2006年03月29日

『プロデューサーズ』

ブロードウェイミュージカルで、史上最多のトニー賞12部門受賞した「The Producers」の映画化、「プロデューサーズ」試写。
とにかく馬鹿馬鹿しくて、脳天気に笑えるドタバタミュージカルコメディです。

The Producers [Original Motion Picture Soundtrack] The Producers [Original Motion Picture Soundtrack] 
映画版のサウンドトラック。映画化で新曲が追加されています。

ミュージカル映画を観る時は、映画が始まってまず最初に突然歌い出す瞬間、いつもちょっとびっくりします。あせあせ(飛び散る汗)
「プロデューサーズ」は、きらびやかな衣装のダンサー達のゴージャスなダンスも沢山観られますが、主演のネイサン・レインマシュー・ブロデリックの歌とダンスに今ひとつ華やかさが足りないような……。なので、歌やダンスを楽しむようなミュージカルとはちょっとイメージが違いました。笑わせる場面は卑猥な冗談が多くてちょっとひいてしまいます。

プロデューサーズ プロデューサーズ
ミュージカル『プロデューサーズ』の完全翻訳本。歌詞、逸話とその全貌を網羅。

女優志望のスウェーデン娘、ウーラを演じるユマ・サーマンのそっくりさん、「凄くよく似ているけど、演技がベタだし、よく見ると顔も違うしな〜」と最後まで半信半疑だったのだけれど、やっぱり本物だったんですね!? あんなに背が高いのか。主演男優2人が小さすぎ? 本人もクランクイン前にネイサン・レインとマシュー・ブロデリックとの身長差の兼ね合いを心配していたらしい。180cmもあるそうです。その体の大きさが圧倒的で、女神のようにも見えるけれど、歌はいまいちでした。

役柄も「スウェーデンから女優を目指してブロードウェイへやって来て、仕事の為にはお色気も武器にする小娘」というものなので、ユマ・サーマンじゃなくて、もっと歌とダンスが上手な女優さんの方が良かったような気がします。ユマ・サーマンは好きなので、新しい一面を観られた事は楽しかったんですけどね。

プロデューサーズ コレクターズ・エディション プロデューサーズ コレクターズ・エディション

落ち目のプロデューサーのマックスと、ブロードウェイのプロデューサーになることが夢だった会計士のレオ。その2人が最低の舞台を作る為に、最低の脚本、最低の出演者、最低の演出家を探し奔走するというストーリー。

最低の脚本家にナチス信奉者のドイツ移民のフランツを演じるウィル・フェレル
ゲイの演出家ロジャーを演じるゲイリー・ビーチとその恋人カルメンを演じるロジャー・バートと、脇を固める俳優達が、その人そのもの、存在がもうおかしい!というキャスト勢揃いで、そんな芸達者な役者達のセリフ、表情、しぐさや動き一つで笑わせられます わーい(嬉しい顔)

ウィル・フェレルは「メリンダとメリンダ」「奥さまは魔女」でも笑わせてくれましたが、すっかりファンになって、もう今では顔を見ただけで笑ってしまいます。
ロジャー・バートは「ステップフォード・ワイフ」でもゲイの役でしたが、実際はどうなんでしょうか。凄く気になります。
恋人のロジャー役ゲイリー・ビーチの怪演はあっぱれですね! 
あのにやけ顔で軍服を着て、そして仕草がゲイというステージでの演技は最高でした♪

おばあちゃん達のラインダンスも最高におかしかったでするんるん
エンドクレジットの最後の最後まで楽しませてくれました!

カチンコ「メリンダとメリンダ」の感想記事カチンコ
カチンコ「奥さまは魔女」の感想記事カチンコ

プロデューサーズ プロデューサーズ

始まりはメル・ブルックス監督・脚本で、アカデミー脚本賞を受賞した1968年のこのコメディ映画。
これをブルックス自身の脚本と作詞・作曲でミュージカル化したブロードウェイの舞台が大ヒットして、再映画化となったそうです。
メル・ブルックスの要望で、舞台版「プロデューサーズ」で演出・振付を担当しトニー賞に輝いたスーザン・ストローマンが映画初監督。
肉感的で健康的な女性ダンサー達が珍しいなと感じましたが、女性監督と知って納得しました。
いかにもなスタイルの女性ダンサーが出てこないのが良かったです。

メル・ブルックスは今年で80歳! これからも素敵な曲と面白い脚本で、まだまだ楽しませて欲しいです☆

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posted by bakabros at 17:43 | 東京 ☁ | Comment(16) | TrackBack(57) | 外国映画

