2005年11月23日

「そして、ひと粒のひかり」

maria4.jpgシネアミューズにて「そして、ひと粒のひかり」鑑賞。
原題「MARIA FULL OF GRACE」Based on 1,000 true stories.
世界中の女性達に捧げる“21世紀のマリア”真実の物語。


試写会に当選したものの阪神優勝のXデーと重なってしまった為に観られず
、という記事を読んでいた友人が、丁度余っていたという劇場鑑賞券を恵んでくれました!
感謝感激! とっても嬉しいです♪

矛盾を抱えながらも、新しい道を切り開くため力強く生きる現代のマリア。
南米コロンビアで今なお起こっている1000の事例に基づいて生み出された麻薬密売にまつわるスリリングなストーリー展開と女性として母として徐々に成長し輝いていく主人公の姿に共感をおぼえ、新しい一歩を踏み出すことの大切さ伝えてくれる感動のドラマを兼ね備えた力強い作品。
アモーレス・ペロス」「シティ・オブ・ゴッド」につづく南米の真実を描いた“衝撃作”
という事でとても期待しての鑑賞。監督は長編デビューとなるジョシュア・マーストン。

始まりから、ラストまで、とにかくリアル!


『花農場の仕事は嫌になる!』けれど、でも主任の言うこともある意味正しい。

『稼ぎ頭としか自分を見ていない母親にはうんざり!』でも母親が娘に甘える気持ちもわかる。

『姉の子供の薬代まで!? やってられない。』でも、子供の世話をしながら働くことも出来ない姉の立場もわからないでもない。

『ろくに話も出来ない恋人には絶望。』でも、体目当てでも責任は取るよ、それでいいんだろ、という彼氏の言い分にも納得。


マリアはそんな周りの人間達と責任の為に生きること、今この状況の中で生きていく事の意味を失ってしまう。
全ての登場人物が自分のことしか考えていない。それは実に現実的で、リアルな映像だった。
“世の中はこう動いているんだよな”という現実感。
maria.jpg
マリアを中心に登場する人物全てのセリフや行動がとてもリアルで、全ての人物に感情移入してしまう。
「うん、わかる。わかるよ、その気持ち」と。
登場人物を取り巻くこの状況がどんなに困難で生きづらいかが伝わってきて、まるでドキュメンタリー映画を観ている気分になってくる。

“ミュール”と呼ばれる、麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する運び屋の映画だとわかっていても、実際麻薬を飲み込むシーンでは「うわー、止めてくれ!」と本気で思う。

淡々と仕事をこなす女性達を見ていると、ただ金の為なのか? それとも。
見る前は、貧乏に困窮して“ミュール”になってしまった女性の話なのかと思っていたけれど、映画に出て来る女性達は、そこまで切羽詰まっているようには見えない。

それなら、なぜ?? この仕事をするのが金の為だけでないのなら、余計に問題は深刻な気がして、空恐ろしいものを感じる。

「コロンビアでは子育て出来ない」という言葉が出て来る。
子供の為に故郷も家族も全て捨てて生きるのが正しいのか、そうしなければならないほどコロンビアという国が酷い状況なのか、本当の事はよくわからないけれど、とても多くの事を考えさせられる映画だった。

主演のカタリーナ・サンディノ・モレノの、常に眉間にシワを寄せている、世の中に絶望したような、諦めのような、呆然としたような表情がとても印象的。
映画の中で一度だけ眉間のシワが消えて、可愛らしい笑顔を見せる。
その柔らかい表情はまるで別人。
マリアのその表情に希望を見いだせた気がした。
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映画は期待通り、期待以上でもあり、期待し過ぎた部分もあった。
日本版のポスター等のイラストと、マリアという名前、ストーリーの大筋から、勝手にラストを想像していたのだけれど、それは本当に自分の思い込みだったので、思った展開とは違っても、充分に見応えのある素晴らしい映画だった。


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posted by bakabros at 23:12 | 東京 ☀ | Comment(22) | TrackBack(47) | 外国映画

2005年11月17日

『ポビーとディンガン』

あなたの子供の頃、目に見えない友達、想像上の友人、“イマジナリー・フレンド”はいましたか?
私はとても現実的な考え方をする子供で、サンタクロースすら信じていなかったので、
「誰もが子供の頃に持っていた目には見えない友達」なんて言われてしまうと「えっ!? みんなにはいたの!?」と驚いてしまう。
もしかしたらいたこともあったのかもしれないけれど、子供の頃の事ってほとんど覚えていない。みんなは普通に覚えているのかな?

