2006年04月27日

「僕の大事なコレクション」

eiij.jpg「僕の大事なコレクション」(原題 EVERYTHING IS ILLUMINATED)試写。
物を集めるのが大好き! その時の風景を思い起こさせてくれる、一枚のチケットの半券や、メモの切れっ端が捨てられない。
ジョナサンの気持ちが良〜くわかります。
ユダ系アメリカ人のジョナサンは、家族に纏わる物を収集するのが趣味。祖母が死ぬ間際に残した、すでに他界している祖父と「祖父の命の恩人」だという見知らぬ女性との一枚の写真をもとに、祖父の生まれ故郷であるウクライナへと向かいます。

ウクライナで史跡巡り(ユダヤ人の祖先探し)業を営む一家の長男、ちょっとずれたアメリカかぶれのアレックスと、目が見えないと言い張る祖父、その愛犬サミー・デイビスJr.Jr.と、あてもない旅をすることに。キーワードは“トラキムブロド”。地図にも載っていない、誰も知らないこの場所へ、ヘンテコな三人と一匹は果たして辿り着けるのか?

どこかファンタジックで、でもとてもリアル。ジョナサンとアレックス、おじいちゃんと共に、個人的で普遍的なルーツ探しの旅を一緒にしている気分車(セダン)になります。

怪しい英語を操るガイドという設定、勘違いや間違い英語の面白さは、字幕では全てを汲み取ることが出来なくて残念。このシチュエーションは、ちょっと「単騎、千里を走る」を思い出しました。

eiijj.jpgイライジャ・ウッドが主演ですが、映画は、ウクライナ人で映画のアレックスと同じ様な青春を過ごしたという、ロマ(ジプシー)・パンク・バンド“ゴーゴル・ホーデロ”(Gogol Bordello )のボーカル、作詞者であるユージーン・ハッツの視点とナレーションで語られて行きます。
アレックスとおじいちゃんのエピソードが中心となり、ジョナサンはあくまでもよそ者の旅人。ウクライナの史実、アレックスのおじいちゃんの辿ってきた人生と、ジョナサンの探す祖父のルーツが重なり合って行くような物語でした。

終始、ユーモアと人間を見つめる目の温かさに溢れていて、シンプルで単純な事柄を、とてもおかしいシーンにして笑わせてくれます。
登場人物達のキャラクターの面白さと、俳優達の自然な演技によって、言葉や文化の通じない異国体験をとてもわかりやすい形で見せてくれる。それが自然と笑いに繋がる事に感動しました。
最近観た映画の中でも、三人の最初のディナーのシーンが最高におかしかったですわーい(嬉しい顔)

そして、笑いのシーンの後に必ず、シビアな問題を繋げてきてストンと落とされるので、どちらのシーンもとても効果的に効いてきます。メリハリのある脚本とテンポの良い映像、音楽によって、単調になりがちなストリートムービーをドラマティックに盛り上げています。

Everything Is Illuminated [Original Motion Picture Soundtrack] Everything Is Illuminated [Original Motion Picture Soundtrack]

アレックス役を演じたユージン・ハッツのバンド“ゴーゴル・ホーデロ”の新曲2曲を含むサウンドトラック。ジプシー語フォークソング、ロシアの民族音楽などエスニックでポップなナンバーがとてもいい! 劇中での使われ方もテンポ良く、抜群でするんるん

音楽と映像の使い方、切り取り方が独特で、とても刺激的。音楽によって、実際には映っていないものが見えてくる
とても貴重な体験をしましたぴかぴか(新しい) ラストもとても良かったです。

イライジャの遠視(?)眼鏡と青白い映し方が、彼の青すぎる瞳とつるんとした磁器のような白い肌をより際立たせて、とても印象的。元々つくりものっぽい顔立ちが、もっと強調されていました。
イライジャ・ウッドは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ以降、イメージを払拭する為にあえて意外な役を選んでいるみたいです。「エターナル・サンシャイン」「シン・シティ」の役どころも面白かったです。どの彼も、役その物に見えるから、凄いです。