2006年03月23日

「ファイヤーウォール」

「ファイヤーウォール」原題FIREWALL試写。「銀行の盗難防止用コンピューターセキュリティーシステムを破る事が出来ないならば、システムの開発者を誘拐してしまえ」という発送は面白いと思いましたが、映画の展開、ストーリー、描かれ方にはあまり新鮮味を感じませんでした。

ファイヤーウォール 特別版 ファイヤーウォール 特別版

セキュリティシステムの専門家ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)の家族を一年にわたり監視し用意周到に調べあげた割には、色んな部分で結構大雑把な誘拐犯一味のボス、
ビル・コックスを演じるポール・ベタニーが、冷酷なんだけどちょっと間の抜けた感じにぴったりでした。
逆に、完璧と言われるコンピューターシステムの開発者という役柄に、ハリソン・フォードはちょっと似合わない気がしました。

どうやってそのシステムから1億ドルを盗み出すのか?が見所だと思いますが、コンピューターに詳しくない観客にもなんとなく理解させる為なのか、その手口がとてもわかりやすくてちょっと拍子抜けしました。
結末も、「あれで良かったのか!?」と、色んな事に疑問が残ります。
家族を人質にとられ、命の危険を感じていたとしても、ハリソン・フォードが一番凄いことしてるような気が……。
正当防衛としても、あそこまでやる動機が弱くて、もやもやした気分が残ります。

家族が誘拐され、知力体力を駆使し1人で敵と戦うハリソン・フォードの姿に、「フライトプラン」のジョディ・フォスターが重なったり。そう言えばあちらも三年ぶりの主演作。

フライトプラン フライトプラン

最近の(昔から!?)ハリウッド映画は、爆発シーンとかも、映画を盛り上げる為に無理矢理入れているようにしか見えなくなってきました。
カーチェイスとか、最後には必ず殴り合いパンチとかも。
セリフでちゃんと状況を説明してくれたり、伏線もわかりやすく、至れり尽くせりですが、ちょっと物足りなかったです。

Firewall [Original Motion Picture Soundtrack] Firewall [Original Motion Picture Soundtrack]

ハリソン・フォードは、相変わらずいい顔してますね♪
「ウィンブルドン」でしか観たことがなかった、ポール・ベタニーの悪役も良かったです。この人はやっぱり悪役顔ですね〜!

一番気になったのは、アメリカ映画の中で、誘拐される子供って、決まって必ずアレルギーかぜん息という設定が多いのだけれど、アメリカではそんなに多いんでしょうか??

アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD 
ハリソン・フォードと言えば、スター・ウォーズインディ・ジョーンズるんるん
いよいよ「インディ・ジョーンズ4」、全米2007年夏公開! 
ハリソン・フォードが今回「ファイヤーウォール」の夫婦役で共演したバージニア・マドセンの事を気に入って「インディイ4」への出演をオファーしたらしいです。また夫婦役が観られるかも??

ハリソン・フォードの全仕事’66〜’97 

ギャングスター・ナンバー1 ギャングスター・ナンバー1 デッドベイビーズ
やっぱり悪人顔ですね〜exclamation

カチンコポール・ベタニーの出演作品の感想記事
ダ・ヴィンチ・コード』『ウィンブルドン

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posted by bakabros at 22:15 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(51) | 外国映画

2006年03月21日

「サウンド・オブ・サンダー」

「サウンド・オブ・サンダー」原題A SOUND OF THUNDER試写。
細かい設定など、突っ込みどころ満載ですが、少々の粗にも目をつぶり、最後まで興味を惹かれて観る事が出来るのは、“タイムトラベルもの”その物の面白さゆえですね。
レイ・ブラッドベリの原作SF小説「太陽の黄金の林檎」に収録されている「サウンド・オブ・サンダー」の映画化です。「エンド・オブ・デイズ」のピーター・ハイアムズ監督。

太陽の黄金の林檎 「太陽の黄金の林檎」原作小説です。

サウンド・オブ・サンダー デラックス版 サウンド・オブ・サンダー デラックス版

西暦2055年。旅行代理店の「タイム・サファリ」社が主催する、6500万年前にタイムトラベルし、恐竜狩りを楽しむ画期的なツアーが人気を呼んでいた。過去への旅が恐ろしい危険をはらんでいる事に気づかずに……。

