2005年09月29日

「バッド・エデュケーション」

バッド・エデュケーション
新文芸座にてペドロ・アルモドバル監督の「バッド・エデュケーション」鑑賞。

オール・アバウト・マイ・マザー」では、一見母と息子の物語と思いきや、普通にゲイの友人、元夫などが出てきて、それが当たり前のようにストーリーに絡んでくる事に驚いた。
その時は『スペインってゲイが多い国なのかな』位しか思わなかったけれど、「バッド・エデュケーション」は「オール・アバウト・マイ・マザー」の比ではない! 程、全編もの凄いゲイムービーだった。

ガエル・ガルシア・ベルナルが出ている事と、チラシやポスターの図柄、少年二人と赤地に花柄の可憐な感じから、可愛らしい映画を想像して観た人はさぞ驚いた事だろう!
「ゲイの映画だ」とわかっていた私でさえ、その内容の濃さとハードさにちょっと引いた。
特別に好きという訳でもないけれど、嫌いではないので、男同士のベッドシーンも興味津々。

男同士の恋愛や欲望の描き方が余りにも当たり前で、自然な捉え方なので、“ただ相手が同性だっただけ”で、男女間の恋愛とやっている事は何も変わらない、という当たり前の事を気づかせてくれる。
監督の狙いはそこにあるのかなとも思った。

アモーレス・ペロス ― スペシャル・コレクターズ・エディションガエル・ガルシア・ベルナルは、ちょっと甘えたようなアヒル口元でいい顔してる。今回初めて気づいたけれど意外と背が小さい。

映画の前に「天国の口、終りの楽園。」の予告編を観たのだけれど、これが彼、ガエル・ガルシア・ベルナルだとわかっているのに、別人に見えた。若かったからか? 溢れ出してくる位ストレートな情熱がとても魅力的!

映画の中で、フェレ・マルチネス演じるエンリケが、ガエル・ガルシア・ベルナル演じるイグナシオの書いたシナリオを読んでいるシーンから劇中劇が挿入されるのだけれど、それが事実なのかフィクションなのかわからないままストーリーが進んでいき、後で明らかになる事実は、それまでの夢の中のような雰囲気を一気にシビアな現実に引き戻し、心に引っかかりを生まれさせる。
その引っかかりが何ともリアルで、残酷で、人間の欲深さに驚嘆しつつ、どうしようもないような諦めの傷跡を残す。

最後まで展開が読めずドキドキして観ていた。

男性が男性に向ける欲情の視線、股間への熱い眼差し、誘うセリフとか、終始そういうシーンの連続で、その感情のこもり方が本当に情熱的で心に迫るものがある。
きっと監督はゲイなんだろう、と確信した。

結構男性の同性愛物が好きな女性は多いと思うのだけれど、男性はこれを観て、一体どう思うのか、苦手な人にはやっぱりきついのかとか、観た人全員に一人ずつ感想を聞いてみたくなる映画だった。
感想を聞けばその人の性的嗜好が垣間見られるかも??

監督の男性を見つめる愛の視線は、女性が男性を見つめるそれと同じものなので、この映画は女性向けかもとも思う。
裸で寝ているいい男のおしりとか、プールからあがってきたブリーフ一枚のガエル・ガルシア・ベルナルの股間とか!

女性は目でも心でも楽しめる美味しい映画♪ いい男のセクシーな姿を堪能したい方にお勧め。

バッド・エデュケーション
ペドロ・アルモドバル 佐野 晶
ソニー・マガジンズ (2005/03)
売り上げランキング: 56,408
おすすめ度の平均: 4
4 宣言なんだろうな
3 妖艶なガエル君の映画をまず観てください♪
5 とっても危険な異文化への誘い

ペドロ・アルモドバル監督著書の半自伝的原作。もしかして、自分の事なのかなと思いながら観ていたので、後から知ってやっぱり! と納得。

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posted by bakabros at 01:30 | 東京 ☁ | Comment(9) | TrackBack(22) | 外国映画

2005年09月25日

「コーヒー & シガレッツ」

新文芸座にて「コーヒー&シガレッツ」鑑賞。
ジム・ジャームッシュの映画を観るのは凄く久し振り。
少しばかりの緊張感と、心地良い気だるさと、クールでスタイリッシュな映像。