ユージン・ハッツは、何してもいいですね〜! 彼のバンドと共に、これからの活躍が楽しみです。
サミー・デイビスJr.Jr.を演じるのは、ボーダーコリーの姉妹ミッキーとマウス犬でしたかわいい

Everything Is Illuminated Everything Is Illuminated 
原作小説の作者は主人公と同名のジョナサン・サフラン・フォア(Jonathan Safran Foer)。24歳の時のデビュー作です。

脚本・監督は第一作となるリーブ・シュライバー。「スクリーム」シリーズほか数多くの映画、ブロードウェイの舞台でも活躍する俳優さん。
もともと作家を目指していたリーブは、Everything Is Illuminatedの、小説発売前の抜粋15ページを読んで魅了され、映画化を熱望したそうです。
そのユーモアセンス、映像と音楽は監督初作品ながら洗練された印象を残します。
俳優としてはほとんど観たことがないというか、覚えていなかったのですが、これから監督としても、俳優としてもとても気になる存在になりました。

クライシス・オブ・アメリカ スペシャル・コレクターズ・エディション トータル・フィアーズ ニューヨークの恋人 特別編
リーブ・シュライバー監督の出演作。6月全米公開の「オーメン」にも出演しています。

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posted by bakabros at 19:24 | 東京 🌁 | Comment(3) | TrackBack(17) | 外国映画

2006年04月22日

「ニュー・ワールド」

「ニュー・ワールド」The NEW WORLD試写。
ポスターなどから、ジョン・スミス(コリン・ファレル)とポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー)のラブストーリーかと思いきや(間違ってはいないけど)、見終わってみると、“ポカホンタスが辿る愛の軌跡の物語”という印象。評判ほどには悪くなく、結構面白く観られました。

newworld.jpg


撮影地はヴァージニア州だそうですが、現在のアメリカにもこんな自然が残っていたんだ! と驚きました。とにかく手つかずの大自然、草原、森の木々、川の流れの美しさに圧倒されます
冒頭の、パノラマに広がる開かれた草っ原の映像から、この映画の持つ生命力にぐいぐい引き込まれて行きました。
虫か、鳥か、どんな動物なのか想像もつかないような生きもの達の鳴き声、木々や草の揺れる音のシャワーを浴びて朝露の充満する滋養ある空気の中で森林浴しているような映像体験。
そんな太古の森で、大地や風、空、太陽と溶け合い、精霊と語り合う、ネイティブアメリカンの酋長の娘、ポカホンタス。

newworld1.jpg自然と共生する彼等の暮らしがとてもシンプルで力強く、生命の力に満ち溢れていて眩しいです。
精霊と話すことも、人を死の淵から救う力も、きっと持っていると信じられる存在
それが、ジョン・スミスと出逢い愛し合うようになり、それまでの暮らしを続けることが出来なくなり、白人文化の中に入り、次第に変わって行くことになります。

愛する者のそばにいたいという気持ち、彼と同じ文化に触れる事は、その時の彼女にとっては喜びだっただろうけれど、コルセットをはめられ、ハイヒールでたどたどしく歩く姿は、痛々しく、窮屈で、観ていて辛くなります。

newworld3.jpg彼女が出逢う二人目の男性、ジョン・ロルフ(クリスチャン・ベール)は、ポカホンタスが自分を愛していないと気付きながらも愛し続ける、ある意味女性から見た理想の男性像ですが、いい人すぎて物足りない気もします。現実にはこんな男はいないだろうとも思います。
彼女の選択は終始、その時々の心の通りに、本能によるものなので、とてもよく理解出来るし、共感出来ます。
その気になると、いつどこででも男の服を脱がそうとする、ボタンを外す仕草がとても可愛くて魅力的でした。

主演のポカホンタス役、クオリアンカ・キルヒャーは実際にインディオのケチャ/ウアチャパエリ族、アラスカ、スイスの血を引く新鋭の15歳!
2歳からハワイに住み、ホテルのショーや野外劇に参加し、9歳の時点ですでに250以上のライブショー経験を積んだベテランパフォーマーだったのだそうです!
映画初出演ながら、あの存在感とオーラ、演技力の確かさは、長年培ってきたキャリアの賜なんですね。これからの活躍がとても楽しみな女優さんです。

