2005年04月19日

「ウィスキー」

OZmoll、サイエンスホール。ウルグアイ映画「ウィスキー」試写会。

映画誕生から110年間に、ウルグアイでこれまでに製作された長編映画はたったの約60本!
本作品の監督(フアン・パブロ・レベージャとパブロ・ストールは1974年、ウルグアイのモンテビデオ生まれ)のデビュー作「25ワッツ」がきっかけとなり、2002年以降は、年間1〜2本のペースで製作されている。海外で広く公開されるのは『ウィスキー』が初めてで、ウルグアイ映画が日本で劇場公開されるのも初めて。

会場で配られた「ウィスキー」のチラシ新聞や、アンケート用紙にまで「この映画のラストは観客に委ねられています」との説明が。
こう書かれると、ああ、よくある丸投げ映画か、と観る前から少しガッカリ。

しかし、ラストから言うと、まるっきりの丸投げではなく、ちゃんと監督の意思表示はある程度されていて、ちょうど良い塩梅で終わっていると思った。
多分、こうなったのだろうなという想像が出来る終わり方だったので。

映画は、繰り返しの場面の多さに少し疲れたけれど、それが全て意味のある物としてラストに繋がってくるので、最後には納得させられ、とても効いてくる

状況を登場人物に必要最低限すら語らせないような抑えた演出と演技、脚本で、でも各々の人物の背景や状況が自然と伝わってくるような観せ方はとても上手い。

ただ観客に想像させるだけではなくて、その人物像を映像で語り、極端に少ないセリフと仕草や演技から、逆に生々しい生活のリアルさとユーモアを強く感じさせる、ストレートではない物の説明の仕方。

でも実際の私達の生活はまさにその通りで、全てがわかりにくく、ストレートではないのだから、「ああ、普段の生活ってこうだよな。全てを他人に、家族に、見せている訳じゃないし、ある程度の距離がある。その距離の取り方で、相手が、自分が、どう思っているのか、何をどう感じているのかを計っているはず」と思い当たる。

憂鬱な日常のままかと思われた毎日が、ほんの少しの嘘で、鮮やかなラストへと飛び立つ。
大人の絵本のようなおとぎ話のような、でももの凄くリアルな現実のお話。

監督の二人ともジャームッシュ、カウリスマキが大好きと言うだけあって、この映画にはカウリスマキ映画と似た雰囲気がある。「過去のない男」と設定が似ている箇所があるとも感じた。

長身のハコボの頭が切れているシーンが何度かあるので、不安定さを出すためにわざとやっているんだろうと思っていたら、カメラが全て固定だったのだ!
バンも、移動も、手持ちカメラさえなしの全て固定。
これは結構すごい事かも。だから何とも懐かしく、朴訥としてゆったりとした、それでいて何かこちらに常に考えさせるような、リアルな映像だったのか。

全て固定カメラという事を踏まえてもう一度観てみたいと思った。

映画は4月29日より渋谷シネ・アミューズにて公開
4/29,30日には先着300名にマテ茶をプレゼント!
5/1〜5/5の毎日、先着5名にウルグアイワインボトルプレゼント!
そして毎週日曜日の先着5名にもウルグアイワインプレゼント!
このプレゼント、すごく惹かれる。

ワインボトルも良いけれど、マテ茶が今すごく気になる。
「ウィスキー」を観ると、マテ茶が飲みたくなる。
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8点セットで¥3.150 ソーサーにもちゃんとイチゴ柄がついて可愛い!


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5 北欧の空気が充満の知的映画
5 淡々と濃密に時間が過ぎる
4 幸せとは自分で作るもの。

何とも言えない間が心地良い、大人のラブストーリー。

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2005年04月15日

「コンスタンティン」二回目

サンヨー。九段会館「「コンスタンティン」試写会。
二回目は映画メモboxのrabbitpoleと鑑賞。
一度目の感想記事「コンスタンティン」=コンスタンティヌス??

