アンディ・ウォーホルに選ばれた、特別な感性と才能をもつ人々が集うニューヨークのスタジオ、“ファクトリー”。そこに集まるのは、とても自由に生きているように見えて、実はとても不自由な魂を持て余しているような人々。見栄とかエゴの固まりの彼等に、見栄を張る必要のない本物のセレブであるイーディはとてもまぶしくうつったんだろう。時代に愛され瞬いた、60年代を代表する“IT GIRL”、イーディ・セジウィックの生涯を描く、『ファクトリー・ガール』(『FACTORY GIRL』)
ある日“ファクトリー”現れた資産家の令嬢、イーディ・セジウィック。血統書つきの野生馬のような、独特の魅力とセンスでたちまちウォーホルを虜にする。
すぐに意気投合し、一番の親友みたいに、意味のない長電話をしたり、夢や未来を語り合い、深い結びつきに見えた二人が、1人の男の出現で途端にギクシャクしだす。
ウォーホルはゲイなので、イーディと大親友になれそうなんだけど、それは女同士のそれとも同じで、彼氏が出来たときの焼きもちや嫉妬なんかも、まるで同性の親友に対するものみたい。素直で子どもじみてて、ストレートで、取り返しがつかない事をしちゃったりする。
“ファクトリー”の仲間達もそう。時代の最先端でとんがっている彼、彼女達。いつも仲間内でべったりしているかわりに、暗黙のルールからはみ出すと、途端につまはじきにされる。
新しい世界を見せてくれたウォーホルと、心の闇を見透かして素直にさせてくれるボブ・ディラン。二人の間で揺れるイーディが、その時一番大事にしたのはなんだったのか? そしてそれは正解だったのか? イーディと、ウォーホルと、ボブ・ディラン。三人の心の奥底の想いと、イーディの選んだ答え、そして最後。
そこで起こる事全てを、まるで“ファクトリー”の中に自分も居るみたいに感じながら観た映画でした。
イーディ役のシエナ・ミラー、世界のトレンドアイコンとの事ですが、彼女の魅力がいまひとつよくわかりませんσ(^_^;) 幸薄そうな感じだけど。
イーディ本人の事も知らないのでなんともいえないけれど、作り笑いのような笑い方とかから、イーディのイメージが伝わって来ました。
アンディ・ウォーホル役のガイ・ピアーズはすごく良かったですね。ウォーホルの事もよく知らないので、似てるかどうかよくわかりませんが、彼のシーンだけ別の映画を観ているようでした。
ボブ・ディラン役のヘイデン・クリステンセンの登場シーンは良かったですね〜。
あま〜い眼差しのヘイデンくんに、イーディと一緒にこちらまでドキッとさせられました。あの登場にはやられたけど、本物のボブ・ディランってあんな二枚目風だったっけ?



Edie Factory Girl
イーディ―’60年代のヒロイン
チャオ!マンハッタン
イーディの出演している映画を観てみたくなりました。
60年代のファッション可愛いですね♪ でもマネ出来そうでいて難しそう。
もしイーディが現代にいたら、どんなファッションをしているんだろう、と考えると色んなファッションのアイデアが浮かんできました。「イーディなら何を着るか」ファッションにチャレンジしたくなりました☆



アンディ・ウォーホル/コンプリート・ピクチャーズ
アンディ・ウォーホル / スーパースター
ウォーホル日記
実はイーディよりも気になってしまう、アンディ・ウォーホル。監督作品を観た事がないので、観てみたいです。




>ここに集まるのは、とても自由に生きているように見えて、実はとても不自由な魂を持て余しているような人々。見栄とかエゴの固まりの彼等に、見栄を張る必要のない本物のセレブであるイーディはとてもまぶしくうつったんだろう。
まさにそうでしたね。
イーディの悲劇は、
彼女がホンモノのセレブだったことにある気がします。
しかし、ガイ・ピアースにウォーホルを演じさせるというこの発想はスゴい。
彼もよくここまで化けました。(笑)
こんにちは♪
劇中、イーディが過去を振り返る時の洋服が、いかにも良家のお嬢さんっぽいファッションだったのがちょっと残念でした。
でも結局、彼女の心は、父親と確執が始まった頃の少女のまま、そこから抜け出せずにいて、そこへ戻ったのかなと思いました。
ガイ・ピアーズ、スゴかったですね。
観る度に違った顔を見せてくれるので、彼の映画を観る時はドキドキします。