昔よく観たジム・ジャームッシュの映画そのままだったので少し懐かしい気もした。
その懐かしさは、“1986年から18年に渡って撮り貯めた11本のモノクロ短編集”という映画のスタイルからも感じたのかもしれない。

どの話も、シチュエーションだけ決めて、セリフのほとんど全てがアドリブなんじゃないかと思う程、意味がなく、とりとめのない会話が交わされていく。

その会話、登場人物たちの視線、何とも気まずい“間”というものがリアルにカメラに映し出される感じは、観ていて逆に緊張感を感じる。もちろん、程良く刺激的な、心地良い緊張感。

自分は音楽も、この映画に出て来る俳優も半分くらいしか知らないのだけど、音楽好きな人や、俳優に詳しい人はきっともっと楽しめるんだろうなと凄く思った。

ただ、みんな実名で、本人として登場してくれるので「あ、この人誰だっけ!?」と思って観ていたら、映画の中で名前とか、出演作まで言ってくれるのでわかったりして。

喋らない子供が日本の豆を食べる「それは命取り」と、武器庫で休憩するおじいさん二人の「シャンパン」が好き。

ビル・マーレイは好きだけど、ちょっとやり過ぎ? もうちょっと違った出方をして欲しかったかも。DVDには“ビル・マーレイ未使用シーン(1分)”が入っている! これが凄く面白かったりして!?

自分はカフェイン依存症なので、いつもと同じくコーヒーを飲みながら観ていたけれど、スモーカーはさぞや煙草が吸いたくなっただろうな。と思っていたら、終映後の喫煙所は凄い事になっていた。
いつもはシニア世代の男性がほとんどの映画館が、今回は一人客の女性が多く、スモーカーも多かった。

禁煙中の人は絶対に観てはいけない映画!

そう言えば「10ミニッツ・オールダー」のジム・ジャームッシュ監督作品、クロエ・セヴィニー主演の「女優のブレイクタイム」も、煙草とコーヒーを飲む10分間を描いた物だった。

全体的に観て一番印象的だったのは、コーヒーの不味そうな事!
そして、不味いと言いながらもそのコーヒーをさかんに飲む人たち。

アメリカのコーヒーって不味そうだけれど、それを『不味い不味い』と言いながら飲む人たちを見ていて、「ああ、この国の人達は、不味いコーヒーを不味いと言いながら飲む事が大好きなんだな」と思った。

アメリカ映画に必ず出て来る、あのコーヒーポットのコーヒーの意味がわかった気がしてちょっと嬉しかった。


コーヒー&シガレッツ
コーヒー&シガレッツ【廉価2500円版】

ジム・ジャームッシュ / アーリー・コレクションDVD-BOX (初回限定生産) ジム・ジャームッシュ / アーリー・コレクションDVD-BOX (初回限定生産)
初DVD化の「パーマネント・バケーション」と「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」を収録した初回限定豪華4枚組DVD BOX。あの頃のジャームッシュを今また堪能したいですカチンコ

10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャル10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャル
映画史に輝く巨匠監督たちが10分間という定められた時間の中で競作した短編集。
ビクトル・エリセ 監督の『ライフライン』はまるで一本の長編映画を観たような感動と充足感のある秀作! この10分の為だけに観てもいい程の素晴らしさ!

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posted by bakabros at 23:53 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(10) | 外国映画

2005年09月24日

「シン・シティ SIN CITY」

Frank Miller's Sin City: The Making Of The Movie
Frank Miller's Sin City: The Making Of The Movie一ツ橋ホール「シン・シティ」試写会。
予告編映像を見かけた時からずっと楽しみに待っていた作品!
 グラフィック・ノベルズという新しいジャンルを作ったフランク・ミラー原作。

原作漫画は読んでいないけれど、ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーの共同監督、クエンティン・タランティーノまで友情演出したその映像の斬新でクールな事!
予告編は最高に良かったけれど、あれを2時間、一本の映画にしたら一体どうなるのかがちょっと心配で、あまり過度な期待はしないように。でも、期待せずにはいられない!
Frank Miller's Sin City: The Big Fat Kill (Frank Miller's Sin City)アメコミ、漫画の世界観そのままに、モノクロ映像に一カ所だけ色を利かすという、誰かがやりそうでやらなかった事を、まんまとやってのけてくれた。
作る側が楽しんで作っているのがビンビン伝わってくる。
「そう、そう! これが観たかった!!」というものを、これでもか! と魅せてくれる。