面白かったけれど、二回はいいかな?とも思っていた。
観てみたら、面白かった。二回目も一度目と同じく楽しめた。
一度目がそこそこ面白くて、二回観てもいいかな?と思わせる映画を実際二回観てみると、二回目もちゃんと面白く、時には一度目よりも面白く観られるのだと発見した。

帰宅してから解説を読んで判明したのだけれど、やはりコンスタンティンという性はコンスタンティヌス1世に由来するらしい。ジョンはヨハネの英名、イニシャルがJ・Cで、ジーザス・クライストと同じだとか。

キアヌに決定するまで、ニコラス・ケイジ(!!)、メル・ギブソン、ヒュー・ジャックマン、ケビン・スペイシーなどが主役候補に挙がっていたという。
原作はハードボイルド探偵風の風貌の、くたびれた結構なおやじなので、絵を見て納得。→
そしてマゾでバイセクシャル!とユニークなヒーローらしい。

二回目は前回見落とした始めの教会やナチスの旗をチェック!
でも、十字架だけで教会って、知らなかったらわからなかったかも。二回観ても。わかるのかな、普通の人は。
ナチスの旗も、はっきりとは映っていないけれど、わかるか、普通の人は。

キアヌのライター使いが下手!という意見を読んで、改めて観ると確かにぎこちない。煙草吸わない人なのかも。
CGの悪魔達も、前回はうわぁー!と出てうわぁー!とやられて全然目にとまらなかったけれど、今回は細部までよく見えた。
虫は気持ち悪いから見ないように。

二回見ても楽しいと思えるのは、やはりストーリーが好きなのだ。
う〜ん!と唸らせるストーリーがあるからこそ、楽しめる。

ラスト後の、例の彼の目は、私にはやっぱり赤っぽく、オレンジ色に見えたのだけれど、やはり緑で天使色だったらしい。色盲かも!?

そんな余計な事実まで判明した有意義な二回目鑑賞だった。

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5 この映画の意味を理解したいなら買い
4 おまけDVDが嬉しい。
3 持ってなきゃ、買うのに〜!

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2005年04月14日

「ウィンブルドン」

読売ホール。「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」の制作陣が送るラブコメディ。今度はテニスで来たか! そして主演キルスティン・ダンスト。
「ウィンブルドン」のポスターを観て、キルスティン・ダンスト主演だと思って観に行ってがっかりした! ポール・ベタニーが主役の映画だったから。
ウィンブルドン ウィンブルドン
観る前はキルスティン・ダンストのテニス姿だけが楽しみで(おやじか)、ボールはCGでも、そこは彼女の演技力できっと良い画になっているだろうと期待していたら、見事に裏切られた。キルスティン・ダンストのテニスシーンが、ほとんどない!?
始めの方で「そう言えば、きるすてん、ラケットをひと振り位はしたっけ?あれ?もしかしてまだ振ってない?」と思い始めてから実際のテニスシーンまで、一時間位過ぎたと思う。その試合シーンも、ほんの数カットで、キルスティン・ダンストのスコート姿を楽しみにしていた観客に「金返せ!」と言われても仕方ないかも。

テニスシーンは、ピンポンよりもCG進化したかな?と思っていたら、テニス経験者に言わせるとやはりダメダメだったらしい。テニスに詳しくない私には、ボールがちょうど目で追える位のスピードだから見やすかったかも。フォームの下手さもわからないし、テニスを知らない人が観た方が純粋に楽しめるのかも。嘘に気づかないから。

後ろの席の若い女性が上映後、「テニス好きな人が観た方が面白いかもね」と話していたが、「テニスって一個が15点なんだ? アメリカルール?」と言っていたあなた達の方がよっぽどこの映画を楽しめたと思うよ♪

キルスティン・ダンストは攻撃的な性格を上手く演じてはいたけれど、脚本の薄さから役も薄っぺらいものだし、出番も少ない。逆にポール・ベタニーは出ずっぱり。
「ラブ・アクチュアリー」しか観ていないのだけれど、他のワーキングタイトル作品も、こんなに軽い物なのかな? 逆に「ノッティングヒルの恋人」とか「ブリジット・ジョーンズの日記」が観てみたくなった。でも、ヒュー・グラントが苦手なので観ないかな〜。

ポール・ベタニーは「マスターアンドコマンダー」「ビューティフルマインド」に出ているけれど、どちらも未見で初めて観る。
顔がね。。コワイ。 眉毛見えないし。写真で見ると少しウレェム・デフォー系だなと思ったけれど。ジェニファー・コネリーの夫という事ではへぇ〜! と思った。イギリスでは人気なのだろうか?
後から「キス★キス★バン★バン」「ギャングスター・ナンバー1」のあの人だ!と知って、俄然興味が湧いた。
やっぱり殺し屋顔だ! ギャング役の方がずっと合っていそう。この二作を観るのが楽しみになりました。

キルスティン・ダンストは、初めて可愛いなと思った。始めの方の、出逢いからすぐに男を誘う笑顔の可愛い事! あと、口テニス(?)してる時の仕草や動きが、可愛い娘だなあと。この可憐さが演技だと思うと逆にコワイ。彼女の魅力を初めて感じた。