コリン・ファレルは、ちょっと演技過剰な気がしました。
もうちょっと抑えめでも良かったかな??
クリスチャン・ベールは、おいしい役どころですね。そのせいか初めていい男に見えました。役柄のせいもあるかとおもいますが、彼は逆に、オーラを消しているかのような抑えめの演技が良かったです。

ニュー・ワールド-オリジナル・サウンドトラック- 映像を盛り上げるジェームス・ホーナーの音楽と、スキップ・リーヴセイのサウンドデザインが素晴らしかったです。

天国の日々 シン・レッド・ライン
脚本・監督は「天国の日々」「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリック監督。
他の作品は観たことがありませんが、こんなに美しく自然を映像にする事の出来る監督の戦争映画を、とても観てみたくなりました。

ポカホンタス ポカホンタス II イングランドへの旅立ち
ディズニー映画「ポカホンタス」は観ていませんが、「ニュー・ワールド」を観てから俄然観たくなりました。一体どんな結末になっているのか!?とっても気になります。
ポカホンタス II イングランドへの旅立ち」Amazonのレビューが面白いです。どうやら、映画の粗筋とそんなに違いないようですが……? やはり一作目の結末が問題なようです。




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posted by bakabros at 16:07 | 東京 ☀ | Comment(12) | TrackBack(34) | 外国映画

2006年04月19日

『V フォー・ヴェンデッタ』

「V フォー・ヴェンデッタ」V for Vendetta ジャパンプレミア。座席券との引き換え時にチラシを貰ったので、プレスシートはなしかあ、と思っていたら、入場時になんと、Vのマスクをプレゼントしてくれました!これ、すっごい嬉しいかも。結構しっかりした作りだし。遊べる〜♪ プレスシートより良かったです♪ 思わず会場で記念撮影カメラ
vmask.jpg vpm.jpg

マトリックス」三部作の監督、アンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟が脚本と制作。監督は「マトリックスシリーズ」、「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」などの助監督ジェイムズ・マクティーグの初監督作品。

V for Vendetta V for Vendetta USサウンドトラック
近未来の設定ですが、挿入歌やVの屋敷、Vやイヴィーの服装などからも、かえって過去の雰囲気を感じさせます。
原作コミックで描かれるているのは近代の英国で、一党独裁政権、警察国家はサッチャー政権時代の超保守体制をモデルにしているそうです。
そういった事から“未来的な時代劇”風の映像となっています。
その不思議な映像が、戦争やテロを延々と繰り返してきた過去の歴史と現在を繋げ、そのまま未来へと向かっているのだ、という真実を肌で感じさせます。

V for Vendetta V for Vendetta 
アラン・ムーア作/デイビッド・ロイド画による同名の劇画コミック。81年からイギリスの月刊コミック誌「ウォリアー」で連載。89年にはDCコミックスより全集が出版されています。

Vフォー・ヴェンデッタ原作コミックの日本語訳。

Vの話すセリフは全てが難解で、ただ字幕を追っていてもその真意は頭に入ってきません。常に考える。考える事を要求される映画でした。
政府の役割と責任について、それを作り出す国民の自由への義務と権利について、とても深く考えさせられます。
ストーリーも始めから終わりまで緊張していて、気が抜けません。
見ている間、見終わってもとても疲れますが、心地良い疲労感。

「政治色の強いスリラー」として、不思議なマスクとマントで華麗なアクションを魅せるエンターテイメントとしてハリウッド映画的でもあって、しかもメッセージ性が強く、観客に考えることを要求してくる、面白い映画を観られたという感動が残ります。

V for Vendetta: From Screenplay to Film V for Vendetta: From Screenplay to Film

Vの行う国家転覆を狙ったテロ破壊行為個人的なヴェンデッター血の復讐ーの為の殺戮行為国家的な洗脳個人的な洗脳逆洗脳暴力破壊行為の正当性どこまでが正しくてどこからが悪なのか。
こういった事々、一つ一つに自分なりの答えを求められ、それによってこの映画をどう受け止めるのか、色んな見方が出来る作品だと思います。

1605年11月5日に処刑されたガイ・フォークスの意志を引き継ぐ者として、悪の救世主のように生まれたVは、アンチ・ヒーローであって、彼の思い通りに事が運んでも、運ばなくても、共感する事は出来ない。
自分ならその時どうするのか?と、ただ自問自答する。
とても刺激的な映画でした。

Vフォー・ヴェンデッタ 特別版 Vフォー・ヴェンデッタ 特別版

そして、公式サイト映画本編よりも面白いんじゃないか!? というくらいよく出来ています!