ポビーとディンガン ポビーとディンガン

ポスターの少年少女の写真を見て、子供の映画だ!とそれだけで試写会応募していたので、詳しく内容を知るまでは写真の2人が「ポビーとディンガン」なのかと思っていた。
この原作はタイトルこそ忘れていたけれど、読んだような気がする。
僕はオーストラリアの田舎町に住む男の子アシュモル。
僕にはケリーアンという妹がいる。ケリーアンにはポビーとディンガンという大好きな友達がいるんだけど、僕はそれが妹の作り上げた架空の友達だって知っている。ある日妹はポビーとディンガンがいなくなった、って言い出した。しかも妹は病気にかかってどんどん弱っていく。
仕方ない、妹の病気を治すためにも、僕がお友達を探すしかない!

映画を観る前にチラシをちらっと読んだら、ストーリーが全部書いてあって驚いた。
あまり予備知識入れずに観た方がもっと楽しめる映画だと思う。

原作者が脚本執筆に加わっているからこそだと思うのだけど、自転車のホイールにはめたカードとかのディテールがいい。

主役は空想癖のある妹の女の子かと思いきや、お兄ちゃんの男の子が全編にわたり頑張っている姿に感動する。お兄ちゃん、優しいけれど、つらいよね
自分は末子なので兄姉の気持ちは本当にはわからないし、ケリーアンのようにわがまま放題するタイプだけど、お兄ちゃんの辛い気持ちがもの凄く伝わってきて切なくなる映画だった。

兄役のクリスチャン・ベイヤースは、プロとしての演技経験はゼロでも、2歳から俳優を目指していたとか。10歳とは思えない演技達者ぶりに驚く。
顔も可愛い。誰かに似てる!と思ったら中邑真輔だった。

妹役のサファイア・ボイスは、自身にもイマジナリー・フレンドがいるという「途方もなく豊かな想像力の持ち主」なんだとか。こちらも演技経験ゼロの10歳。やせ過ぎがちょっと心配。

一番良かったのはエンドロール!
この映画を全て語る、素晴らしいエンドロールに感激!
中身は観てのお楽しみ。

ポビーとディンガン ポビーとディンガン

「ポビーとディンガン」原作、脚本ベン・ライス
フル・モンティラッキー・ブレイクピーター・カッタネオ監督。

空から兵隊がふってきた空から兵隊がふってきた
ポビーとディンガンに続くベン・ライスの二作目。きらきらした子供の視点から、人間の本質を鋭くとらえたシュールなファンタジイ。この原作も自らが映画化脚本執筆中だそうです。

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posted by bakabros at 06:47 | 東京 🌁 | Comment(7) | TrackBack(31) | 外国映画

2005年11月07日

「プライドと偏見」

読売ホールにて「プライドと偏見」“PRIDE&PREJUDICE”試写会。
「ドミノ」に続くキーラ・ナイトレイ主演作。共演にマシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランドジュディ・デンチ。「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」のワーキングタイトル制作。

プライドと偏見 プライドと偏見

ブリジット・ジョーンズの日記」のダーシー役、コリン・ファース主演(役名も同じダーシー!)で、BBCにより1995年に一度映像化されている。「ブリジット・ジョーンズの日記」の著者ヘレン・フィールディングはこのBBCドラマの熱狂的なファンなのだとか。
高慢と偏見 高慢と偏見

18世紀末、女性に財産相続権がなかった時代、“結婚”は女性にとって人生のすべてだった。イギリスの田舎町を舞台に、ベネット家の5人姉妹は社交界デビューし、結婚する事、それもお金持ちの男とする事だけを望んでいる。そんなベネット家の隣りに、大金持ちの貴公子ビングリーが引っ越してくる。美しく内気な長女ジェーンと、読書家で庶民続級ながらも気高い次女のエリザベス。ビングリーとその親友で気位の高いダーシー。ジェーンとビングリーはたちまち恋仲になるが、エリザベスはダーシーの高慢さに強い反発を抱き、心の内では惹かれながらも会えば反抗的な態度を取ってしまう。

原作はイギリスの女性作家ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」。


高慢と偏見〔新装版〕 高慢と偏見〔新装版〕

18世紀が舞台の文芸作品とわかっていながらも、“結婚する事だけが女の幸せ”という当時の状況と直接的な描き方に少し違和感を感じてしまった。
その時代に生きていた人々は、勿論その選択肢しかなかったのだろうし、逆にそれだけしか考える事もなかったのだと思えば、それはそれで幸せなのかもしれない。
「将校が来たら物を落として拾って貰え」とか。本当に落としたりして引いてしまう。ああ、でも、今でもやるかな、形は違えど。とか映画の本筋とは違うところで色々と考えてしまった。

