2005年03月18日

「コーラス」もっと聴かせて!

*この映画を観て感動した人、これから感動したい人はご注意下さい(感動が薄れる恐れあります)*
ヤマハホール。映画メモboxのrabbitpoleと鑑賞。
予告を観た時点でストーリーが読めてしまい、プラス子供を主人公にした泣かせ物という印象だったので、あまり期待していなかった。見終わった感想は、ほぼその期待通り。ただ、可哀想な子供達の感動作というよりは、寄宿舎の先生と子供達の心温まる触れ合いという感じ。泣かせようとした作りはしていなかったのでそれは嬉しい期待外れだった。
コーラス コレクターズ・エディションコーラス コレクターズ・エディション

逆に、笑わせようとする場面がとても多いけれど、どれも単純な笑いで、子供の可愛さとおじさん(ジェラール・ジュニョ)の顔(本当におじさん!という感じなのであえて)に素直にクスッと微笑んでしまう。

クスッ。綺麗な歌声! クスクスッ。歌声! という感じ。
ただ、思ったよりも曲自体を聴かせる合唱の場面が少なくて、物足りなかった。

もっと展開して行きそうな、拡げられそうなドラマをどれも簡単に済ませてしまっているのが勿体ない気がした。
まず、音楽で挫折した先生の人生が見えてこない事。(なくてもいいけど、あった方が奥行きが出ると思う)
サン・マルク少年少女合唱団のリサイタルサン・マルク少年少女合唱団のリサイタル
映画の合唱を担当した合唱団のリサイタル。

実際に「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストでもあるジャン=バティスト・モニエ演じるモランジェ少年が、学校一の問題児と言う程の事もない。
赴任早々子供達のイタズラに遭遇するも、実際ケガをしたのは用務員。
おじさん(先生)がされるのはせいぜい鞄を盗まれたりする大した事もないイタズラで、大変な事件に実際巻きこまれるのはいつも周りの人達。
そして簡単に子供達を手なずけていく。(そこは先生の人間性とか信頼感とかなのだろうけど、あまり見えてこない)

最初から最後まで傍観者的な立場で、子供達と強く心がぶつかるような葛藤がないため、それを克服した喜びも感じる事がない。

一番気になったのは、やっと出てきたホンモノの不良モンダンとの葛藤があるのかと期待するも、あれっという間に消えてしまって、その消え方も説明不足で後味が悪い。彼は実際に青少年更生施設に入っている少年だそうだけど(いい顔してる!)、例え悪役にも愛情を持って最後まできちんと描いてあげて欲しかった。

ジャン=バティスト・モニエのモランジェ役の描き方も、奇跡の歌声を引っ張り聴かせない理由が少しわざとらしく芸がないので、例えば、“実は父親が歌手で、父親譲りの歌声を聞くと母親が悲しむ為、歌う事を自ら封印してきた”などの設定があれば、もっと感情移入し、すんなりとストーリーに入って行けたと思う。

全体的にこぢんまりとまとめられ、大きな破綻もない代わりに、強く心に残るような場面はなかった。
感動を期待して行くとそうなりそうなので、「純粋な子供達の顔が見たいな、歌が聴きたいな」という気分で観たら結構面白く観られるかもしれない。
決してそんなにつまらなくはないのだけれど、エピソードの作り方をもう少し工夫したら、もっと素晴らしい映画になっていたような気がすごくするのだ。

おじさん(ジェラール・ジュニョ)の面白い顔とジャン=バティスト・モニエ少年の美しい顔、歌声だけでも充分に映画を堪能出来るし、全体としては良く出来ていて楽しめる。
モニエ少年、本当に美しい! そこにいるだけで画になるのだけれど、歌う姿はもっと美しい。
コーラス・イン・コンサート 〜映画「コーラス」よりコーラス・イン・コンサート 〜映画「コーラス」より
映画「コーラス」のサントラをサンマルク少年少女合唱団が歌い上げるコンサートライブのDVD。少し成長したジャン=バティスト・モニエ君の歌う姿が観られます。

一番小さな可愛いペピノ、マクサンス・ペランは、制作出演のジャック・ペランと同じ性で、監督クリストフ・バラティエはそのジャック・ペランの甥という事なので、監督の息子かと思いきや、ジャック・ペランの息子だった!