タイムトラベルに使うマシンが立ち乗りジェットコースターそのまんまだったり、外を歩いているシーンが思いっきりその場足踏みだったり!
CGとの合成シーンが、もろにそれとわかるので、違和感がありちょっと気になりました。フィルムが粗くてノイズが多いのも見づらかったです。

ストーリーや設定自体への疑問点も多かったです。
時空の穴から伸びる透明な道とか、“進化の波”って一体なに!?とか。
論理的でなくても、ある程度納得出来る説明があると良かったのですが、なんとなくごまかされてそのまま進んじゃったみたいな感じがありました。

進化を遂げた未来の動物たち、クリーチャーのような生き物のVFXは結構良くできていました。ドゥーガル・ディクソンの「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」の中に出て来る生き物を連想しました。

アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界 「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界

タイム・ウェーブ(進化の波)にさらわれる瞬間の描き方とか、進化した人間の姿は面白かったです。
主演のエドワード・バーンズ、ソニア・ランド博士役のキャサリン・マコーマックと、地味で渋めなキャストが逆に良かった気がしました。
ベン・キングズレーはさすが、迫力あります。彼のシーンだけ凄くリアリティを感じます。

未来のタイムトラベルが過去を変えた事による、現在に及ぼす大きな変化・影響の話ですが、今現実にどんどん進んでいる野生動物の絶滅や異常気象、天災などを考えると、多少大げさかもしれませんが、近い将来の地球の姿を見るような恐ろしさもありました。
野生動物の絶滅とは、そのまま直に生態系への変化をもたらす事だと思うから。
そして、虫嫌いの人は要注意exclamation×2 もの凄いウジャウジャシーンがあるよ〜!がく〜(落胆した顔)あせあせ(飛び散る汗)


華氏451 華氏451
レイ・ブラッドベリの原作小説をフランソワ・トリュフォーが映画化した恐るべき未来予想図。

レイ・ブラッドベリ(1)レイ・ブラッドベリ(6)
アメリカでTV放映されたシリーズ。今、これがすっごく観てみたいですexclamation

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posted by bakabros at 23:04 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(37) | 外国映画

2006年03月19日

『ククーシュカ ラップランドの妖精』

「ククーシュカ ラップランドの妖精」原題『Kukushka』。
フィンランド最北の地ラップランド。ロシア人兵士とフィンランド兵士をサーミ人の女性アンニが助ける。彼女にとって二人は敵ではなくてただの男。ところがそれぞれロシア語、フィンランド語、サーミ語しか話せない為に言葉が通じず、時にシリアスに、ユーモラスで不思議な暮らしが始まって……。

ククーシュカ ラップランドの妖精 ククーシュカ ラップランドの妖精

kukushka1.jpg始まりは仲間の兵士に足かせをされて置き去りにされるフィンランド兵士と、諜報会議にかけられる為に輸送される途中、味方のロシア軍から空爆を受けて倒れるロシア兵士の様子が延々と描かれます。

その時間の進み具合、時の描き方がとてもゆったりとしていて、「これがフィンランドタイムなのか!?」と思いました。

そこまではユーモアもなく、ただシビアな戦争という現実をじっくり見せられてちょっと疲れましたが、ラップランドの地で素朴な暮らしをするサーミ人の女性アンニが登場してから、スクリーンが一気に呼吸し始めて、俄然面白くなってきます。

トナカイの乳を搾り、湖の魚を捕り、自給自足の素朴な暮らしをたった1人でしているアンニのたくましさに敬服します! 
突如現れた何年ぶりかの男性を前に、素直に自分の欲望を伝える、そのあっけらかんとした姿に、本来の男と女の関係や、動物としての人間の本能を力強く感じて、現在の自分たちの生き方について深く考えさせられます。
内面も外見も飾らずに(二人に会ってから段々とお洒落で小綺麗になっていくのが可愛い)、厳しい自然の中でのギリギリの暮らし、食べる為に暮らし、当たり前に男を求めるサーミ人の女性像がとても逞しく、羨ましく思えました。

言葉の通じない3人の関係が終始ユーモラスに、でもとてもリアルに丁寧に描かれていて、とても見応えがありました。敵同士でも、言葉が通じなくても、同じ人間で、男と女。すると三角関係へ……、という展開もおかしかったです。
kukushka.jpg戦争中の人々の暮らしをコミカルに見せるという点は、「ライフ・イズ・ミラクル」とちょっと似たイメージですが、私は「ククーシュカ」の方がずっと面白く観られて、好きな映画でした。