世界45ヶ国の公式サイトへ国旗からジャンプできて、その国によって微妙に内容やポスターが違ったり、色んな国のサイトを眺めているだけでも面白い。言葉の勉強にもなりますペン
360度操作できるVRセットでは、映画には映らない凝った小道具もアップで見られたり、アートではコミック風の絵コンテ、VFXでは、この映画で一番興奮する、煙を吐きながら飛んでいくナイフシーンのVFXの詳細を動画で観る事ができる!
インタビューはスクリプト、視覚効果、Vスタントマン、衣装デザイナー、スタント・コーディネーターの突っこんだ内容のインタビューが読めて、本当に面白いです♪
映画の裏側に興味がある方にとってもお勧めカチンコ

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posted by bakabros at 15:50 | 東京 ☁ | Comment(18) | TrackBack(86) | 外国映画

2006年04月17日

『ぼくを葬る』

「ぼくを葬(おく)る」(原題 LE TEMPS QUI RESTE 英題 TIME TO LEAVE)試写。
フリガナがいる邦題ってどうなんでしょう? でもニュアンスはよく伝わります。

余命三ヶ月と告知された31歳のフォトグラファーが、自らの死と向き合い、それをどう受け止めて最期の時を迎えるのか。とても興味深く観ました。

フランソワ・オゾン監督の死を描く三部作、愛する者の死を描いた「まぼろし」に続く2作目では、自らをおくる、自分自身の死が描かれます。
主演のロマン役、メルヴィル・プポーは美しいだけでなく、怒りや焦燥感、諦めや孤独を、ぎらつきながらも愁いを湛えた瞳で強く訴えかけてきて、その存在感に圧倒されます。

ジャンヌ・モロー演じる、ロマンの祖母との会話、2人が過ごす時間がとても印象的です。
あとはロマンと共に、死を見つめる静かな時を追体験していきます。

exclamation映画の結末に触れていますので、鑑賞後に読まれる事をお勧めしますexclamation

timetoleave.jpg治る事のない病に冒されていても、彼はまだとても若く、生きる欲望に満ちあふれています。
恋人に別れを告げ、家族には真実を告げられず、たった1人で死を見つめ、その時を待つ。
その孤独さに胸がつまります。
とてもあっけなく、だからこそ深い悲しみと生命の力強さを逆に感じさせ、死に行く事への希望を残すエンディング。

それまでに彼がした事の全てに共感しながらも、「もし自分なら」と考えてみる。
映画の中の主人公、ロマンという役柄の死に様を追っていくうちに、その人それぞれの生き方があるように、その人1人1人の死に方があって当然なのだと思えました。

最期の時に、病院のベッドで家族に見守られて逝く必要はないのだ。
死んでいく時も、人はたったひとりなのだから、と。

生への執着と性への渇望、それが強く激しいほど、死の影が色濃く浮かび上がる。
主人公が死を意識するようになってから、子供時代の自分の幻影が頻繁に現れるようになります。
なぜ少年時代なのか? 一番生きる力に溢れていた時なのかもしれません。
鮮明に振り返る子供時代は、とても眩しく、哀しいけれど、ついにその少年時代の自分自身とバトンを渡し合い、彼は初めて死んでいく希望を見出せたように思えました。

海、草の生える砂浜で、潮の満ち引きのように、太陽の満ち欠けと共に土へと還っていく時間の永遠に、死も生の一部であって、そんなに恐い事じゃないよ、と思わせてくれる、魂が透き通っていくような映画でした。