一緒に観たrabbitpoleの「コーラス」の記事。とても素敵な文章です。お口直しにどうそ!

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posted by bakabros at 00:00 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(7) | 外国映画

2005年03月11日

マット・デイモンにアクション賞!「ボーン・スプレマシー」

*内容に深く触れております。そして前作「ボーン・アイデンティティー」を観てない人もご注意下さい*

前作「ボーン・アイデンティティ」が意外に結構面白かったので、続く二作目も観ました。
前作はハッピーエンドだったので、どうやって続編を作るのかと思っていたら、なんと荒技、冒頭で恋人を殺してしまいました!
これは予告編でも描かれているのでもう観る前にネタバレしていたのだけれど、ここまでしないと、新たな敵に立ち向かうモチベーションが保てないという事なのでしょうか。

とにかく、カーアクションがすごい。最近観た中や、今まで観た中でも一番すごいかもしれません。
もの凄くリアルなので、交通事故を経験した事のある人などは、痛すぎて観られないのではないかと思う程。
予告やTVCMでも流れていた、マット・デイモンの運転する車の運転席に横から車がぶつかるシーン。あれ、CGとは思えないのだけれど、だったら本当にやっているかと言えば無理だろうし、一体どうやって撮影したのか不思議になります。
横から来る車に気づいていないというマット・デイモンの演技力も加味されて映画史上に残るクラッシュシーンになっているのでは。
スタントは使わず全てのアクションシーンを自ら演じているそうなので、マット・デイモンにはアカデミーアクション賞をあげたいです。

ボーン・スプレマシー ボーン・スプレマシー

監督はポール・グリーングラス。元々ジャーナリストで、ドキュメンタリーを手掛けてきた人なので、リアルさに徹底しているのが画面からにじみ出ています。

前作ではダグ・リーマン監督が、素手で武器を持った相手を倒すマーシャルアーツのような戦闘術を、独特の早回しで今まで観た事のないスタイリッシュなアクションシーンに仕立て上げて見せてくれました。
今回はアクションシーンも更にリアルにというか、編集なしで本当に格闘しているようなシーンを結構長い時間見せます。ちょっと長すぎ? しつこい? とも思ったけれど、リアルと言えば本当に現実的な格闘シーンかもしれません。

最初、マット・デイモンがCIAのトップエージェントに見えない! と思っていたけれど、格闘技を身につけた身のこなしは美しく、かなり見直しました。顔はやっぱりジミー大西に見えてしまうのだけれど。

携帯のチップから情報を盗んだり、ハイテクな攻防戦の中、諜報員の泊まっているホテルを電話帳から一軒一軒電話で探し出したりするアナログ感や、やけにキザなセリフ(思わずププッと吹いてしまう!)と描き方がおかしかったけれど、「ああ、これスパイ物だもんな、ハードボイルドなんだな。」という事で納得しました。

内容的には「ボーン・アイデンティティ」の、かつての仲間を一人ずつ片付けていくストーリーの方が漫画っぽくて面白かったので好きです。
でも充分面白かったので、三部作の最終話となる次回作にも期待します♪

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2005年03月08日

「エターナル・サンシャイン」二回目の出逢い

鑑賞一回目の時のせつなさと複雑な気持ちは、二回観たらどう変化するのか?
二回観たら、もっとせつなく、さらに複雑になった。

観た後のツライ気持ちは少し軽くなった。それは、結末や未来よりも今を大切に思う事、たとえ不幸な結末に終わるとわかっていても、どうしようもなく惹かれ合う人、惹かれ合う時があるということ。
それまでのその時、その二人はきっと幸せの絶頂にあるくらい、愛し合っているのだから。

 *(ネタバレしているので観る前の人はご注意下さい)*

二回目、見終わった直後は、初見と同じように切なさを重く感じたけれど、全体を把握してまたよく考えてみると、全くのやり直しにはならないのではと思うようになった。

くされ縁という物、愛し合いながらも、どうしようもなく傷つけ合いを繰り返してしまう二人がいる。もしお互いに今までの記憶がなければ、まるっきり、映画のように初めての出逢いと同様の時期を経て、また同じ結果にはなってしまうのでは? と初めは、思った。

