2007年04月06日

『ママの遺したラヴソング』

間違ってはいないけど、ちょっと邦題に引っかかる『ママの遺したラヴソング』。原題は『A LOVE SONG FOR BOBBY LONG』。引用好きにはたまらない? 名著からの数々の引用で埋められて行くセリフには、文学の知識がないと途中で飽きてしまうかも!?

ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション

alsfbl04.jpg学校へも行かず堕落した生活を送っていたパーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、長年疎通だった母の訃報を聞き、生家のあるニューオーリンズへ向かう。母の家には元大学文学部教授のボビー・ロング(ジョン・トラボルタ)と彼を慕う作家志望の青年ローソン(ガブリエル・マクト)が住み着いていた。母の友人である二人と、近所に住む温かい人々に囲まれて、次第に心を開いて行くパーシーだったが……。

口が達者で生意気なパーシーと、頑固で皮肉屋のボビーは反りが合わず顔を合わせる度に口論になる。そして二人の間のいいクッションになるローソン。この三人の微妙な関係が、緊張感と、不思議に心地良い微妙な空間を生み出していました。

alsfbl02.jpgニューオーリンズのけだるい暑さ、何をするわけでもなく集まる仲間たちとの意味のない会話。なんにもしていないのに密度の濃い、贅沢な時間と空気感がとてもリアル。友人達とただただ時間を浪費していた学生の頃の気分を思い出すような、生々しい臨場感があり、面白かったです。

パーシーの父親についてのいきさつとか、母の家を廻る謎の一件はちょっともったいつけ過ぎで、考え過ぎてしまいました。もっと色んな事件が展開していくのかと思いきや、なあんだという感じだったので、ちょっと拍子抜け。
名著からの引用の数々の多さには、アメリカ人って本当に引用好きだなぁ! と思ってしまいました。ちょっと引用が多過ぎるので、もっと自分の言葉で語って欲しくなりました。

alsfbl03.jpgこの作品でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされたいうスカーレット・ヨハンソンですが、やけに若いなぁと思っていたら、2004年の映画でした!
頭が良く、口が達者だけど生きることに不器用な等身大の女の子を生き生きと演じていて、とても魅力的でした。セクシーな役の彼女も好きだけれど、こういう普通の役柄を観るのは初めてで、とても新鮮。脚を開いて座るお行儀の悪さが、彼女にとても似合ってました。17歳位の役ですが、映画撮影時は19歳だったのでしょうか。今のセクシーさとはまた違う、若さ溢れる色気で、はち切れんばかりの丸っこい体つきもまたキュート☆ 同性でも見とれてしまいます。

alsfbl01.jpgジョン・トラボルタはクセがありながらも、彼が演じている事が不思議になるような普通のおじさん役で、それが案外良かったです。

ローソン役のガブリエル・マクトは知らなかったのですが、『リクルート』『9デイズ』『エネミー・ライン』等々、結構映画に出ていたんですね。
監督はシェイニー・ゲイベル。1969年生まれの女性監督。脚本も手掛けた本作『ママの遺したラヴソング』がフィクションの初監督作品。

Off Magazine Street ママの遺したラヴソング
原作はロナルド・イヴァレット・キャップスの小説Off Magazine Street
ママの遺したラヴソング 日本語訳。

映画に出てくる、キーとなる小説『心の孤独な狩人』が読んでみたくなりました。
孤独な狩人―カーソン・マッカラーズ伝←これなのでしょうか。

原作者の息子でもあるブルース界の新星グレイソン・キャップスが、サウンドトラックに6曲、オリジナル曲を提供しているそうです。

カチンコ スカーレット・ヨハンソン出演作品の感想記事
ブラック・ダリア』『マッチポイント』『アイランド

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posted by bakabros at 14:58 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(6) | 外国映画

2007年04月04日

『ブラッド・ダイヤモンド』

『ブラッド・ダイヤモンド』 のレオナルド・ディカプリオは『ディパーテッド』よりも良かったです。それ以上にジャイモン・フンスーが素晴らしく良かったです。

Blood Diamond [Original Motion Picture Soundtrack] Blood Diamond [Original Motion Picture Soundtrack]

bd01.jpg激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。
つましく暮らす漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は、反政府軍RUFの襲撃に遭い、家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場での強制労働を強いられる。
ダイヤの密輸をするダニー(レオナルド・ディカプリオ)は、巨大ピンク・ダイヤの噂を耳にし、ソロモンに近づき、家族捜しに協力する代わりにダイヤを手に入れようとする。
アメリカ人女性ジャーナリスト、マディー(ジェニファー・コネリー)をも、巻き込み、それぞれの思惑を持った3人は、ピンク・ダイヤを目指す危険な道を歩き始める。