一人の女を守る為に命を賭ける3人の男のオムニバスストーリーなのだけれど、男達以上に、守られる女達の格好良い事ったらない!
オールド・タウンの娼婦達のクールなタフさったら!
逆に男を守る位本当に強い。特に二刀流の暗殺者ミホ(デヴォン・青木)最強!

クールな画の連続するこの映画の中でも、一番クールな映像は、二本刀でビルから飛び降りるミホ、デヴォン・青木!

「かっちょえ〜〜〜!!??」と心の中で叫びました。
予告編でも流れるこのシーンを観る為だけにお金払ってもいい! ほどイイ!

Frank Miller's Sin City: The Hard Goodbye (Frank Miller's Sin City)EPISODE1 ミッキー・ロークの原形を留めない特殊メイク姿は、ディズニーモンスターのようで逆に愛嬌がある。
漫画みたいな(漫画なんだって)絆創膏のつけかたがいい! おかしくて笑っちゃう。
ちょっと蛍光っぽいし。ハーティガンのおでこの傷跡も蛍光塗料が塗ってあるらしい。

ゴールディ(ジェイミー・キング。ウェンディとの二役)の天使らしからぬ顔つきもいい。ハーティガンとゴールディの関係がとても切ない。

Frank Miller's Sin City: Hell And Back (Sin City (Dark Horse))EPISODE2 クライヴ・オーウェン演じるドワイトは、男気溢れるいい男役。ちゃちでケチな男、ジャッキー・ボーイ役をベニチオ・デル・トロが怪演。そのあまりにもなぶっ飛びように、クライヴ・オーウェンがよりいい男に見えてしまう。

濃い顔はあまり好きじゃないのだけど、「クローサー」でも結構好きだったので、やっぱりこの人の事が好きなのかも!?

濃くて熱くていい眼をしているね。


Frank Miller's Sin City: That Yellow Bastard 2nd EditionEPISODE3 老刑事ハーティガン(ブルース・ウィリス)のキャラクターは、ストーリーを分けた分、少し印象が弱まった気がする。
元々ブルース・ウィリスに興味がゼロのせいか、他の二人と比べても見劣りしていた感じ。
ストーリーは映画の主軸になる話で、ジェシカ・アルバ演じるナンシーとの(年の差45才)愛はドキドキして良かった。
ブルース・ウィリスじゃなかったらもっとドキドキしたんだけどな。

ジェシカ・アルバは、思っていたよりも健康的で、期待したようなセクシーさはあまりなかった。
彼女は黒髪で、しかもおでこがカワイイのに、わざと子供っぽく見せる為なのだろうけど、前髪を下ろしているので可愛さ半減。ブロンドは、白黒映像だと映えないと改めて感じた。EPISODE1 のゴールディのゴールドの髪以外は。
EPISODE2 でクライヴ・オーウェンと絡んでくるブリタニー・マーフィの方が印象的だった。
でも、ジェシカよりもブリタニーよりも、娼婦街のお姉さんたちが一番格好良い!!

それにしても、この映画に出演する俳優、女優まで、出て来る主要人物ほぼ全員ハスキーなのも驚いた。
ミッキー・ロークは、あんな声だった? あんな体だった!? 体も特殊メイクなの??
でなければ、後期のマーロン・ブランドのように巨大化してるのかと本気で心配してしまった。

他にも、とんでもない役でとんでもない事に!イライジャ・ウッド、ある意味一番オイシイ役? ジョシュ・ハートネット、黄色いアイツニック・スタール(ターミネーター3のジョン・コナー!)、娼婦街のボス、クールビューティ!ロザリオ・ドーソンなど書ききれないほどの有名俳優達が、それぞれぶっ飛んだクセのある役を快演!