タイトルロールが上手く出来ていて楽しい!
映画への期待を弾ませる、とてもポップで洒落た出来。
そして、タイトルロールが一番面白かった。

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ギャングスター・ナンバー1 キス★キス★バン★バン やっぱりギャング顔! 絶対こっちの方が似合ってる。
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わあ〜!? あの顔が更に強調されてるー! 凄く気になる映画です。

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2005年04月13日

「海を飛ぶ夢」

海を飛ぶ夢
TV東京、イイノホール。アカデミー外国語映画賞受賞「海を飛ぶ夢」試写会。
「アザース」「オープン・ユア・アイズ」のアレハンドロ・アメナバル監督作品。スペイン映画。
四肢麻痺の障害を負った男性が魂の解放を求め繰り広げる闘いを描いた真実のドラマ。

25才の若さで首から下が不自由になり、26年間の年月が流れ、ラモン・サンペドロは今や死だけに救いを求め、死を唯一の希望としている。
誰が止めようとしても意見を聞かず、死を求めて止まない。それが例え愛する人でも。

自ら命を絶つ事も出来ないラモンは、人の手を借りての尊厳死を求める。
そして人権支援団体の女性ジェネからラモンの死を合法にするため紹介された弁護士のフリア、地元の工場で働くロサ、二人の女性と出会う。

ラモンは恋をしながらも、「こんな身体で人を愛する事は出来ない」と言い、愛する事も、愛される事も拒否する。そして、「自分を殺す手助けをしてくれる人こそ自分を本当に愛する人だ」と言い切る。
女ははまるで真実の愛と認めて貰う為のように、ラモンに手助けしようとする。
それが本当の愛なのだろうか。
愛する人が自ら命を絶とうとしている。
その苦しみを楽にしてあげるのが本当の愛なのか。

ラモンがこんなにも死に執着するのは、何故なのか。
彼と同じ境遇になってみないと彼の気持ちはわからないが、もし彼と同じ境遇になったとしても、劇中の神父のように、その考えや思いは人の数ほどあるのだと思う。

でも、なぜ? 25才の時に、引き潮の海に飛び込んだのはなぜ? それもわからないが、あの時にラモンは一度死んだのだと思う。死んだはずなのに、不自由な体で生き地獄を生かされている。
ラモンにはもう死ぬ事にしか喜びと希望を見いだせなくなってしまった。

ここまで死を求めるのは、逆に生にもの凄く執着しているのだとも思う。
自由な生を求める気持ちが強いからこそ、それを手に入れられない事の苦しみが大きい。絶望の毎日に疲れ切ってしまった。

だが、残された家族は。ラモンの本当の苦しみを家族達が理解出来ないのと同じように、ラモンもまた、残された家族の悲しみを本当に理解する事は出来ない。

家族のあまりに自然でリアルなセリフや描き方が、まるで本当の家族のように見えて、自分の家族のように思えてくる。
自分がもし死ぬと言えば、兄弟はこう言って止めるだろう。家長であり弟の自殺を絶対に認めない兄、死の意味もわかっていない若い甥は、自分の死から何かを学んでくれるだろうか。老いた父親は、何も言えない、何も言ってくれない。

マヌエルは唯一の他人なので、愛していながらもラモンの気持ちを尊重して意志を継ぐ。家族には言えない事、家族だから言いづらい事をマヌエルが代弁する。

ラモンに深く関わってくるのは全て女性。
女性達を強く惹きつけるのは、ラモンの人間性や男性的魅力だけでなく、周りの人達に助けて貰い生きていくために、泣く事、笑う事しか出来ない赤ん坊と同じだからだと思う。

自分が世話してあげないと食べる事、着替えや身体の手入れ、排泄も出来ない。
でも中身は、深い会話をする事も出来る、ウィットに富んだジョークで笑わせてくれる、大人の男性で、決して自分からどこかへ行ってしまったりしない。

母性本能と共依存の欲求を満たす究極の存在なのだと思う。
女性は無意識で、そういう存在を求めているのかもしれない。

ラモンはそんな女性達に自分勝手に愛される事に疲れ切ってしまったのかもしれない。
ラモンは女性達を都合良く利用しているように見えて、実は勝手な女性達に翻弄されているように思える。
そんな女性達との関係も興味深かったが、一番胸を打つのは兄の率直すぎる言葉と、伝える言葉を持たない寡黙な老いた父親。甥の若さ故の傲慢さ。
それらがとてもリアルな生を感じさせ突き刺さってくる。そして、これが実話を基にした物語だという事を思い、また深く考えさせられる。

*ここからは観る前に読むと映画に集中出来なくなる恐れがありますのでご注意下さい!*

公式サイトを見て驚いたのは、主演のラモン役のハビエル・バルデムが1969年生まれだと言う事! どう見ても60過ぎだったので、「26年寝たきりという事は、事故は35才位の時かな」とか思っていた。役年齢は55才だった。若い頃の写真の彼が、実際の彼だったのか!