身勝手な母親の下品さとか、色気づいた妹たちとか、セリフは現代的に脚色されているだろうけれど、やけにリアルで生々しい。
現実的なセリフをどう捉えるかで映画の見方ががらりと変わるような。シリアスなようなシーンでも結構笑いが起きていた。
オール・ロケによる映像は美しく、田園風景やスクリーンが眩しい程の朝焼け、夕陽に心洗われる。
pride.jpg
キャストが凄く良かった! キーラ・ナイトレイとにかく全ての表情が生き生きして輝いている。情熱を秘めて自分らしい生き方を求める凛とした佇まいは彼女その物のようで、演技を観ている事を忘れてしまう。
現代劇よりも時代劇の方が合っているような顔立ちもぴったり。

ダーシー役のマシュー・マクファディンの仏頂面も良かった。声もいい。おでこがちょっと気になる。


bd.jpg下品な母親役をやらせたらこの人という位はまり役のブレンダ・プレッシン(「SONNY/ソニー」のソニーのママ役)。身勝手ながらも憎めない、可愛げがある母親役が抜群!
父親役のドナルド・サザーランドも、もうおじいちゃんみたいで顔がよく見えなかったけれど、「彼が演じているので最後まで何があるかわからない」と期待させてくれる、素晴らしい存在感で魅力的。

pridej.jpg
ジュディ・デンチはとにかく凄い迫力!凄い鼻! さすが、凄みがある。あんな顔と剣幕で怒られたらやっていない罪までも告白してしまいそう

姉のジェーン役(ロザムンド・パイク)、ジェーンと恋仲になるビングリー、従兄のコリンズ、ウィッカム、妹達が皆とても良かったのだけれど、公式サイトもポスターのみで、チラシにも主要キャスト名しか載っていないのが残念。
公開は2006年1月14日という事なので、これから情報が出て来るのが楽しみ。

Darcy's Story 高慢と偏見高慢と偏見
Darcy's Story
ヒロインのエリザベスの立場から書かれたジェーン・オースティンの「高慢と偏見」"Pride and prejuice"を、ダーシーの側からの視点で書かれたペーパーバック。

エマ ジェーン・オースティン原作の「エマ」を見逃していたな、と思ってレビューを見たら、主演グウィネス・パルトロウ、共演がユアン・マクレガートニ・コレットと知ってますます観てみたくなりました。

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posted by bakabros at 23:46 | 東京 ☔ | Comment(12) | TrackBack(61) | 外国映画

2005年11月01日

「ティム・バートンのコープス・ブライド」

ユナイテッドシネマとしまえんにて「コープス・ブライド」鑑賞。
チャーリーとチョコレート工場」以上に楽しみにしていた「コープス・ブライド」。
tcbjpg.jpg
ティム・バートンのコープスブライド 特別版 2006/3/3 発売!
ストーリーも大体わかっているものの、あまりに素晴らしい人形達の演技、演出力、カメラワークに痺れまくり!
「ストップモーションアニメだよ」、と常に自分に言い聞かせていないと、全部CGかと思ってしまうような不思議でリアルでファンタジーな映像が次々と、普通な顔して過ぎ去ってしまうので、ワンシーン、ワンカットも見逃すまいと必死になってしまう。
それ程独特の映像、楽しくて美しくしい悪夢の中にいるみたい。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同じくミュージカル・タッチで進んでいくストーリー。ああ、ミュージカルだったのか!でもこのパペット達の不思議な世界にはミュージカルがぴったりかも。
コープスブライド ブラッシュ スケルトンボーイ コープスブライド ブラッシュ スケルトンガールコープスブライド ブラッシュ マゴットコープスブライド ぬいぐるみ/スクラップ Y-227
コープスブライド ブラッシュ スケルトンボーイ
コープスブライド ブラッシュ スケルトンガール
コープスブライド ブラッシュ マゴット
コープスブライド ぬいぐるみ/スクラップ Y-227
スケルトンボーイとガール、あの年で死んだのかと思うともうそれだけで悲しくなってしまう。

成金の息子と落ちぶれた貴族の娘が、お互い親の利害の為に結婚する事に。
結婚式前夜に初めて顔を会わすビクターとビクトリア。
逢ってみるといい感じ。でもリハーサルで誓いの言葉を上手く言えないビクトリア。牧師からは結婚延期(!?)を言い渡されてしまい、森で1人誓いの言葉の練習をすると、死体の花嫁が現れて…!?

実写映画だったらちょっと無理矢理と思うようなストーリー展開も、オーバーなセリフまわしや演技も演出もとにかく楽しくてたまらない!