この映画のテイストは、大好きなクエンティン・タランティーノの世界とよく似ている。
タランティーノとロドリゲスは思考や好きな物が似ているんだと思う。
キル・ビルも、もしかしたらこういう風に描きたかったんじゃないかと思ったほど。
アメコミの映画化で、原作の劇画タッチを活かした作品として、最初で最後の最高の出来!
ティム・バートンの「バットマン」を観た時以上の衝撃とワクワク感があった。

早くも三部作決定とか!?  この映像がもっと観られるなんて!

シン・シティ プレミアム・エディション シン・シティ コンプリートBOX (完全初回限定版)
シン・シティ プレミアム・エディション
シン・シティ コンプリートBOX (完全初回限定版)
日本語翻訳版の原作コミック、特典ディスク2枚、サントラCD、CD-ROMなどを封入した5枚組コンプリートBOXexclamation

シン・シティ/ デス・ロウ・マーブ DLXフィギュア
シン・シティ/ デス・ロウ・マーブ DLXフィギュア
ギミック搭載でマーヴ最後の言葉がインプットされている他、バイブレーション&ライトアップ機能付という凄まじいアイテム!更には3種類の付け替えヘッドまで付属しマーヴの最期を再現可能! もの凄いおもちゃです(^▽^;)

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バンソウコーがカワイイ! ミッキー・ローク “マーブ” の首振り人形!!
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Sin City - Movie 18 Inch Talking Action Figure: Hartigan
Sin City - Movie 18 Inch Talking Action Figure: Hartigan
1/4スケールのトーキングフィギュア ブルース・ウィリス演ずる老刑事ハーティガン。
劇中の決めセリフをしゃべる!

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posted by bakabros at 05:04 | 東京 🌁 | Comment(30) | TrackBack(116) | 外国映画

2005年09月22日

「インファナル・アフェア II 無間序曲」「インファナル・アフェア III 終極無間」

新文芸座にて「インファナル・アフェア II 無間序曲」「インファナル・アフェア III 終極無間」鑑賞。

インファナル・アフェア II 無間序曲「インファナル・アフェア II 無間序曲」は二回目。

アジア版「ゴッドファーザー」と言われているのを聞いて、「それは言い過ぎかも」と思っていたけれど、今回「インファナル・アフェア II 無間序曲」を見返して、「これは確かにアジアの『ゴッドファーザー』だ!」と納得してしまった。

第一作の「インファナル・アフェア」を観た時は、今まで観た事のない緻密で独創的なストーリーとスピード感と緊迫感溢れるスリリングな映像に驚いた。

二作目「インファナル・アフェア II 無間序曲」は、完璧と思われた一作目を更にしのぐ素晴らしい作品だった。

今回「インファナル・アフェア III 終極無間」を観て、二作目の良さを改めて感じた。

ただ、“3”が映画としてどうかという事よりも、個人的な好みの問題が大きいかもしれない。
私は元々「ゴッドファーザー」シリーズのようなマフィア映画が大好き!
インファナル・アフェア III 終極無間
二作目「インファナル・アフェア II 無間序曲」のような、裏社会に生きる男たちの絆、友情、裏切り、疑心暗鬼、復讐といった世界が大好きなので、しびれてしまう。
勿論ベースに“潜入”というスタイルがあるので、ただのマフィア抗争劇では終わらない。
人間の心の奥の恐怖、信念といった物が更に物語に深みと面白みを増している。

父の跡を継ぎマフィアのボスとなったハウのインテリで家族想い、物腰の柔らかい感じ。
愛する男の地位を上げる為にボスを片付けるサムの妻マリー。
マリーを愛する若き日のラウ。マリーとも密通しているウォン警部。

シーン、セリフ、全ての映る物が布石になって、後のシーンに効いてくる。
こんなに細部まで緻密に練り上げられて、素晴らしく面白い脚本は久し振りに観る気がした。
全ての事に意味があるので、観ている間中、凄い充実感で、興奮させられる。

若き日を演じるショーン・ユーエディソン・チャンもいい。特にショーン・ユーのはにかんだ表情が凄くキュートでたまらない!