フリア役のベレン・ルエアは1965年生まれ。実際はハビエル・バルデムよりも年上。
彼女も40代後半位に見えた。スペイン人は老けて見える。というより、大人っぽい。

マヌエル役のマベル・リベラは1952年生まれ。「子供のように愛している」と言うセリフに、「弟だから大して年も違わないだろうに、ラモンの方が年上に見えるし」と思っていたが、実年齢では親子でもおかしくない年齢差だったとは。

アカデミーメイクアップ賞ノミネートにも納得! メイクアップというよりも特殊メイク!? もちろん、演技力あってのたまものなのだけれど。

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2005年04月08日

「コンスタンティン」=コンスタンティヌス??

ヤクルトホール。キアヌ・リーブスマトリックス」シリーズ後、初主演映画「コンスタンティン」
*結末に触れているので観る前の方はご注意下さい*


アメリカンコミックが原作の超常現象専門の探偵というストーリーに惹かれて観てみました。
実際は探偵と言うよりは悪魔払い。そして悪魔払いをしている理由が面白い。ヘビースモーカーで死にかけているという設定もやけに現実的でいい。そんなコンスタンティンが、20年前にした自殺の罪によって、天国を地獄を行き来する力と悪魔を地獄へ追い返す役目を背負ってしまう。「早く楽にしてくれ、天国へ行かせてくれ」とまるで平凡な、現実世界によくある願いを強く持ち、その為に悪魔払いを続けている。この設定だけでも面白く、リアルに疲弊した主人公に共感させられる。

運命の槍”、“ドラゴンの息”など、RPGゲームのようなキーワードが沢山出てきて、ワクワクする。
映像も漫画的なので、ゲームや漫画が好きな人には楽しめる世界観だと思います。

運命の槍とか、ゲームのアイテムだとしか思いつかなかったのだけれど、聖書やキリスト教にまつわる有名な物(実在するかは不明)だったのだと、帰って調べて初めて知りました。
そして、聖書の知識が多少あった方がこの映画を楽しめるという解説もありましたが、私は全く聖書に詳しくないのだけれど、充分に楽しめました。

観る前に、公式サイトはチラッと見ましたが、最近は予告でもCMでも、一番良い所を全部見せていたり、重要なシーンまで見せられる事が多いので、あえて見ないようにしていました。
この映画に関しては、予備知識を持って臨んだ方が良いのかどうかと考えて、私が見る前にこれだけは読んでおきたかったと思ったのは、“ロンギヌスの槍”に関する伝説。
運命の槍がロンギヌスの槍ならば、やはりコンスタンティンはコンスタンティヌスという事なのだろうと思いました。

オカルト系のサイトでヒトラーまで出てきて凄いな、と思って読んでいたら、映画にもナチス国旗が出てきていたらしい!?
これに気づいていたら、余計に混乱しわからなくなっていただろうからかえって気がつかなくて良かったけれど。

聖書についてといっても、一体何を予備知識に入れていったらいいのかわからないし、一夜漬けの知識ではかえって混乱するような気もします。
物語の下敷きが全て聖書に基づいたものなので、キリスト教徒や、キリスト教が文化に根付いている人が観たらきっともっと深く、面白く観られるのだろうなとは感じていたけれど、逆に、信者だったらこの映画を、映画として純粋に楽しむ事は出来ないのではないだろうかとも思いました。

「マトリックス」では仮想現実を行ったり来たり、「コンスタンティン」では天国と地獄を行ったり来たりするのだけれど、“仮想現実”よりは”天国と地獄”の方が、頭で考える前にイメージとしてしっかり身体に染みついているので、そういう意味でも「マトリックス」より「コンスタンティン」の方が楽しめたし面白かったです。
観ている時「これはいくらでも拡げられる話だからきっと続編出来るんだろうな」と思っていましたが、ラストでコンスタンティンが簡単に死んでしまい、「こんなおいしい話を一本で終わらせるなんて、潔い! やるな、キアヌ!」と思っていたら、まんまと生き返って、エンドロール後に続編へと繋がるネタまで観せてくれました。