ぼくを葬る
ぼくを葬る
posted with amazlet on 07.01.16
日活 (2006/10/06)
売り上げランキング: 4001
おすすめ度の平均: 5.0
5 フランス映画
5 美しすぎるラストシーン
5 死とまっすぐ向きあう



まぼろし<初回限定パッケージ仕様> まぼろし<初回限定パッケージ仕様>
愛する人の喪失を描いた、死を描く三部作の第一作。

多彩な上質の作品を次々と生み出すフランソワ・オゾン監督はまだ39歳! 
「海を飛ぶ夢」アレハンドロ・アメナーバル監督が33歳で安楽死というとても難しいテーマを堂々と描ききったように、死を真正面から深く見つめ、その答えを極上の映像にして表現してくれる、その才能に感嘆します。

フランソワ・オゾン DVD-BOX フランソワ・オゾン DVD-BOX
フランソワ・オゾン監督「まぼろし」以前の作品のBOX化。『海を見る』『サマードレス』『ベッドタイム・ストーリーズ』『クリミナル・ラヴァーズ』『アクション、ヴェリテ』他、全9作品を収録。

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posted by bakabros at 14:37 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(5) | 外国映画

2006年04月11日

「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」

「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」試写。
1960年代に書かれたイギリスのミステリー作家クリスチアナ・ブランドによる児童小説
「ふしぎなマチルダばあや」をベースに映画化。

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006/09/21)
売り上げランキング: 2623
おすすめ度の平均: 4.5
5 小さい子でも楽しめる作品
4 大人も子供も楽しめる!
5 シリアスからコメディまで、さすがにエマ・トンプソンは巧い!


エマ・トンプソンが原案、脚本、特殊ぶさいくメイクで主演するという事で、結構期待の作品でした。
今回の試写会はほとんど子供の観客がいなかったのでちょっと残念。

葬儀屋に勤めるブラウン氏(コリン・ファース)には長男のサイモン(トーマス・サングスター)を筆頭に7人の子供がいた。やんちゃな彼らは17人目にもなる子守りも追い出すことに成功。新しくやって来たナニー・マクフィー(エマ・トンプソン)も追い出そうとするが……。

不思議なステッキで魔法を操るナニー(ベビーシッター・乳母)と子供達との、子供向けドタバタコメディかと思いきや、父親と子供達の心の繋がり、子供のしつけなどが丁寧に描かれていて、思わず涙するシーンもありましたたらーっ(汗) 父親の恋愛もあったりして、シンプルなストーリーでもしっかりした作りで、面白かったです。

Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda
Nanny Mcphee: The Collected Tales Of Nurse Matilda

久し振りに感じたのは、ファンタジー映画の楽しさぴかぴか(新しい)
ファンタジーとはこういうものだ!という、楽しい映画でした♪
初めびっくりしたエマ・トンプソンのブサイクメイクも、見終わると納得!笑顔がまぶしいです。 童話的なストーリー、ファンタジーな役柄も、さすがにリアルに魅せます。
スッキリ、気分良いラストに、とっても楽しいエンドロールが更に楽しさを盛り上げますかわいい

Nanny McPhee [Original Motion Picture Soundtrack] Nanny McPhee [Original Motion Picture Soundtrack]

元々、アニメーションのクレジットが大好き! ナニー・マクフィーの影絵デザインもポップでおしゃれ。とっても素敵でした。
子供達の演技、特に赤ちゃんのアギーに目が釘付けです☆
徹底的にひねくれて騒ぎを起こす長男に「ラブ・アクチュアリー」のトーマス・サングスター。
妖精のような顔つきが魅力的。
分別のある長女、実験好きの次男に甘えん坊の三男と、個性豊かな子供達を見ているだけでも楽しいです。
使用人役のケリー・マクドナルドもしっかりとした顔つきがいいですね。「ネバーランド」のピーター・パン役の彼女だったんですね!
久し振りに観たコリン・ファースはいいお父さんになっていました。

監督は「ウェイクアップ!ネッド」のカーク・ジョーンズ。
ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」「ウィンブルドン」「プライドと偏見」などのワーキングタイトル制作。
今まで観たワーキングタイトル作品の中で一番面白かったですかわいい 