「インファナル・アフェア II 無間序曲」の試写の時にこの二人と、アンソニー・ウォンの舞台挨拶を観た時も、ショーン・ユーの恥ずかしそうで無愛想な表情が印象的だった。

「インファナル・アフェア III 終極無間」は、“2”のラストより半年前の出来事から、ヤンの死後1年後あたりの出来事が回想シーンと幻想的なシーンとでくるくると結ばれ変化する。

“2”の素晴らしさと比べると、期待し過ぎた分ちょっとストーリーに弱さを感じるものの、ヤン演じるトニー・レオン一番幸せだった頃の笑顔が観られて印象的。

個人的には全二部作でも完璧だったと思うけれど、このストーリーに対する制作陣のしっかりとした答えを観る事が出来るので、達成感は得られる。

ただのマフィア物じゃなくて、仏教の教えに基づいた“無間地獄”、因果応報など人間の生きる道を問う、アジア映画ならではの精神性の高い、素晴らしい娯楽映画だと思う。


“2”も初めて観た時は若き日の二人がどっちでどっちだっけ!? と少し混乱したけれど、“3”は過去と現在行ったり来たり、しかもそれが同時間に存在するので、今がいつなのかしっかりわかっていないと戸惑ってしまう。“2”よりもずっとわかりづらくて、一回観ただけではよくわからない!
セリフが早くて読み切れないシーンもあるので、一度吹き替えでも観てみたい。

観るなら1,2,3続けてか、2,3,1と時間軸に沿って観る!?
でも“3”には、“1”のネタバレがあるので、2,1,3??
やっぱり素直に1,2,3と続けて観て下さい。
インファナル・アフェア トリロジーBOX
インファナル・アフェア トリロジーBOX
香港バージョンの幻のアナザーストーリー収録の4枚組!

*インファナルシリーズの監督、制作、キャスト再集結! 日本漫画の映画化 アンソニー・ウォン、ショーン・ユー、エディソン・チャン、チャップマン・トウ出演作品「頭文字D THE MOVIE」の感想記事

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posted by bakabros at 23:55 | 東京 ☁ | Comment(13) | TrackBack(29) | 外国映画

2005年09月11日

「ムーラン・ルージュ」

ムーラン・ルージュ
早稲田松竹にて「ムーラン・ルージュ」鑑賞。
2001年に劇場公開を観た後しばらく、映画で使われるポップナンバーが頭をはなれなかった。

映画にヒット曲を使用する事があまり好きではなかったけれど、この映画を観て、あまりにも堂々と数々の大ヒット曲をサンプリングするその突き抜けた使い方に、驚きと興奮と快感を覚えた。
観る前は、トンデモ映画かと不安の方が大きかったと思う。
それが、圧倒的なスピード感と独特のキッチュでポップな映像、そして耳慣れたヒット曲の洪水に気持ち良くのみ込まれてしまった。

時は1899年。妖艶な魅力に溢れた悪名高いパリのナイトクラブナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”。狂ったような激しいビートにのって踊りまくる、フレンチカンカンの毒々しい踊り子達と欲望むき出しの男たち。クラブというよりもサーカスのような狂乱の舞台。

サティーン(ニコール・キッドマン)は“輝くダイアモンド”と謳われるムーラン・ルージュのスターにして、パリで最も有名なコーティザン(高級娼婦)。彼女は若い作家クリスチャンと、金と引き換えに彼女を手に入れようとする公爵の間で愛の囚われ人となり、サティーンと恋に落ちた作家はデカダンな世界に身を沈めていく……。
satine_thumb.jpg
サティーンの登場シーン。
狂乱の音楽が止まり、一瞬の静寂の中、天井からダイアモンドダストの様な銀粉と共に舞い降りて来るニコール・キッドマン。

このシーンの美しさと言ったら!
本当に息を呑んで、しばし呼吸を忘れてしまう。

極彩色の世界から、突然、青いスポットライトを浴びたニコールのアップ。
青白い光を浴びて更に神々しいダイアモンドの輝きを自ら発光する。その白肌と青い瞳の美しさ。
髪を下ろした赤毛もいいけれど、髪をまとめてアップにし、黒のシルクハットを深く被った姿が最高に美しい。
moulinrouge.jpgバズ・ラーマン監督は、ニコール・キッドマンの美しさ、可愛らしさを最大限に活かす為に、どう撮ればいいのかを一番よく知っている人物だと思う。
『Chanel No.5』のCMでも、ニコールはバービー人形のようなもの凄い美しさだった。

コメディシーンの演技は、その美しさが邪魔をしてか、ちょっと空回りしていた感もあるけれど、それでも充分おかしく笑える。
ユアン マクレガー [AA-758] [ポスター]
サティーンと恋に落ちる作家クリスチャン役のユアン・マクレガーも、彼しかいなかった!と思える程のはまり役。彼は何を演じてもはまり役かも?