そして、コンスタンティンの「死ぬなら天国へ」という強い思い都合良く完結させない、その生き返り方の理由が、悪魔の勝手な都合だという所が気に入りました!
コンスタンティンの思惑通りに進まないという呪われた運命を、そこまで芯を通してくれた描き方には感心。

レイチェル・ワイズティルダ・スウィントン(いい顔!)などキャストも良かったです。
キアヌ・リーブスは、黒のスーツでマトリックスと同じ様な役と物語で、全く代わり映えしないけれど、きっとこういう映画が好きなのだろうと思いました。
こういう異次元と現実を行ったり来たりキャラはすっかりキアヌの物になってしまいましたね。
もうそういう人の顔に見えてくるので、それでいいと思います。
シリーズ化して、マトリックスを超えるように頑張って欲しいです♪

カチンコ二回目を観てきました。
二回目の感想記事「コンスタンティン」二回目”カチンコ

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2005年03月28日

「チャンス」


物心ついた頃からお屋敷の中だけで人生を過ごしてきた男チャンス
読み書きも出来ず、庭師として働き、あとはTVを観るのだけが楽しみ。
世間ではもう立派な役職につき、そろそろ引退も考え始めるような年齢で、生まれて初めてお屋敷の外へ出る事に。

詳しく説明されないので想像するしかないが、初めは知的能力が低い為に、外界から遮断され育てられて来た男と観ていた。しかし段々、ただ読み書きが出来ず、世の中の一般常識にうといだけの男とも見えてくる。

こういう実は何も知らない庭師が、政界に影響力を持つ男性の豪邸へ停泊するようになる事から話は政財界、TV界まで巻きこんだ大騒動に発展する。

ふとしたことから出会った経済界の大物ベンジャミンはチャンスを事業に失敗した実業家と勘違いするが、 純粋無垢な心を持つチャンスに心を動かされる。植物のことしか語らない彼の言葉は経済哲学としてベンジャミン、 さらには大統領にまで影響を与える。チャンスは一躍脚光をあびるのだが…、というストーリー。

「海の上のピアニスト」と比べてしまうが、違うのは徹底したシニカルさ。コメディに徹している姿勢。
ラストは少し取って付けた感があったけれど、公開時はどんな反響だったのだろう?? とても気になる。

知的能力が低い人間の振るまいが、上流階級のそれに見えてしまう、そういう面白さ、人間の色眼鏡の不確かさを笑う物語で、とても洒落ていて、チャンスが出て来る場面ほとんどで、ニヤ、クスっとしてしまう。

そういう紙一重感と、あとは政界、TV界や人種差別、セックスまでを痛烈に批判し皮肉る事が映画の芯になっている。
ピーター・セラーズは素晴らしい演技で、とても楽しそうにこのチャンスという男を演じているように見える。
共演のもシャーリー・マクレーンはまだ可愛らしさを残した、でも弾けた演技を魅せてくれる。

コメディ映画の中でも「何かいいことないか子猫チャン」が一番好きで、ピンクパンサーシリーズも大好き!
さらに、他のピーター・セラーズ作品をもっと観てみたくなった。

チャンス
チャンス
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おすすめ度の平均: 4.73
5 チャンスの価値観が好感持てる
5 ライフ・イズ・コメディを見ちゃったもので
5 ピーター・セラーズが大好きだ!



博士の異常な愛情 40th アニバーサリー・スペシャル・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2005/08/24)
売り上げランキング: 204
おすすめ度の平均: 5
5 伝説のパイ投げシーンは観れるのか?



ピーター・セラーズ作品中ただ今売り上げ第一位!
8/24発売(予約受付中)



ピーター・セラーズの愛し方 〜ライフ・イズ・コメディ !
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売り上げランキング: 7,527
おすすめ度の平均: 3
3 コメディを期待せず、ドラマとして見てください。
3 セラーズがスキな人ならあえて観ないのも手だと。
3 ピーター・セラーズのイメージが崩壊します!


ピンク・パンサー フィルム・コレクション
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2004/08/20)
売り上げランキング: 1,274
おすすめ度の平均: 4.33
4 「2」がないのはなぜ?
4 「クルーゾー警部」は…
4 吹替え音声も収録のようですね。



この映画のDVDが出ていないなんてexclamation&question
何かいいことないか子猫ちゃん
ワーナー・ホーム・ビデオ (1988/12/07)

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