驚いたのは、カメラワークが普通に実写映画のようで、登場人物(パペット)達がハッと驚くシーン、つまづくシーン、グッとなるシーンで、こちらも「あっ!」と驚き、「ハッ!」として、「グッ!」となってしまう。

登場人物(パペット)達のあまりに自然な動きと心の動きを映し出すカメラワークと演出力に唸る。さすがティム・バートン監督。どんどん映画に引き込まれて行く。
コープス・ブライドの眉間が、笑った時にいつか変わるのか?とか、ビクター、ビクトリアの髪の毛は毛糸かな?とか、死人達の細かい設定、画面のそこかしこに現れては消える一匹の蜘蛛さえ見逃してはなるまいと必死にディテールを追い続けるその一時の楽しいこと!

ティム・バートン作品、最近では「ビッグ・フィッシュ」が一番好きだった。
「コープス・ブライド」はストップモーションアニメなので、特別にこちらも“ティム・バートンのアニメーション作品”の中で一番好きな作品になった。

ジョニー・デップは始めの方で「あ、ジョニー・デップなんだっけ」と一度思ったけれど、あとはもうパペットの方が魅力的で、声は全く気にならなくて忘れてしまった。コープス・ブライドのヘレナ・ボナム・カーターの声の方がずっと印象的で魅惑的で心に残る。あとはクリストファー・リーかな。

ナイトメア・ビフォア・クリスマス」も大好きだったけれど、ちょっと異次元過ぎるジャックとサリーと比べて、コープス・ブライドには感情移入しまくり。

あのいつも泣きそうな顔と微笑みを絶やさぬ口元。美しくて切なくなる。
地上のセピアな世界よりも、地下の墓場、死人達の世界の方がずっとカラフルで楽しげなのもいい。
Tim Burton's Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
Tim Burton's Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
ダニー・エルフマンの音楽はもうそれだけで映画以上に感動出来る、相変わらずの素晴らしさ。今回も思いっきり楽しませてくれました!

ガイコツ達のジャジーなナンバー(一体何個の楽器になるのか!?)、クモのお針子さん達のお直しシーンとか、もう大好き! 
ずっと笑って、ずっと涙を浮かべて、ラストにはもうぼろぼろ泣いてしまう。
切なすぎるよ。でもよくわかるよ。
コープス・ブライドの瞳「あれ、もしかしてウルウルしてる!?」と思っていたけれど、本当にウルウルしていたんだね。
もう切なすぎる素敵な悪夢。やられた。大好きです。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション
やっぱりこれが凄く観たくなります! 特製ポストカード付きコレクターズ・エディションが11/23に発売されます。メイキングやストーリーボードとの比較、未公開シーン集やティム・バートン初期の作品も収録されています。

コレクションドール/コープスブライド Y-230
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カチンコ「チャーリーとチョコレート工場」の感想記事カチンコ

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posted by bakabros at 23:51 | 東京 ☀ | Comment(25) | TrackBack(54) | 外国映画

2005年10月28日

「モンドヴィーノ」

mondovino.jpgTFMホールにて「モンドヴィーノ」試写会。
キャッチコピーは
“誰かに話したくなる、ワインの話。”
「この映画を見ると、明日選ぶワインが変わります。」
上手いですね〜! まんまと観ちゃいました。しかも、試写状が届くまでドキュメンタリー映画だという事もよく知らずにいました。
公式HPから行ける、cinemacafe.netの「モンドヴィーノ」特集はとても充実した内容で読み応えあります。東京ワインマップ、ワインを愛するブロガー特集、ワインチャートまであって、ワイン好きにはたまらないです。

映画は、ただ“ワインが好き”という人よりも、大分“ワイン通”向けかな?という印象です。
ワインに関わる事、物、言葉や人、ただボルドーやシャルドネだけでは終わらない、テロワール“地味”(その土地の持つ風土や気候、それによって変わってくる味わい)という物の価値や意味合いを深く追求するドキュメンタリー映画でした。
mondovino1.jpgワインに限らずお酒は大好きですが、取りあえずお安くて、そこそこの味ならば満足、の質より量タイプです。リットル当たりの単価を割り出して安い方にしてしまうような自分なので、この映画は面白かったものの、見ていて恥ずかしくなりました。

この映画の中で語られる色んな事物を、あまりにも知らなさすぎて、私にとっては“ワインを飲みたくなる”よりも、“もっとワインを知りたくなる、ワインについて考えてみたくなる”映画でした。
そして、テロワール溢れる昔ながらの農場の、手作りワインが飲みたくなるのと同じくらいか、それ以上に映画の中で“悪”とされているグローバリゼーションされパーカリゼーションされてミッシェル・ロランに酸素を含まされた新しいワイン、スーパートスカーナとか、オーパス・ワンとか、シャトー・マルゴーを飲んでみたくなりました。