二人の歌の、意外なほどの上手さに聞き惚れる。
初めて観た時も感じたが、その後サントラを聞き込むと、歌手が歌う他の曲と比べるとやはり少し聞き劣る気がした。
moulinrouge01.jpg
それが、スクリーンで聞くととても上手に思えるのは、表現力のなせる技に他ならない。
歌は、声や歌の上手さだけではなくて、表情や表現力から受け取る部分が大きいのだと改めて感じた。
スクリーンで歌う二人は、サントラCDの数倍素晴らしかった。
特に、ユアン・マクレガーが! 『Your Song』の「君がいる事、なんて幸せ」というフレーズで、思わずこぼれたような微笑み! あの表情が最高にキュート!
ユアンファンという訳ではないけれど、あの表情には惚れる。

好きなシーンは他にも沢山。

サティーンが、フレンチカンカンの女達のスカートの中で衣装替えしながら、クラブオーナーのジドラー(ジム・ブロードベント。ニコールよりも大きな丸い瞳と凄みのある演技が印象的)と今夜の相手客の話をするシーン。

電飾のついた風車の回るレトロで未来的、初めて観る独創的なパリの街の景色。

ロートレック(ジョン・レグイザモ。「ランド・オブ・ザ・デッド」で相変わらず若々しかったけれどもう40代! お気に入り!)の役柄、設定、描き方。

おじさんだらけの『ライク・ア・バージン』。『ロクサーヌ』のしびれるようなタンゴシーン。

カーテンコールの中倒れるサティーンを抱くクリスチャン、見守るジドラー、ダンサー達を見つめるカメラが天へと上っていく。照明効果のおじいさん達が二人を見下ろしているのを、更に見下ろす劇場の神のような目線でステージが終わる。

そして、始まりと同じく舞台の赤い緞帳が閉じ、スキンヘッドの指揮者がコミカルに映画の幕を閉じてくれる。
始まりから終わりまで、映画と音楽、ミュージカルと舞台裏を堪能させてくれる、最高に刺激的で興奮する、キラキラした宝石箱のような映画。
出来ればスクリーンで、何度でも観たい!

サウンドトラック「ムーラン・ルージュ」少し物足りないと思っていたら、いつのまにか“2”が出ていた!!
ミュージック・フロム・ムーラン・ルージュ2
サントラ ニコール・キッドマン ジム・ブロードベント キャロライン・オコナー ナタリー・メンドーサ ララ・マルケイ ユアン・マクレガー ジャセック・コマン ジョン・レグイザモ ギャリー・マクドナルド
ユニバーサルインターナショナル (2002/03/21)
売り上げランキング: 2,385
おすすめ度の平均: 4.25
4 2があるとは!!
5 これで完全完結!!
4 いい曲ばかり


ムーラン・ルージュ アルティメット・エディション
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2003/12/17)
売り上げランキング: 1,320
おすすめ度の平均: 4.69
5 究極!!
5 文句なし!!!
5 !!!・!!! こんな映画、素敵すぎる !!!・!!!

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posted by bakabros at 23:21 | 東京 🌁 | Comment(3) | TrackBack(2) | 外国映画

2005年09月09日

「オペラ座の怪人」

早稲田松竹にて「オペラ座の怪人」鑑賞。

オペラ座の屋根裏?に仮面をつけた怪人ファントムが住みついていて、色々と悪さをするらしい、という位しか予備知識がなかったけれど、とても話題になっていたので、気になっていた作品。

冒頭、1919年のパリ、劇中の“今”がセピア色の映像で始まり、1870年の過去へとタイムスリップする。
廃虚となったオペラ座が、過去のベールを取り払われ、一番輝いていた時の姿を現す。