『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック監督作品。

90年代のアフリカで、もしかしたら今現在も実際に起きているような出来事なのかもしれませんが、あまりに複雑に絡み合う問題の根の深さに無力感を感じます。
一つのダイヤモンドを廻って、国を動かす程の金が左右し、何人もの命が犠牲になっている現実には驚かされました。

bd02.jpg正義感の強いジャーナリストのマディーでさえ、テロ現場を目の当たりにした瞬間、迷わずカメラのシャッターを切るシーン。真実を伝える事の意義と倫理感の狭間で観ている方もグラグラと揺れます。結局何も変わらないと傍観している事が一番悪なのかと思わされます。

ソロモンがピンク・ダイヤを発見し、監視の目をかいくぐり隠そうとするシーンはハラハラドキドキさせられました。
親と引き離され、薬で洗脳されていく少年兵や、RUFに虫けらのように殺されて行く市民の姿は少し残酷過ぎる気がしました。子供は観ないでしょうけど、見せたくないですね。

bd03.jpgレオナルド・ディカプリオはこの映画でゴールデン・グローブの男優賞受賞。
つるんとした顔に眉間のしわ。相変わらずのレオナルド・ディカプリオですが、今回は頑張っていましたね。オイシイ役柄なのかもしれませんが、悪になりきれないところが少し甘い感じがしました。身の上話をし出すところはちょっとテレビドラマっぽかったです。
ラストには、エドワード・ズウィック監督の「男の美学」を感じます。
ジャイモン・フンスーは、ディカプリオを圧倒する演技。少年兵達にマシンガンを撃たせているシーンは、本物の銃を使っているように見えてドキッとしました。子役達の行く末までが心配になってしまったのでした(^_^;)


カチンコ レオナルド・ディカプリオ・ジャイモン・フンスー出演作品の感想記事
ディパーテッド』『アビエイター』『エラゴン 遺志を継ぐもの』『コンスタンティン』『アイランド

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posted by bakabros at 20:47 | 東京 🌁 | Comment(8) | TrackBack(42) | 外国映画

2007年03月29日

『2番目のキス』

野球に興味がなくても、野球が好きなら最高に楽しめる、ハッピーなラブ・コメディ。2005年公開の『2番目のキス』(『FEVER PITCH』)を観ました.
ドリュー・バリモアのラブ・コメは外しませんね〜♪ 今回のお相手はドリューのご指名、『TAXI NY』のジミー・ファロン。彼は『僕のニューヨークライフ』でもモテ男役だったと思いますが、どうも女性にモテるようには見えないんですが(^_^;) アダム・サンドラーやベン・スティラーなんかと同じように、アメリカでは人気なんでしょうか。

2番目のキス 2番目のキス 超お買い得になってますexclamation

10月のボストン。ビジネス・コンサルタントとして成功しているリンジーは、高校教師のベンと知り合い、交際を経て結婚も考え始めるが、季節が春になると途端に二人の関係がぎくしゃくしだす。その理由は、彼がメジャーリーグ、ボストン・レッドソックス命野球の熱狂的なファンだったから!

feverpitch01.jpgオフシーズンは最高の恋人だったのに、シーズンの開幕と同時に、彼の生活はすべてが野球中心に回転。そんな彼につきあって球場へ足を運んでいたけど、次第に仕事との両立が難しくなっていく。
彼を故郷の親に紹介しようとしたら、「フロリダへレッドソックスのキャンプを見学に行く」為に断られ、パリ旅行の誘いも「マリナーズ戦があるから」を理由に断られてしまう。
レッドソックスを愛するほど、彼は私を愛してくれない。そう感じたリンジーは、ベンとの別れを決意するが……。

『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』のファレリー兄弟(ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー)監督作品。監督も筋金入りのレッド・ソックスファンだそうです。
『25年目のキス』『50回目のファーストキス』に続くドリュー・バリモアのキス・シリーズ第三弾。

feverpitch02.pngベンの熱狂的なファンぶりは、贔屓のスポーツチームがあるなら誰でも共感できると思います。

レッドソックスファンは、日本でいえば阪神タイガースファンみたいな感じ。
86年間もワールドシリーズ優勝から見放され、スランプ状態が続くことを「バンビーノの呪い」と称し忌み嫌ったり、チーム状況がどん底でも愛して止まず、とことん応援し続ける姿には、阪神タイガースファンとして、凄く共感しちゃいました(^_^;)