初めにこの映画を知った時は、チラシ等の写真と「ラップランドの妖精」というサブタイトルから、子供が出て来るファンタジーな映画かと思っていました。
ストーリーを読んで、どうやらこの子供達は、イメージシーンのような使われ方なのかな? とも思いましたが、実際そんな感じでした。
そして、あのチラシ自体が結構ネタバレしてるような!? ちょっと、あれはまずいでしょうふらふら

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posted by bakabros at 16:50 | 東京 ☀ | Comment(14) | TrackBack(17) | 外国映画

2006年03月16日

「南極物語」

「南極物語」(原題:EIGHT BELOW)試写。
1983年公開の日本映画「南極物語」を、ウォルト・ディズニー・スタジオがハリウッド映画としてリメイクするという事で期待と不安が半々でしたが、さすがディズニー、上手いこと作っています。
コンゴ」「生きてこそ」「アラクノフォビア」のフランク・マーシャル監督・制作総指揮。
ワイルド・スピード」のポール・ウォーカー主演。

“真実に基づくストーリー”とクレジットされますが、舞台は勿論アメリカ、ストーリーや細かい設定も大幅に変更されていて、日本の原作とは全く違った雰囲気ですね。
日本の「南極物語」の事も詳しくは覚えていませんが、生き残る犬の数は覚えていたので、ラストの方であれれ? と思うこともありました。
犬ぞり用の犬が、人間達の都合の良いように使われているだけという悲しい現実と、置いてきた犬たちが気になってたまらない主人公というベースは日本版と同じで、結末もわかっているので安心して観ていられます。

南極物語 南極物語

感動したのは、犬たちの演技です! 凄い。本当に凄いです!
犬の演技といえば、「天空の草原のナンサ」の“ツォーホル”は、カンヌの「パルムドッグ賞」受賞犬で、あの子は演技でなくが素晴らしかったのですが、今回の「南極物語」のハスキー犬、マラミュート犬達は、トレーナーの指示通りに演技をしているのがよくわかるのです。その演技が素晴らしい!
撮影中トレーナーに視線を送ることなく演技出来るように訓練されていたそうです! そんな事が出来る犬もいるんですね〜。本当に賢くて溜息が出ます。
犬が何かする度に、「わあ〜!」「すご〜い!」という声があちこちから上がっていました。

そして、置き去りにされて死んでいく犬たちの姿に、会場全体からすすり泣きが! 結構、みんな泣いていましたたらーっ(汗)

私は犬にも主人公にも感情移入しきれなかったので泣きませんでしたが、これははまるとはまりそうです。犬を飼っている人は多分もっとはまるのではないでしょうか。

どこまで本物でどこからがCGなのかもよくわからない程の広大な南極の景観は美しいだけでなく、厳しさも伝わってきます。
アザラシは「皇帝ペンギン」の時と同じく悪役で可哀相になりました。
音と映像編集の見事さで、思いっきり驚かされるシーンもありました。
もの凄く驚いた隣席の人の衝撃で、こちらの椅子まで「ガターンどんっ(衝撃)exclamation×2と動いて、ディズニーランドのアトラクションみたいにそれでも驚かされましたがく〜(落胆した顔)

そういうスペクタクルな部分と、犬の数を初めから8頭と少なくして一頭ずつの個性をわかりやすくした部分は日本版よりも良かったと思います。

日本版では高倉健が1人か2人位で犬を探しに行ったような記憶があるのですが、アメリカ版は仲間達で力を合わせてという感じで、その辺りのお国柄の違いも比較して観ると面白いですね。
主人公の心情の描き方は日本版の方がしっくりきて好きかなと思いました。
ちょっと日本映画「南極物語」を観かえしてみたくなりました。

南極物語 南極物語

アザラシとくらした少年 氷の上のちっちゃな冒険―アザラシのあかちゃん
アザラシとくらした少年 氷の上のちっちゃな冒険―アザラシのあかちゃん
ヒョウアザラシの恐ろしい描かれ方が気の毒で、可愛いアザラシの本を探してみました。

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posted by bakabros at 23:37 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(17) | 外国映画