一瞬のシーンだけれど、このシーンが一番心に残り、一番感動したシーンだった。
過去をカラー、今をセピアで現す映像が美しく、素晴らしい。

アンドリュー・ロイド=ウェバーは作曲だけでなく、制作・脚本も兼ねる。
脚色ということなのだろうか。

ムーラン・ルージュ」との二本立て上映だったのだけど、ほとんどの客が女性。しかも、「10回観た」「20回観た」と言うおばさま達が目立つ。
「映画観てるとつい一緒に歌いたくなっちゃうのよね」とか言っているのでとても驚いた。
一緒に歌う!? そうか。そこがこの映画の人気の秘密?
男優とか、女優とか、ストーリーとか、映像とか、勿論それらがあっての上の事だろうけど、
「音楽」、「楽曲」なんだ。と思った。

本当に一緒に歌われたらどうしよう? とちょっと心配したけれど、さすがに一緒に歌い出す客はいなかった。
でも、終始囁き声や「え? そこ笑う場面なの?」というシーンでクスクス笑う声が聞こえてきて、もう何回も観ているリピーターが半分くらいは居たんじゃないかと思う。
オペラ座の怪人 」を何度もリピートして観る人は、一体どんな人なのか分析してみる。

●純粋にオペラ好き。
●舞台、ミュージカル好き。
●クラシック音楽好き。
●仮面(マスク)好き。
●モンスター好き。

これくらいかと思っていたけれど、今回新たなファン層がわかった。

それは、「絢爛豪華な世界好き」だ。

「20回観た」「一緒に歌いたくなる」程の「オペラ座の怪人 」ファンが、こんな会話もしていた。

「私今度あれが観たいのよ!『ルパン』!」
「え〜? 私そういうの好きじゃないわ〜」
「違うのよ、あれ。1900年代のフランスが舞台で、衣装とか宝石とか、豪華絢爛なのよ〜!」
「あら、そうなの? じゃあ観なくちゃ!」と。
こういうファンもいるんだね。

DVDも当然持っているだろうけれど、ちゃんとスクリーンを見に来るのが本物のファンだなと感心した。


映画の感想は。
ファントム役のジェラルド・バトラーは、低い声としっかりした顔つきが良かった。
名前がまた良い。

クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは、ちょっと歌が心細い気もしたけれど、ファントムの歌声に聞き惚れ、いつも口が開いている、陶酔した表情が良かった。
彼女の歌声が少し物足りなかったので、セリフも少ない分、受け身の演技しか観られなかったのが残念。もう少し沢山彼女のセリフやシーンが観たかった。
真っ赤なマントが可愛い! 胸が大きく開いたドレスは女性(男性も?)の永遠の憧れ。
あんなに胸が開いたドレスで、マフラーとかマントしてるのがまた良い。

ラウル役の パトリック・ウィルソンは、髪の毛を縛った時の方がずっと格好良かった。
何故「オペラ座の怪人 」の検索でサラ・ブライトマンが出て来るのか? と思ったら、彼女は「オペラ座の怪人」舞台初演のクリスティーヌ役を演じた、アンドリュー・ロイド=ウェバーのかつてのミューズだった! 
オペラ座の怪人 」の映画化が彼女との離婚によって10年も遅れてしまったらしい。

『The Phantom of the Opera』の曲がやけにロック調なのに驚いたのだけれど、あれは元々ああいう曲なのだろうか。

オペラ座の地下の洞窟のようなファントムの住みか。
そこまで馬車と船を乗り継いで行き、その間ずっと歌い続ける二人。
曲も、映像も、段々とディズニー音楽やディズニーランドのアトラクションの世界のような気がしてくる。
そう考えると、音楽もどことなくディズニー風。
それからはずっとディズニー映画を観ているような気分だった。


「オペラ座の怪人」“公式サイト
舞台版、サラ・ブライトマンの歌声が動画で観られる!
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オリジナル・サウンドトラック(ロンドン・オリジナル・キャスト)/ファントム・オブ・ジ・オペラ「オペラ座の怪人」完全盤

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5 映画版 「オペラ座の怪人」
5 ファンには最高の宝物。
5 本当にすばらしい


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posted by bakabros at 19:54 | 東京 ☁ | Comment(9) | TrackBack(13) | 外国映画
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