黒澤明監督のオリジナルは、ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズのヒントにした事でも有名な痛快娯楽時代劇の傑作。わかりやすい人物設定や、人間臭い台詞のかけ合いとストーリーの面白さ、役者達の生き生きとした魅力がほとばしる力強い作品でした。(黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』の感想はこちら。)


オリジナルストーリーをきちんと覚えていなかった事もあって、今回のリメイクを観る時に、黒澤明作品とあまり比べずに済みました。
リメイク版では主役が秋月家の侍大将・真壁六郎太から金掘り師の武蔵になり、武蔵と雪姫との恋愛がベースになっています。とんとんとんとお話が進んで行くのでスピード感があって、じっくりと見せるシーンとの対比が良かったと思います。

音楽も自然で映像とよく合っていて、時代劇に不慣れな現代人にとって、観やすい時代劇という感じでした。刀で斬り合う時の残像、残響の映像表現も面白かったです。
松本潤さんはあご髭とモミアゲをつけても、まだあごのラインの細さが際立っていて、美しかったです。
雪姫役の長澤まさみさんは、祭り歌を口ずさむ歌声が良かったです。オリジナルの雪姫役の上原美沙さんが強烈な印象と存在感があったので比べてしまいます。
オリジナルでは三船敏郎さんが演じた、真壁六郎太役の阿部寛さんの目力が良かったです。
新八役の宮川大輔さんのボケやはじけぶりもなかなか良くて、映画のいいムードメーカーになっていたと思います。
オリジナルで、山名の侍大将・田所兵衛(藤田進)とのやり取り、救出劇がとても印象的で面白かったので今回も楽しみにしていたのですが、そこはまるまるカットされていたのにはがっかりしました。今回のリメイクを観て、オリジナルのキャラクター設定とストーリーの面白さを再認識しました。改めて黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を見返したくなりました。
今月3本黒沢映画を観ました。今度は、これを観てみようかなぁ。
明日から、シアトル国際映画祭が始まるんですが、期待したのが全くきてないのでがっかり。
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』もきてません。あ、カンヌの方で忙しいからかな。
黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』は観ましたか?
オリジナルはすごく面白かったですよ。
相変わらずの鑑賞熱、しかも黒澤明映画三本はスゴイですねー!
ひとみさんにどんどん置いて行かれる〜(^▽^;)
あの後また3本黒沢映画観ましたよ。
でも、2本は「赤ヒゲ」後の作品であまり好みではありませんでした。
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