ただ、彼の趣味というか生き甲斐を常に優先される彼女の立場、心境もよーくわかります。
自分が大切にする事、時に一緒に居てくれないのは、立派な別れの理由になりますよね。
でもその半面、彼の生き甲斐に対する想いもよ〜くわかっちゃうので、辛いですね。
9回裏の猛打で7点の負けをひっくり返すという、メジャーリーグ史上に残る大試合を、リンジーの為に見逃してしまったベンの気持ちは、もうたまらんでしょう! これも立派な別れの理由になるかと……(^▽^;)

凄いのは、撮影中の2004年にレッドソックスが快進撃を続け、アメリカンリーグのワイルドカードでヤンキースを相手に、メジャーリーグ史上初となる3連敗4連勝の大逆転を達成し、ワールドシリーズもそのままの勢いで勝ち進んでしまうという、まさに映画のような本当の話!
この映画の作られた年月を知らなかったので、後づけのストーリーかと思っていましたが、なんと撮影中の出来事でした。急遽脚本を変更し、レッドソックスの優勝を映画史にも焼き付けてしまったんですね。映画と野球の素敵な奇跡を垣間みられる、とってもスペシャルな映画でした☆

ボストン・レッドソックスといえば、今季から松坂大輔選手が(岡島秀樹も)入団した事で凄い話題になっていますね。アメリカでは、ヤンキースを抑えて一番人気のチームなのだとか。この2チームにはつい日本の巨人×阪神をダブらせちゃいます。これからはレッドソックスを応援します、と言いたいところですが、今季から井川慶がヤンキースに入団したので、井川の試合だけはヤンキースを応援したいと思います(^▽^)/♪


ぼくのプレミア・ライフ ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ
原作はイングランドの人気サッカークラブ“アーセナル”の熱狂的サポーターを主人公にした、人気作家ニック・ホーンビィの自伝的ベストセラーぼくのプレミア・ライフ
97年にコリン・ファース主演作『ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ』で一度映画化されています。

レッドソックスの靴下マークってカワイイ(^^)☆

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posted by bakabros at 20:52 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(5) | 外国映画

2007年03月24日

『素粒子』

幼い頃、養育放棄をされた兄弟、性的欲望を抑えられず、妻子がありながら風俗クラブやヒッピーの集まりへ通う国語教師の兄・ブルーノと、反対に女性への関心を持たずに、生殖を拒否するかのようなクローン技術に没頭する、天才的な数学者の弟・ミヒャエル。
恋愛小説という形をとりながら、現代社会の色々な問題点と、誰もが持つ心の葛藤をえぐり出し、それぞれの抱える問題が綴られていきます。
表現が多少オーバーな気はしますが、でも本当に今の世の中は、こんなにも壊れているかもしれない、と恐ろしくなるような映画。『素粒子』

素粒子 素粒子 ドイツでセンセーションを巻き起こしたミシェル・ウエルベックのベストセラー小説。映画の原作本です。

映画の前にオスカー・レーラー監督のビデオレターが上映されました。
現代の消費社会に強い脅威を感じていて、この映画では現代に生きる人々の心の空虚感、焦燥感みたいなものを捉えたかったようでした。『約束の旅路』のラデュ・ミヘイレアニュ監督と同じく、今の世の中に絶望しているような印象を受けました。「日々生きて行くだけでも大変なストレスのある時代」というような事を仰っていたのがとても印象的。

soryusi02.jpg一見普通に見えるけれど、なかなかショッキングでぶっ飛んだ内容と、予想を超える展開に、観る側のスタンスを問いかけられるような作品でした。
彼等の問題や映画の中で描かれることは、今の自分たちの裏側の顔であって、そうやってみんな生きているんだと教えられるような。観ている間はヒリヒリととても窮屈な気分を感じましたが、それは自分の本心や本能をあぶり出されるような気がするからかもしれません。

ひとつ気になったのは、クローン技術の研究に没頭する弟が、自分の子供を持つという事態に対して、どう思ってどう考えたのかが全く描かれていなかったこと。
それがわかってこないと、結局彼の研究へのモチベーションが見えてこない気がしました。その辺りが凄く面白いところだと思うのですが。


