
「愛と追憶の日々」「恋愛小説家」のジェームズ・L・ブルックス
キャストはアダム・サンドラー
今回のアダム・サンドラーは評判が良いらしいです。
演じるのはロサンゼルスの人気レストランのオーナー・シェフ、ジョン・クラスキー。愛すべき子供達と自分勝手な妻デボラ(ティア・レオーニ)、デボラの母親(クロリス・リーチマン)と一見楽しそうに見えて、実は今にも崩れそうな家庭の主を、コメディ色をぐっと抑えた演技でじっくりと見せてくれます。
そんな問題を抱えた一家も、メキシコからやってきたフロール(パズ・ヴェガ)とクリスティーナ(シェルビー・ブルース)から見ればとてもリッチな白人家庭。
スペイン語(Spanish)を話せないクラスキー家と、英語(English)を話せない母親フロールとの間に起こる問題をフロールの娘クリスティーナが通訳するようになり、やがてフロール自身も英語を学ぼうとし始める。
タイトルの“Spanglish”とは、アメリカで暮らす4千万人近くのラテン系の人々によって話されている、スペイン語と英語との混成語の事。
この“スペイン語訛りの英語”ともいう言語を、どうやって字幕化するのかと思っていたら、スペイン語そのものはほとんど全部字幕無し。下手に両方訳されるよりは、その方が思い切りがよくて良かったかも。
言葉が通じない。言いたいことがあってもとりあえず笑顔

わかりにくいというか、一見複雑に見えるストーリーが、とてもわかりやすくなっていたので、結構誰にでもお勧め出来るかも。
特に、英語やスペイン語を習っている人や、興味がある人、両方理解出来る人にはより一層面白く見られるのではないかと思いました。
![Spanglish [Original Motion Picture Soundtrack]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B0006VXMH6.09.MZZZZZZZ.jpg)
アダムたんの作った料理を食べたいよ〜♪ はっ!?(我に返る)
アダム・サンドラーは、大分ぼっちゃりして、シワも増えたし「結構年なのね」と思ったけど、1966年生まれなのでまだ39歳! ブラピやジョニデよりも若いのね。
子供思いで、自分勝手な妻にも優しく、人前(フロールの前では別!)では怒りを抑え、家族や友人には常に明るく接する、ほとんど理想の男性像!? こういう役をやると、ますますいいなあ。ちりちり天然パーマで(そうだよね!?)、いつも半開きのアヒル口で、とろんと眠そうな瞳も、なんだか段々とびきりのいい男に見えてきてしまうから不思議!
うっとりと見とれている自分に驚いたりして

この映画の本当の主役はパズ・ヴェガなのだけれど、この役はアダムファンにはたまらないのではないでしょうか。
パズ・ヴェガは、とにかく強くたくましく、美しい!
ラテン系のはちきれんばかりの肢体がたまらなく魅力的です。
とりあえずの笑顔と、本物の笑顔、そして強い意志を通す瞳の力強さに女でも惚れます。
ティア・レオーニ
おばあちゃん役のクロリス・リーチマン、太めな娘役サラ・スティール、そし美しく聡明なフローラの娘役のシェルビー・ブルースも素晴らしい演技でした!
誰でも、登場人物の誰かに感情移入して見られる映画だと思いますが、登場人物全てに感情移入出来る映画というのも珍しいと思うほど、みんなの気持ちがよくわかる!という映画でした。
子供の目線で見ればたまらず悲しくなる場面があるし、母親になった自分の視点や、かつて娘であって、いつまでも母親にとっては娘の自分という視点からまた母を見る。
母親と娘のストーリーだけれど、父親と子供達の関係もしっかりと見せてくれるので、男性にも是非見て欲しい映画です。

パズ・ヴェガの笑顔とアダム・サンドラーの困った顔が堪能出来ます


故ウォーレン・ジヴォンへのトリビュートアルバム。映画界からもアダム・サンドラー、ビリー・ボブ・ソーントンらそうそうたるアーティストが参加。
アダム・サンドラーって、歌手でもあるんですよね。

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アダム・サンドラー主演映画の感想記事です。





