープスブライドとチョコレート工場」。ん？

Posted by 沢木耕三郎（仮名） at 2005年11月02日 22:41

あおみかんさま。
コープス・ブライドに惚れました〜！
あの涙を浮かべた瞳の美しさには痺れました。

沢木耕三郎（仮名）さま。
そう言えばいつもこの世とあの世の世界。
今度はどんな“あの世”を見せてくれるのか、本当に楽しみです♪

Posted by bakabros at 2005年11月02日 23:16

こんばんは♪

ＴＢ＆コメ感謝でした ＾＾
ホントまるでＣＧでつくられたかのような
滑らかで華美な映像でしたね。
エミリーが森の中でヴィクターを追いか
ける時の彼女のスカートの揺れ具合なんか
まるで実写のようでしたもんね♪

Posted by Ｎｏｔｏｒｉｏｕｓ♪ at 2005年11月02日 23:51

ＴＢ＆コメントありがとうございます♪
いろいろなものがぎゅっと凝縮されていて
ピンポイントで感動できる作品でしたね（笑）
ビクターを愛したから、地上に繋がれたままの魂が
光に変わった瞬間の映像にほんっと涙がじわっとわいてきます。

Posted by にゃんこ at 2005年11月03日 00:17

私も較べるならこっちですね、あっという間に終わったカンジだけど心に残るいい話だったし、ストップモーションであそこまで表現するって凄い。

Posted by たけちゃ at 2005年11月03日 02:19

綺麗な終わり方で良いお話でした。
個人好みではもう少しミュージカルが欲しかったのですが…

記事書いた後で蝶を書いて自由が欲しかったヴィクターと最後に蝶になって自由になったコープス・ブライドの事に気がつきました。

Posted by arudenteな米 at 2005年11月03日 02:36

TBありがとうございました。
こちらにも置かせていただきました。
私も最近のバートンの映画では「ビッグフィッシュ」が一番好きです。
何とも優しい映画でしたね。

Posted by ノラネコ at 2005年11月03日 02:49

Ｎｏｔｏｒｉｏｕｓ♪さま。
私も、ビクターかビクトリアの母親のスカートの質感にハッとするほど驚きました。
手で（勿論パペットの）押さえた感じが、もろに実写の感じだったんですよねー！　こんな映像を観られただけで、もう十二分に満足してしまいます♪

にゃんこさま。
本当に、ピンポイントで感動です！　パペットの動き一つにも感動してしまいます。
あまりに切なすぎると思いましたが、ビクターを愛した事でブライドは光に包まれたんですよね。美しい映画でした。

たけちゃさま。
あれが全部人形なんだ！と思うとそれだけで感動です。物足りないというかもっとずっと観ていたい！と思うほど楽しくて素敵な映画でした♪

arudenteな米さま。
感情移入し過ぎた為にラストはあっけない気もしましたが、あれで良かった、ああだから良かったんだなと思います。蝶のシーンはとても優雅で魅惑的で素敵でした。

ノラネコさま。
「ビッグフィッシュ」本当に良かったですね！　映画を観てあんなに幸せで、切ない気持ちになるなんて初めての経験です。「コープス・ブライド」も切なくて楽しくて、本当に素敵な映画でした。

Posted by bakabros at 2005年11月03日 04:26

bakabrosさま、私のブログにコメントをありがとうございました！　とっても嬉しかったです！！！

私も声優が誰とか、、そういうのは見始めてすぐにどっかにすっ飛んでました！！　かなりのめり込んでみちゃいました。　これが　あとでパペットのストップモーションでの撮影っていうことを聞いて　かなり衝撃をうけました。。「すげっ」って。

私もDVDが出るのがすっごく楽しみな映画です！！

ところで　barabrosさまもMacなんですね！！！
私もMacです！　愛してます！！！　始めて触ったパソコンから　ずっとMacを愛し続けてます。
世の中に虐げられても　頑張れMacユーザーなのでございます。。。！！！　
これからも　どうぞよろしくお願い致します♪

Posted by septcandy at 2005年11月03日 05:21

septcandyさま。
こちらこそ、熱いコメントありがとうございます！　パペットなんだって事も段々忘れて、世界に引き込まれてしまいますよね〜！

septcandyさんもMacユーザーとは！？　Macブログを始めてから、こちらのブログで声をかけて頂いたのseptcandyさんが初めてなんですよ〜♪　嬉しかったです！！　こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いします♪

Posted by bakabros at 2005年11月03日 17:50

こんにちわ！！『カリスマ映画論』管理人の睦月です。コメントとＴＢをありがとうございました。
ホントに素敵な作品でした。私も泣いちゃいましたよ。キュートで、綺麗で、少しブラックだけど、とっても切なくて・・・。もう一度観たいです。ＤＶＤも絶対買っちゃいますよ！！

では。また遊びにきます！！

Posted by 睦月 at 2005年11月03日 20:05

睦月さま。
こんにちは。いらっしゃいませ♪
泣けますねー。同じ回で観ていた女子高生達は「良かったね〜」という感じでしたが、きっとみんな少しはウルっときているはず？　
是非またお越し下さい♪

Posted by bakabros at 2005年11月04日 00:43

ＴＢありがとうございます。音楽も気に入ったのでサントラ欲しいな〜と思いました。気が早いのですがDVDでメイキングもみたいです。

Posted by 駒吉 at 2005年11月04日 13:05

駒吉さま。
本当に、DVDでじっくりと細部をチェックしたくなる映画ですよね！　ダニー・エルフマンって色んな映画の音楽を担当しているのに、ティム・バートンと組んだ時にもの凄い力を発揮するようで、何だか面白いですね。

Posted by bakabros at 2005年11月04日 14:58

スクラップスが可愛くて仕方がなかったです。なでなでしたかった。
あの子達スケルトンボーイ＆ガールって言うんですか。意外にそのまんまなんですね（笑）
でもあの子達も可愛いですよね。

Posted by ななな at 2005年11月05日 14:43

なななさま。
スクラップスは可愛いですね〜！死んでも尚主人に忠実な所が切ないです。
スケルトンボーイ＆ガールも、やけに楽しげな所がまた切ないんですよね。年頃を考えると。

Posted by bakabros at 2005年11月05日 16:11

TBありがとうございます★
この作品は、本当に面白かったです！
ティム・バートン作品をまともに見るのは今作が初めてだったのですが、他の作品も見てみようかな！と思えてきました。
それにしても、ガイコツ達の動き…本当にイキイキしていて、見ているだけで楽しくなりますよね〜♪
あと個人的には、リー様演じる神父の声にメロメロでした(笑)。

Posted by けい at 2005年11月20日 17:13

けいさま。
ティム・バートン作品は全部好きです！
「コープス・ブライド」がお好きなら、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」がお勧めです。クリストファー・リーって声もいいんですね〜。凄い存在感でした。

Posted by bakabros at 2005年11月20日 19:59

トラバありがとうございました。
こういう作品を観るとフィギュアとかキャラクター商品欲しくなっちゃいますよね〜。

Posted by 唐須 at 2005年12月04日 10:46

唐須さま。
フィギュア好きにはたまりませんね〜♪
「ナイトメア〜」の時にはジャックの造形美に驚きましたが、今回はブライドの優美さに見惚れます！

Posted by bakabros at 2005年12月04日 17:19