2006年03月10日

「SPIRIT」

「SPIRIT」スピリット試写。ジェット・リー最後のマーシャル・アーツ作品」という宣伝文句が気になりながら観ました。
ジェット・リーの武術、アクションは、本当に凄かった!
飛んでも、回っても、飛びながら回り蹴りしても、体の中心がぶれない殴られて飛んでいくような勢いをつけるカットはワイヤーを使っていると思いますが、ほとんどのアクションシーンは本物なのではないかと思います。
とにかく速い。そしてキレがあって美しい。編集も上手い。久し振りに本物の武術アクションを観た! と感激し、ワクワクしてきて嬉しくなりました。

SPIRIT<スピリット> SPIRIT<スピリット>

ハリウッドで活躍するロニー・ユー監督、「英雄 〜HERO〜 」「LOVERS」のプロデューサー、ビル・コンに衣装デザインのワダエミ、「グリーン・デスティニー
マトリックス」のアクション監督ユエン・ウーピン、「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」出演のコリン・チョウが特別出演、「LOVERS」の音楽梅林茂と、凄いスタッフ・キャストの集まるビッグプロジェクト! キャストは他にもドン・ヨン、ネイサン・ジョーンズ、原田眞人と、脇を固めるキャスティングもいいですね。特にスン・リーが良かったです。

1910年、上海で開催された史上初の異種格闘技戦を舞台に、中国武術の創始者で実在の武闘家フォ・ユァンジア(霍元甲)の生き様が描かれますが、設定のみで内容はほとんどフィクションだと思われます。ちょっとありえない体勢、動き、アクションがありますが、「ジェット・リーなら本当にやるかもしれない」と思わせてくれる懐の深さと説得力があります。

ジェット・リー Jet Li: A Biography Jet Li (Martial Arts Masters)
ジェット・リー&世界にはばたいたドラゴンたち

日本人武道家、田中安野を演じる中村獅童は「キル・ビル」の栗山千明みたいな使われ方かなと思い期待しませんでしたが、ジェット・リーと茶を飲みながら武道精神を語り合うシーンもあり、良い役どころ。
ただ、アクションはちょっと迫力が足りない気がしましたが、やはりあの顔はいいですね。

2時間の上映予定を1時間43分に編集してもまだ、村でのシーンがちょっと長かった気もしますが、フォ・ユァンジアがそれまでの人生を振り返り、自分がしてきたことの意味と、これからどうやって生きていくのかを考える場として、不可欠だったのかなとも思いました。
特に、ジェット・リーのインタビューを見ると、そういった精神面こそが彼の一番言いたかった事なのだとわかりました。

そのせいか、クライマックスの武道大会シーンが、最後の1人、中村獅童から始まるのにびっくり! 始めに3人見せちゃったんですね。冒頭シーンで抑えめにして、ラスト前にもう少しまとめて観たかった気がしました。
とにかく、ジェット・リーの武術、アクションが素晴らしくて、見ているだけでもドキドキします。星空の丘で1人、型を演じるジェット・リーは、体ひとつで風や空や大地と語り合い、宇宙の神秘と溶け合っているようで、とても羨ましく、美しくて、うっとりしました。

ジャッキー・チェンファンだったカンフー映画好きとして、楽しく鑑賞しました。
こんなアクションを見せてくれる事が出来るのは、今ジェット・リーしかいないのでは?
「最後のマーシャル・アーツ作品」という言葉は、“これまでの集大成であって、武術について言いたいことはこの映画で言い尽くした”という意味らしいので、これからアクション映画に全く出ないという事ではないらしく、ホッとしました。
でも、だからこそ彼自身が言い切る「最後の武術映画」を今、見て欲しいと思います。

「少林寺」 「少林寺 2」 アルティメット・ツインパック レジェンド・オブ・カンフー・ヒーロー/ジェット・リー DVD-BOX 2
「少林寺」 「少林寺 2」 アルティメット・ツインパック ジェット・リー、リー・リンチェイと言えば、少林寺!パンチ
レジェンド・オブ・カンフー・ヒーロー/ジェット・リー DVD-BOX 2

フォ・ユァンジア 現在の全ての武術の生みの親、「SPIRIT」の主人公のモデル、フォ・ユァンジアのDVDが発売されます。今まで出てなかったのが不思議。

カンフー映画大全集―「燃えよドラゴン」から「カンフーハッスル」まで 香港電影バラエティブック
カンフー映画大全集―「燃えよドラゴン」から「カンフーハッスル」まで
香港電影バラエティブック
最近、カンフー映画で育った世代が新しいカンフー映画を作り出していますね。これからのカンフー映画にも期待しまするんるん

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posted by bakabros at 17:03 | 東京 🌁 | Comment(18) | TrackBack(55) | 外国映画
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