しかし、記憶がないと言っても、一番ヒドイののしり合いを聞いて知っている。
これから愛し合う、初めにそれを知っていたら??
いずれそうなったであろう二人の結末を真摯に受け止めて、これから始まる二人のつき合いの中、思いやって行けるかもしれない。
記憶を消しても、再び同じ人と愛し合うようになるのなら、何も変わらないのではと思っていたけれど、キルスティン・ダンストが演じるメアリーが、トム・ウィルキンソン演じるDr.ハワードと同じ事を繰り返しそうになった時、記憶を消した事が結局二人を幸せな別離へと導いたのだし、クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)とジョエル(ジム・キャリー)も、記憶を消していなければ、再びやり直そうとしなかったかもしれない。

こう考えると、“記憶を消す”という装置は、別れの時や、上手く行かない時によく思う、“出逢った時の頃の気持ちを思い出す”という事なのかもしれない。ただ、それを実際にするのはとても難しい事。しようと思っても、簡単に出来る事じゃない。
だから、もし、これから、なんでこんなことになってしまったのか? あんなに愛し合っていたのに。という状況におちいってしまったら、まるで記憶を消してしまったかのように白紙の一ページ目に戻り、これまでの自分を忘れてもう一度初めから始めてみると、新しい自分も見えてくるかもしれない。

あれ!? もしかしてこの映画って、初めからそういう事だったのか? 
そう言えば、初めからみんなそういう感想を持っていたようだったし。
一回目では、すっかり感情移入し過ぎて、ストレートな映画のメッセージを受け取れなかったのか。
素直に観たら、普通にこういう感想に落ち着くのだろうか。

でも二回観た事によって、さらに深く理解しようとし、考えを深める事が出来たのでとても有意義だった。
そして、出逢いまでのシーン、三回目でもわからなかった事が、最後の四回目でやっと!わかった。
大した事ではないけれど、何回も観ないと見逃してしまうこと、もっとありそうで、もっとこの映画が好きになった。

カチンコ一回目の感想“もう恋はしたくない「エターナル・サンシャイン」”カチンコ

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posted by bakabros at 23:25 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 外国映画

2005年03月07日

神経を削られる「アビエイター」

Pause。読売ホール。
ハリウッドでも成功し、飛行機のパイオニアであるハワード・ヒューズの最盛期をレオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシが描く。
レオナルド・ディカプリオは、10代の頃からハワード・ヒューズに魅了され、その映画化の為に自ら制作総指揮にも名を連ねる。
映画では、父が残した莫大な財産を注ぎ込んだ映画制作と同時に進行する飛行機開発、恋愛、神経症的な内面が描かれる。

映画業界、飛行機業界、あるいは神経症に興味のある人以外には退屈な映画かもしれない。
映画業界と言っても1930年代のお話。キャサリン・ヘップバーンって誰だっけ? エヴァ・ガードナーって?? という人にはこの映画の醍醐味が半分も伝わらないのでは。

そもそもハワード・ヒューズって誰? という人も多いのでは。
アカデミー賞最多ノミネート、日本のマスコミのレオ様報道に煽られこの映画を見に来る人が多いと思うけれど、観る前にはチラシなどを読んである程度内容を把握しておいた方が良いかもしれない。
でも、この映画の核心的な部分はチラシではひと言も触れられていないので、ヒーロー物と思って行くとガッカリするかも。

映画での華々しい成功とその為の無茶の数々、飛行機開発にかける情熱と行動力、成功を信じて失敗を続ける姿勢、ハリウッド女優達との優雅な恋愛がテンポ良く描かれるのでグイグイと引っ張られていく。
その合間合間に入る神経症の予兆を表す神経に障る映像。後半はほとんど神経症を描いたものになっていた。

神経症の症状は多かれ少なかれ誰にでも多少はあるのではないか。
何かのはずみで、過剰なストレスで、ある日突然、あるいは徐々に始まるかもしれない。
そんな恐怖を抱かせられる。

