2005年04月30日

「クローサー」

スペースFS汐留「closer / クローサー」試写会。
ジュリア・ロバーツジュード・ロウナタリー・ポートマンクライヴ・オーウェンマイク・ニコルズ監督。
基はイギリスの舞台劇。映画を観た後に知って、納得
セリフのある役はこの四人だけ。出て来るのは本当に四人だけで、その四人がひたすら話している会話劇だった。

宣伝文に"ロマンティックで甘美な大人の恋愛ドラマ"というあるけれど、"リアルなドロドロ恋愛劇"と言う印象。
見終わって、「なんか思ってたのと全然違かったー」と言う声が聞かれた。
赤裸々なセリフで交わされる愛と嘘、嫉妬、憎しみ

これがこのキャストでなければ、そしてフォトグラファー、小説家、ストリッパー、医師という設定でなければ、まるで「どうなってるの!?」の浮気不倫特集を見ているかと思うような下世話な話。
設定と四人の美しさ、上手さで「映画を観てる」と実感させてくれる。
でも、ジュード・ロウは役のせいか、あまり格好良くは見えなかった。

観賞後に、女性客から「キモイ!」と連発されていたクライブ・オーウェンの方がまだ、役に可愛げがあったし魅力的に見えたけれど。

ジュリア・ロバーツは、本当にファニーフェイス!でも、時々ハッとするほど美しく見える瞬間がある。そして上手いなあと初めて思った。
この役を選ぶあたりにも、役者としての確かな目と余裕を感じた。

ナタリー・ポートマンは、どことなくオードリー・ヘプバーンを連想させる
小さくてキュートで、身体の内側からとてつもないパワーとエネルギーが順次爆発しているような、でも若さだけではない、特別な魅力を感じる。ストリッパーには全然見えなかったけれど、正直な生き方や恋愛に率直な女の子を見事に演じきっていたので、案外本物のストリッパーって、こんな感じかも?なんて思ってしまうほど。彼女の役にはリアリティがあった。

リアリティと言えば、登場人物四人とも、実にリアルに描かれている。
フォトグラファー、小説家、医師という誰からも憧れられるような職業に就いていても、実際は陰口をたたかれ、人の人生を盗み、意義のある仕事をしながらも愛に飢えて人肌のぬくもりを求める。
四人の描き方には誰でもどこかしらに共感出来るだろうと思う。
恋愛観にも。

ただ、あまりにもセリフがストレートで率直すぎるので、恋人と酷い喧嘩別れした直後の人や、甘い恋愛物を見に行こうと期待している人にはヘビー過ぎるかも。

ここまでストレートな喧嘩や別れ話のシーンを映画でも、ドラマでも、今までに観た事がなかったので、そこは他人の一番プライベートな部分をのぞき見しているようでとても興味深かった。「そこまで言うか!」と何度突っ込み入れた事か。
脚本、原作(パトリック・マーバー)は男性だけれど、映画中、何度か男性の涙をみせてくれる
男の涙って、あまり描かれる事がないし、日本ではある意味タブーというか、美徳もあってか、特に恋愛に関して男が泣く姿をドラマでもあまり見た事がない。
男の涙の描かれ方がとても新鮮だった。男でも女でも、泣く時は泣くよなあ、と当たり前の事を見せられて、すっきりする!

そして、恋愛の始まる瞬間と、を言葉で(!?)魅せてくれる。
心の動きを言葉だけで表現しきるセリフは見事で、実際、現実の恋愛の全てが目に見えない物で、言葉でしか通じ合う事も愛し合う事も出来ないのだと痛感させられる。愛が突然生まれるのならば、愛が消えるのもまた突然。
ラストに向かう急展開の中の、妙に説得力のあるセリフとシーンだった。

恋愛で右往左往する四人を観ていると、凄くくだらない気もするし、でも凄く羨ましい気もしてくる
出逢わなければ感じる事もなかった激しい痛みや情熱は、生きる事の糧にもなる。どんなに辛くても、何にもない人生よりはそちらの方がずっと面白そう。
という結論に達したという事は、この映画の思うつぼかも!?


closer / クローサー
closer / クローサー
見終わって、後から何となく思い出し、考えて、「あれ? もしかしていい映画だったかも!?」と思う映画です。観た直後は「もうお腹一杯!」なのに、後から予告編観たりすると凄くドキドキもします。何故なんだろう!?
とにかく主演の4人がしゃべり続ける会話劇なので、英会話の勉強にもいいかもしれません。
恋人達の会話ならではの、独特のスラングが学べるかも??

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posted by bakabros at 02:21 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(2) | 外国映画
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クローサー
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Weblog: I Love Movie!【ホームシアター映画日記】
Tracked: 2005-12-13 21:13

映画『クローサー』
Excerpt: 原題:Closer 訳の分からない、理解しがたい人々だ。英国発、30ヶ国語に翻訳されたP・マーバー戯曲の映画化、恋と不倫と浮気と嘘と真実に翻弄される物語。 最初の出会いはニューヨー..
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