*「素粒子」とは?
物理学用語のひとつ。物質の構造を分子・原子・原子核と分けて見たとき、原子核の次に来る粒子をいう。物質の最小単位とされている。


アグネスと彼の兄弟
アグネスと彼の兄弟
モーリッツ・ブライブトロイ出演、オスカー・レーラー監督の前作。性転換して女性になったクラブダンサーのアグネスと彼の二人の兄弟、父親をめぐる物語。
日本では劇場未公開でしたが、4/7にDVDが発売されます。こちらも面白そうで気になる映画です。

es[エス] ラン・ローラ・ラン
どこかで見た顔、『es[エス]』の主人公と似てるなぁと思ったら、やはり彼でした。今回、おじさんっぽくなっていてちょっとびっくり。『ミュンヘン』にも出ていたんですね。
モーリッツ・ブライブトロイとフランカ・ポテンテは、『ラン・ローラ・ラン』以来の再共演。

カチンコモーリッツ・ブライブトロイ、フランカ・ポテンテの出演作品感想記事
ミュンヘン』『ボーン・スプレマシー

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posted by bakabros at 14:51 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(13) | 外国映画

2007年03月19日

『ホリデイ』

恋愛に破れた見ず知らずの女性2人が、今の男を忘れる為にと互いの住環境を交換してみたら、そこには新しい出会いがあった。という少女漫画のようなストーリー。
でも主演がキャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックですから、少女漫画的でも、とびきり素敵な夢物語に仕上げられた映画、『ホリデイ』
ホリデイ ホリデイ

holiday01.jpg「ホームエスクチェンジ」って、本当にあるんですね。自分は他人の家に住んでみたいけど、自分の家に他人を住まわせるのは絶対イヤ! と思っていたら、キャメロン・ディアス本人も同意見だったみたい。
映画の中でも、リッチな経営者のアマンダは、ロンドンの田舎にあるアイリスのこぢんまりしたお家に数時間で飽きてしまっていたみたい。

お互いの家で過ごすうちに、それぞれの周囲の人間関係も絡んで来て、キャメロンとジュードはあっという間に恋に落ちますが、出会いの晩から翌朝の会話、そしてその後の距離を置いたつき合い方がとてもリアルで、ひとつひとつ胸に迫って来ました。

holiday02.jpgそして、ケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックの方が一向に恋愛に発展しそうもなくて、じりじりしましたね〜(^_^;)
イーライ・ウォラック演じるアーサーの功労賞パーティの話の方に時間を割き過ぎて、アイリスとマイルズの関係の描き方が中途半端になってしまったのが残念でした。こちらのカップルもキャメロンとジュードと同じ位に丁寧に描写され、感情移入出来れば、もっと面白くなったろうなぁ、と思いました。

この脚本のせいなのか、ケイト・ウィンスレットがいつになくパッとしなくて、キャメロン・ディアスの方がずっと輝いて見え、それも意外でした。
キャメロンはいつもの役といえばそうだけれど、それにしても、ケイト・ウィンスレットは良いとこなしの役でちょっと気の毒な気がします。
ジュード・ロウ本人は、「いつもシニカルな役が多いのでこういう軽い役を演じる事が出来て良かった」と言っているそうですが、結構今までの彼のイメージ通りの役柄だった気もします。
ジャック・ブラックはこのメンツのラブストーリーにはどうなの!? と期待と不安半々でしたが、意外に恋愛ものもいけてました。外さずに笑わせてくれるし、おいしい役柄ですね。
ダスティン・ホフマンが本人役で登場! 一瞬ですけどね(^^)

一度見たら忘れられない容姿のルーファス・シーウェルは、役だとわかっていてもむかつく程のイヤな奴、ジャスパー役にはまっていました。『トリスタンとイゾルデ』の坊主頭の時の方がずっと男前に見えましたが、くるくるパーマは天然なのかな。

*追記 忘れちゃいけない、お気に入りのジェームズ・フランコが何度も出て来たのには嬉しい驚き(*^-^)☆ でも記事を書く時にはすっかり忘れていました(^_^;)

監督・脚本はナンシー・マイヤーズ。映画にも出てくるハンス・ジマーが音楽を担当しています。

The Holiday [Original Motion Picture Soundtrack]
Hans Zimmer Rupert Gregson-Williams Heitor Pereira Hollywood Studio Symphony Henry Jackman Herb Alpert Endre Granat Imogen Heap Suzanne Zimmer
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カチンコ 出演者の関連作品の感想記事
イン・ハー・シューズ』『エターナル・サンシャイン』『ネバーランド』『アビエイター』『クローサー』『ナチョ・リブレ 覆面の神様』『キング・コング』『トリスタンとイゾルデ

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posted by bakabros at 15:42 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(50) | 外国映画

2007年03月15日

『デジャヴ』

デジャヴ、そして「もし過去に戻れたら」という想い。誰もが感じた事のある、本能と繋がる不思議な感覚を、SFとアクションとサスペンスで紡ぎ上げ、ラブストーリーで味付けした、頭がグルグル系の後を引く映画、『デジャヴ』

デジャヴ デジャヴ
デジャヴ DVD。
デジャヴ 文庫本。原作本を読んだら、映画の疑問が解消されるかな??