ハリウッドの成功や飛行機業界の成功という華やかな世界よりも、誰よりも孤独を感じるひとりの時間。
その恐ろしさの方がとても大きくて、この映画の印象は、精神的な痛み、救われない想い、といったとても暗く重いものだった。

レオナルド・ディカプリオはこういう役をやらせると本当に上手い。が、童顔で声も高い為か、年齢を重ねて行っても二十歳に見えるし、最後までどうしても大物の貫禄が感じられない。
一生懸命眉間に皺を寄せて苦悩するのだけれど、顔がつるんとしていて口はリスっぽいし、どうも子供が大人の役をやっている感じが抜けない。女性を口説くシーンでも全然魅力を感じないのは、個人的にタイプでないからだけ? レオナルド・ディカプリオファンは、やはりステキ!と思うのでしょうか!?

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ハワード・ヒューズの人生、生き方、人間性にはとても興味を持ちました目

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2005年03月05日

「ネバーランド」へは行けたけど

ピーターパンのモデルになった少年と、劇作家との心の交流というストーリーで、主演がジョニー・デップ。それなりに期待。観る前に思っていたイメージは、“二人のあたたかい心のふれ合い”。

まず、少年と出会った時、ジョニー・デップ演じる劇作家のバリが、子供達の前で演じて見せる犬とのダンス。空想の世界と交錯していく、サーカスのシーン。これはどこかで観たことが。
ビッグ・フィッシュ」だ。
観る前までは、「ビッグ・フィッシュ」の事は全然頭になかったのだけれど、このシーンを観てからはどうしても比較してしまう。

ピーターを演じるフレディ・ハイモアがもの凄い演技を見せてくれる。
少年時代だけのこわれやすい心、傷つきそれを大人にぶつける時の激しさ。爆発するような怒りと悲しみ、痛み。忘れかけていたあの痛みを、ちらっと思い出させられた。
この辺りで、“これはただのあたたかい心のふれ合いではないぞ”、と思いだす。
フレディ・ハイモアは、耳が尖ってあごが細くて本当にピーターパンのよう!

完成したピーターパンの舞台、それを観劇する子供達。夢とイマジネーションに溢れた幸せなシーン。
ラストで見せてくれるネバーランド。
空想の世界へ連れて行ってはくれるのだけれど、その表し方が、やはり「ビッグ・フィッシュ」と重なってしまう。
そして「ビッグ・フィッシュ」の感動が大きすぎて、二番煎じにしか見えないのが辛いところ。
バリと、ケイト・ウィンスレット演じる子供達の母親シルヴィアとの関係も、現実的と言えばそうだけれど、少し説明不足の気もする。
このシルヴィアという母親は、慣習を破りバリと家族ぐるみの付き合いをした当時では型破りな女性で、その生き方や考え方に共感もするけれど、本当の意味で子供を信じて一人前に扱う事を、実際、現実にするのはとても難しい事だと思う。
そういう見方をすれば、この映画は子育てを考えられる作品かもしれない。

全体的に中途半端な印象で、何かが足りない気がする。
そんな中でも、ベッドで飛び跳ねる子供達がスローモーションになり、窓から夜の空へ飛び立っていくシーン。このシーンはとても美しくて、これを観るためだけにお金を払っても良いかと思わせる。予告編で何度も見ているのに、それでも感動させるのだから凄い。

あと、このひと言のセリフから、映画が出来たのではと思うほど良いセリフがある。
これを、ジョニー・デップ以外の俳優が言っていたら、全く違う物になっていただろう。
アカデミー賞での主演男優、作品賞を含む6部門ノミネートにも? そんなにいい映画か? という感想。私の「ネバーランド」主演男優はフレディ・ハイモア。

「ビッグ・フィッシュ」と「ネバーランド」、一体どちらが先に着想し、作っていたのかが気になるところ。
制作は「ビッグ・フィッシュ」が2003年、「ネバーランド」は2004年。
(ただ、ウォルトディズニー映画の「ピーター・パン & ピーター・パン 2 ネバーランドの秘密」が2002年のクリスマスシーズンから公開された事で、タイトル、内容もかぶる事から、公開を先延ばしにさせられたという話も。)
*これは私の勘違いで、実際は、制作は2002年にされていたけれど、2003年公開されたユニバーサル映画の「ピーター・パン」(実写版)との版権の問題で、2004年の秋まで公開が延期されたそうです。

