「
スター・ウォーズ エピソード6」をTV放送で観た。面白かった。
吹き替えでも、字幕版とは違う訳になっていて新しい発見もあったりするので、TV放映を観るのも良い経験になる。
でもすぐに、どうしても英語セリフが聞きたくなって2カ国語放送で観ていたらどちらも聞き取れなかったりして、もうなんだかよくわからなくなる。
ルークが心の中を読まれ、ダースベイダーに妹の事を悟られるシーン。
「お前がいなくても、妹をダークサイドに引き込むとしよう」と言われ、怒りに狂いダースベイダーに斬りかかるルーク。
「
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を観る前は、普通に観ていたシーンにも、繋がりともの凄い深みが増してきて、とても切ないシーンになった。
イウォーク達の働きとお茶目ぶりも、何度観ても楽しい。
あの容姿と声と動きには堪らないものがある。
ボバ・フェットの、ええっ!? と何度観てもびっくりする程あっけない死に方とか、R2-D2がポーンっ! ともの凄い高さの軌道でライトセーバーを投げて(放出して?)ルークに渡すシーンとか、特別版から突然最後に現れるヘイデン・クリステンセンのちょっと恥ずかしげなアナキン・スカイウォーカーが、ルークは誰だかわかるのかとか、そういう細かい突っ込みシーンも沢山あるのだが、それもSWシリーズのお楽しみ。
どうしてもこういう事に目が行ってしまう、重箱の隅を突くのもSWファンのお楽しみ。それは置いておいて。
冒頭、C-3POとR2-D2が砂漠の中を歩くシーン。
お互い(?)文句を言いながらも、運命共同体の二人。
新たな問題が生じ、敵中へ向かう道のり。
そんな二人の後ろ姿を追うカメラ。
これはそのまま、黒澤明監督作品、「
隠し砦の三悪人」
の冒頭シーンへのオマージュだ。
「隠し砦の三悪人」では、この二人の後ろ姿から始まり、喧嘩別れする場面から物語が始まる。
別々に敵に捕らわれ、酷い目に遭い、再び出逢って抱き合う。
太平役の
千秋実と、又七役の
藤原釜足の二人が、もの凄く上手い。
ほとんどが口汚いセリフのやり取りなのだが、凄く人間くさくて泥臭くて、でももの凄く心にストレートに響いてくる。
千秋実は、「
七人の侍」の木こりのシーンがとても良かった。
「隠し砦の三悪人」でもひょうひょうとした何とも言えない人間味ある人物像を演じている。
この役も良いのだが、又七といるからこそ生きてくるような感じで、受けの人なのだと思った。
見た目で言えば、太平の千秋実がC-3POで、又七の藤原釜足がR2-D2と言う事なのだろうけれど、C-3POのあの腕のカタチ、ヒジを常に内側135度位にくの字に曲げているあの姿は、まさしくR2-D2側の又七のその姿なのでおかしくなった。
SWファンで未見の方は是非観て欲しい。
ノッポとチビのチビの方がC-3POの格好なのだから、何ともおかしくなる。
この二人のかけ合いを、ルーカス監督がC-3POだけに語らせる手法にした事、あのロボット2体は、千秋実と藤原釜足を足して2で割った、二人で一人の存在なのだなと思った。
ルーカスはスター・ウォーズにこの二人のキャラをヒントにしただけだと思っていたのだが、大筋のストーリーもほとんどそのまま使われ活かされている。
父と子の葛藤やフォースという目に見えない力を操る者たち、壮大な宇宙戦争などその拡げ方は素晴らしく、ルーカスの素晴らしい才能による物だが、この「隠し砦の三悪人」があったから、「
スター・ウォーズ」シリーズが更に、もっと、面白くなった事には間違いがない。
と言われても、観ていない人はえー!? と思うかもしれない。
SW好きで、まだ「隠し砦の三悪人」を観ていなくて、えー!? と思う人には、是非観てもらいたい映画だ。
写真左からレイア姫とルークあるいはハン・ソロ、C-3POとR2-D2。
posted by bakabros at 00:00
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