ソムリエの資格を持つジョナサン・ノシター監督の演出は徹底して昔ながらの作り手に光を当て、ロランやパーカー、モンダヴィ一族らの影を映し出します。

イタリアやフランスのブドウ畑の美しい山並みが開発などでなくなって欲しくはないし、着色されない本物のワインをいつまでも飲み続けたい。
でも、10年20年寝かすなんて待ってられない、今すぐに飲み頃のワインを楽しみたい。

両者の言いたいこともよくわかるし、それぞれに納得します。
そして、私はそんな両方のワインを楽しみたいと思いました。
それを選ぶことが出来る現在のワイン事情は、私にとっては好ましいかもしれません。
でも、価格操作されたり不自然に添加されたものは御免です。
結局、自分の舌で自分の美味しいと思う物を選ぶ事が一番だと思うのですが、果たしてそんなことが自分に出来るのかな。多分無理。

そして今日も1.8l¥700のワインを買ってしまうのでした。

ボジョレーヴィラージュ・プリムール[2005]/ルロワボジョレーヴィラージュ・プリムール[2005]/ルロワ 
でも、ボジョレーだけは別格! これだけは毎年奮発して頂きます♪ 解禁日は11/17です!

ワインの科学―「私のワイン」のさがし方 ソムリエも知らないワインの素顔。
ワイン通が嫌われる理由(わけ)
ワインの謎解き―キーワードは太陽と大地
最高のワインをめざして―ロバート・モンダヴィ自伝 映画にも登場するアメリカのワイン業界の元大御所モンダヴィ自伝。

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posted by bakabros at 23:17 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(12) | 外国映画

2005年10月21日

「ドミノ」

domino.jpg厚生年金会館「ドミノ」原題DOMINO試写会。
実在の女バウンティハンター(賞金稼ぎ)の波乱の人生。キーラ・ナイトレイ主演。ブロンドのショートカットが格好良い! 
と思っていたら、本物のドミノ・ハーヴェイの五分刈り!? もの凄い格好良い。
ドミノが見てみたいなとラストを秘かに期待していたけれど、やられた。
想像以上に素敵だった。 

映画は、始まりから終わりまで、常にカメラがチカチカグルグルと動いているのでとても疲れる。始まりの3分間で、この映画を真剣に観ることを諦めた人、結構多いと思う。
それ程のカメラワーク。そんなに動かさなくても!と何度も思った。

ミュージックビデオとか、ショートムービーならまだしも、これを2時間7分観るのか? と思った時点で脱落していった人がちらほら。
頭痛そうにずっと時計を気にしてる人とか。溜息の漏れる試写会場。

domino1.jpgそんなチカチカムービーでも、後半はストーリーの急展開にグッと引きつけられて、目が離せなくなってくる。

まるで映画の中の、フィクションストーリー。これが実話だという事が信じられなくなってくる程の衝撃の展開。どこまでが実話なのか実際はわからないけれど、そこがまたリアルで、スクリーンに引き込まれる。

シン・シティ」に続きミッキー・ロークが意外に良かった。笑った顔はまだ可愛いんだね。
「ミッキー・ロークだ!」と常に言い聞かせる。そう思っていないと、過去のイメージの中のミッキー・ロークとはあまりにもかけ離れているので戸惑ってしまう。

チョコ役のエドガー・ラミレスもキュート!
出入りの前に必ず髪の毛をほどくのが最高におかしい。


他にも、クリストファー・ウォーケンルーシー・リュージャクリーン・ビセットミーナ・スヴァーリデルロイ・リンドーと豪華キャスト。

そして「ビバリーヒルズ高校白書」のファンを羨ましいと思った。この映画をもっと楽しめるだろうから。

頑張って席を立たずに最後まで観た人は、観た甲斐あった! と思ったはず。
だって、本物のドミノはスクリーンのドミノよりも数倍素敵だったから。

ドミノ ドミノ
DVDには本物のドミノの生前の姿、モデル時代の映像も観られるそうですぴかぴか(新しい)

ビバリーヒルズ高校白書 第一シーズン(1)
ビバリーヒルズ高校白書 第一シーズン(1)
一体何シーズンの、何話まであるの〜!? 「ドミノ」を観てちょっと観てみたいと思ったけど、こんなに長いと、もう高校卒業してない?? 「白線流し」みたいなものなのかな。

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posted by bakabros at 23:55 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(28) | 外国映画
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