もし「ネバーランド」を先に観ていたら、と思うと勿体ない気がする。
ネバーランドには連れて行ってくれるけれど、そこへ辿り着くまでの映像は、いつかどこかで観たようなものだった。

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ピーター・パン & ピーター・パン 2 ネバーランドの秘密 / DVD3枚組「ネバーランド」の後は、アニメーションが観たくなる。

そして、最後はここに帰ってくる。
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5 大きな魚
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posted by bakabros at 23:46 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(5) | 外国映画

2005年03月04日

「エターナル・サンシャイン」

観る前からドキドキしていた。これが映画に恋する事の出来る作品になるような予感がして。
始まる前からこんなにドキドキする事はいつだったか。ビッグ・フィッシュ以来?
観終わって、やはり、私が観たいと思っていた映像が、それ以上の映像を、思っていた以上のせつなさと深い内容で魅せてくれた。
これからしばらくは、この映画の事が頭からはなれなくなるだろう。「エターナル・サンシャイン」に恋をした。
公式HPでバングルスの「エターナル・フレーム」のカバーが使われている。これがテーマ曲として使われると、映画がチープになってしまいそうで心配していたけれど、映画には使われていなかったのでホッとした。
映画で使われる音楽は今までのカウフマン脚本作品と同じ、不安定で、不安にさせる音楽で嬉しかった。

もの凄くヘビーな映画だった。さらっと見過ごせば、見ないふりをすれば、通り過ぎていく数々のシーン。
恋人とどう出会って、どう過ごして、今の自分があるのか。
二度と戻らない初めてのドキドキと新鮮さ。どうやって、いつの間にか、こんなヒドイことになってしまったのか。
恋愛の初めから終わりまで、そして終わった後の悪あがき、繰り返し、もう戻れないのに。
そんな苦しくて、痛くて、切ない、一番見たくない所をすべて見せてくれる。

それはさりげなく、ジム・キャリーのお陰で時にコミカルに味付けされているので見過ごしてしまいそうだけれど、とても鋭く深く胸に突き刺さってくる。

この二人はまた同じ事を繰り返すのだろうと思うと、もっと切なくなる。
キャッチコピーは『また恋がしたくなるラブストーリーをあなたに』なのだけれど、私には『やっぱりもう恋はしたくない』と思わせる映画だった。

今までチャーリー・カウフマン脚本では、恋愛はほとんど描かれていなかったので、とても期待して心待ちにしていた。それがこんなヘビーな恋愛映画だったとは。

記憶と覚醒のなかの空想、現実を繋ぐ映像が自然で美しい為に、どこからどこへ移ったのか見逃しそうになる。
彼女(ケイト・ウィンスレット)との記憶の中を旅するジョエル(ジム・キャリー)の頭の中の映像の疾走感は、どうやって文字で表しているのか!? これが監督ミシェル・ゴンドリーの手によるものなのか? 脚本を読んでみたくなる。

この映画のジム・キャリーは最高にキュートでセクシーで魅力的。女性に免疫がなく、誘われてもどうして良いかわからずにいるシャイな様子や、地団駄踏んで顔がぐしゃぐしゃになってイーッとしている姿も最高に可愛い。しぐさや動きだけで笑わせる身体は本当に素晴らしい。年齢を重ねてもっといい男になりそう。
ケイト・ウィンスレットも、今まで観た中で一番チャーミングに輝いていた。こういう奔放な役をやるととてもはまる。演じたクレメンタインという役の酒にだらしない所、自分と重なって身につまされる。
一度観ただけでは細部まで把握出来なかったので、また、何度でも観たい。観るたびに違う想いを抱きそうな映画。

カチンコという事で二回目を観てきました。(ものすごく感想変わってます)カチンコ

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エターナル・サンシャイン エターナル・サンシャインサントラCD 使われている楽曲が素晴らしく映像と合っています♪ しばらくE.L.O.に夢中になりました☆

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