フェリー爆破事件の捜査官ダグが、事件の鍵を握る一人の女性の遺体を見て、強烈なデジャヴに襲われる。彼女に惹かれるように事件を捜査していく過程で、政府の極秘プロジェクトの一員となる。そのプロジェクトとは……。

dejavu.jpgこういうジャンルものの中では、久々に面白かったです。内容に触れずに感想を言うのが難しい作品です。SFとサスペンス・アクションに、凄く上手い塩梅でラブストーリーが絡んできますね。観ている間は思いっきりSF謎解きを楽しんで、でも見終わった後の余韻は確かにラブストーリーなんですよね。

このジャンルものには付き物の、突っ込みところも多々あるかと思います。見終わった時、いくつかの?もあったけれど、突っ込みどころを見過ごしておけるような、独特の味わい深い面白さがこの映画にはありました。
SFも、嘘くささとなんとか信じてついていける、ギリギリのところを行ったり来たりしますが、それでも最後までなんとかついていけました。
「あり得ない」と思ってしまった途端につまらなくなりそうなので、素直に映画に身を任せて観ると、なかなか面白く見られるのではないでしょうか。

dejavu02.jpg見終わって、「あそこ、どういう意味だったの?」「私はこう思ったけど」と会話するのが楽しい作品。映画の後、あちこちで色んな議論が交わされていましたが、それぞれの感じ方(理解度)が全く違うのにびっくりしました。観た人の数だけストーリーが出来上がるのかも(^_^;)!?

脚本家のテリー・ロッシオが、インターネットのチャットルームで脚本家志望の人々と対話していた時に、ビル・マーシリイと意気投合し、何年にも渡りEメールでアイデアを交換していく事から生まれたストーリーなんだそうです。

dejavu03.jpg監督は「すばやいカットと奇抜なカメラ・アングルで観客を幻惑する、映像の魔術師」トニー・スコット。
トニー・スコット監督といえば、私の中では未だに『トゥルー・ロマンス』が代名詞。最近の作品では『ドミノ』くらいしか観ていませんが、『ドミノ』ではチカチカグルグルのカメラワークにはやられました。(目が)

今回もそれを危惧して後ろの方の座席で観ようかとか悩みましたが、そんなに目が疲れる系の映像ではなかったのでホッと安心。
トニー・スコット監督の斬新で奇抜なアイデアや見せ方が、この映画の内容・ストーリーを表現するのにとても良く合っていたと思います。

“過去と現在が同時に疾走する”カー・チェイス、クラッシュシーンのスピードと衝撃は凄かったです。

今年公開されるジェリー・ブラッカイマー制作の映画三作品、『デジャヴ』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』『ナショナル・トレジャー2』の第一弾だそうです。『ナショナル・トレジャー』に続き、何故かまた新庄剛志が、ブラッカイマー応援プロジェクトの総合プロデューサーになってます(^▽^;)

デンゼル・ワシントンは、出演作品に外れなしというくらい、見応えのある作品に沢山出ていますね。
そして、デンゼル・ワシントン演じる捜査官ダグを、一目で釘付けにする女性・クレア役のポーラ・パットンは、本当に美しくて魅力的。『最後の恋のはじめ方』に出演していますが、その後ブラッカイマーに見いだされ、ヒロインに大抜擢されたそうです。

共演にヴァル・キルマーやジム・カヴィーゼルと、観ているのが楽しくなるようなくせ者揃いで見応えありました。

カチンコ デンゼル・ワシントン、トニー・スコット、ジェリー・ブラッカイマー関連作品の感想記事
インサイドマン』『ドミノ』『ナショナル・トレジャー』ジャパンプレミアで新庄剛志を見ました。記事はこちら。

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posted by bakabros at 23:59 | 東京 ☀ | Comment(12) | TrackBack(56) | 外国映画
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