いつか晴れた日に いつか晴れた日に
エマ・トンプソンが脚色&主演して、アカデミー脚色賞を受賞しました。

カチンコ「プライドと偏見」の感想記事はこちら。
カチンコ「ウィンブルドン」の感想記事はこちら。

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posted by bakabros at 23:25 | 東京 ☔ | Comment(6) | TrackBack(31) | 外国映画

2006年04月05日

『美しき運命の傷痕』

『美しき運命の傷痕』試写。原題「L'ENFER」 英題「HELL」。

一体どんな映画なのか、粗筋だけをたよりに観ました。
その粗筋に罠があった……。

意味ありげなチラシの文句にまんまとはまってしまいました。
粗筋を探さずに、スクリーンから感じるままに観たかったです。

邦題も、そのまま「地獄」で良かったんじゃ……?
やけにサスペンスフルで緊張感を煽る音楽と映像、激しい感情表現にスリラーなのか!? とも思いました。

lenfer.jpg 美しき運命の傷痕
美しき運命の傷痕サウンドトラック
美しき運命の傷痕キェシロフスキの遺稿翻訳本。2006年4月公開の同名映画の監督ダニス・タノヴィッチのメッセージ付き。

三姉妹それぞれに問題を抱えた恋愛、施設で孤独に暮らす母親。
どれもリアルで、現実にどこにでもよくある事柄のように見えますが、過去の事件によるトラウマと、今を形作っているもの、その間に横たわる時間が、艶めかしいほどにいきいきと映し出され、人生の中の悲劇や運命、偶然というものがドラマチックに描かれていきます。

夫に裏切られた妻が復讐のため子供を殺してしまう悲劇を描いた、ギリシャ三大悲劇作家エウリピデス原作の王女メディアのストーリーを使ってドラマを盛り上げますが、それが母親を暗喩したものと見ていくと少し違和感があります。

公式サイトキャロル・ブーケインタビューを読んで、映画の中で不可解だった部分の謎が解けたような気がしました。
「王女メディア」について、ラストのセリフについても語っていて、とてもわかりやすく、深くこの映画を理解する事が出来ました。

美しき運命の傷痕 美しき運命の傷痕DVD

それでも、最後までわからなくて一番気になったのは冒頭のカッコウの托卵シーン。
もの凄く意味ありげで、ストーリーと繋がる意味を探していましたが、結局その意味はわかりませんでした。
このシーンの真意を誰か教えて下さいあせあせ(飛び散る汗)

「トリコロール」三部作、「ふたりのベロニカ」の監督、
クシシュトフ・キェシロフスキが最後に遺した「天国」「地獄」「煉獄」三部作の第二章「地獄」を、「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノヴィッチ監督が映像化。

美しい三姉妹にエマニュエル・ベアールカリン・ヴィアールマリー・ジラン、母親にキャロル・ブーケ
美しい女性たちに絡んでくる男優陣も、ジャック・ペランジャック・ガンブランギョーム・カネジャン・ロシュフォールと豪華キャストです。

ヘヴン ヘヴン
クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺稿、3部作「天国・地獄・煉獄」。
死の四日前に行われたインタビュー本邦初訳を同時収録。

キェシロフスキの世界 キェシロフスキの世界
生い立ちからドキュメンタリーの製作法、自らの全作品に対する詳しい解説、分析されたキェシロフスキ本。

ノー・マンズ・ランド ノー・マンズ・ランド
アカデミー賞外国語映画賞、カンヌ映画祭脚本賞ほか数々の賞を受賞した、ダニス・タノヴィッチ初監督作品。ストーリー、ブラックユーモアに満ちた描き方、映像、主張するもの、その主張のしかた、全てがぴったりとくる、大好きな映画です。戦争映画を観るならまずこれをどうぞ!


ジバンシー☆シャドウ・ショー

映画とタイアップし、劇場プレゼントもされているジバンシイのアイシャドウ「シャドウ・ショー」。自分のイメージカラーを探したり、イメージチェンジに普段使わないようなカラーをつけてみるのもいいですねぴかぴか(新しい)

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posted by bakabros at 16:30 | 東京 ☔ | Comment(9) | TrackBack(18) | 外国映画
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